海経由池行〜玉突事故的遅刻〜08.5/18

<2>東播磨各地

  
午後から合流させていただいたのは、ヒメヒカゲ調査の下見。本来は打合わせにも参加する予定
でしたが、スタートが遅れた上にお怒りがなかなか解けずに抜け出せず…スイマセンm(_ _)m
面白そうな湿地を歩くと、さっそくハシナガヤマサギソウ(左)を発見。
イシモチソウ(右)は驚くほど多くて、アチコチに群生してました。

  
トウカイコモウセンゴケ(左)もたくさんありました。これは葉柄が明瞭なのでトウカイ〜ですね。
咲きかけの花(右)もありましたが、きっちり咲いている花はまだ見つかりませんでした。

  
小さな湿地では、M氏がめざとくカスミサンショウウオの幼生を発見!
鰓が生えててアンバランスな感じがなんかすっごくかわいい感じでした。
来年は早春に再訪して、卵もキッチリ探してやるぞっと♪

  
小さな小さなケシゲンゴロウ類(左)もいましたが、すぐにドロに潜ってしまって撮影できず。
そのあたりの水たまりでは、ニホンアカガエル(右)とヤマアカガエルの幼生が両方
みつかったり、じっくり探すと実に面白そうな雰囲気の場所でした。

  
ソクシンラン(左)もポツポツと咲いていました。そして、湿地脇のハンノキでは、
T氏が立派なミドリシジミの幼虫(右)を発見。もう終齢なんですね〜。

  
思いっきり花盛りのスイカズラ(左)もあり、よくみるとイチモンジチョウが周りをうろうろしてました。
お次の場所では、これもえらくみっちりと花盛りのツルウメモドキ(右)を発見。

  
いかつい雰囲気のイオウイロハシリグモ(左)も出現。そして、草地では
久しぶりのオオマエキトビシャク(右)も発見。独特の色合いが大好きなガなんです。
下見では数箇所の重要ポイントを巡っていろいろとコツを教えていただいたりしましたが、
既知産地以外の場所の調査はアクセス自体が大変そうな場所も多く、これは結構
苦労しそうだとも実感。でも、なるべくお役に立つべく鋭意努力しますゾ!

  
皆さんと別れてウロウロし始めると、満開の花をつけているイボタノキ(左)を発見。
ウラゴは見つかりませんでしたが、かわりにアオスジアゲハ(右)が遊んでくれました。

  
さらにうろうろすると、かわいらしい雰囲気のアジアイトトンボ♀(左)に遭遇。
近くには面白そうな樹(右)がありましたが、ウケザキオオヤマレンゲ?

  
湿地絵は、タベサナエ(左)やら、ちょっと羽に欠けがありますがヤマサナエ(右)
なんかも見られましたが、この頃にはちょっと天気が悪くなってきていて、
毎回探しているトンボは今回も空振り。本当に縁がない種類というのもいるもので…

  
湿地では、早くもモートンイトトンボが活動をはじめていました。
ということで、♀(左)、♂(右)ともにじっくりと観察。やっぱり独特の色合いが素敵ですね♪

  
上陸直後らしき、かわいらしいヤマアカガエル(左)も発見。
ものうげな雰囲気のシュレーゲルアオガエル(右)もいました。

  
ビックリしたのは、ウロウロしている時に気付いた怪しげな小さな影。
よ〜くみると、オタマジャクシをくわえたヒバカリなんですよね。
こいつは水辺でオタマジャクシ食ってるとはきいてましたが、目撃したのは初めて。
しばらく追いかけましたが、すぐに細かい隙間に潜るので、ロクに撮影させてくれませんでした。

  
さらにうろつくと、ここでも立派なミドリシジミの幼虫(左)を発見。ピンぼけですが…
サトキマダラヒカゲ(右)も多く、あちこちで飛び回っていました。

  
池では、この日もホソミイトトンボ(左)を発見。そして、オオイトトンボ(右)も
未熟個体が出てきていました。ここはいつ来てもいろいろと種類の多い場所ですね。

  
さて、さらにうろうろして、ヒメカンアオイ(左)のあるあたりをうろつきます。
すると、明らかな食跡をいくつも発見。でも、ひっくり返すと卵殻(右)はあっても、
なかなか主は見つかりません。う〜ん、どこに隠れているンだろ?

  
でも、諦めずにアチコチ探していくと、ついに発見。ギフチョウの幼虫(左)です。
まだまだミニサイズでしたが、アップ(右)でみると面白げな雰囲気ですよね。
しかし予備知識がなけりゃただの黒い毛虫。魅惑的なスタイルとは言い難いですね。

  
さらに池のほとりをウロウロしつづけると、すでに満開のクララ(左)を多数発見。
思わずオオルリを探してみましたがいるはずもなく(笑)、そのかわりに見つけたのが
なんかいい色合いのガの幼虫(右)。こんなの食うやつが他にもいるのね。
調べてみると、ウスベニオオノメイガという種類だそうで。

  
さらにウロウロすると、セイタカアワダチソウグンバイ?(左)を多数発見。
なんかまだ色が淡いんだけど羽化直後とかなのか?
早くも活動していたハグロトンボ(右)に驚いた頃には日がとっぷり暮れてきて
この日の挑戦は終了となりました。

というわけで、朝っぱらの干潟から、午後からの湿地まで
あれこれと楽しめてしまった一日でした。結果的には成果大量♪
特にサルハマシギの一件には笑いました。間違いなく同一個体でしょうしネ。
しかし今回、一番感じたのは東播磨の湿地の底力。ちょっと歩いただけでこれだと
じっくり探せばあれこれと出逢いが多くて本当に面白そうです♪
来週からのヒメヒカゲの調査は、なるべくたくさんお手伝いしたいと考えています。
土地勘がないので道に迷いまくって足を引っ張りそうな予感も少しだけ
していますが、かわいらしくてお気に入りのヒメヒカゲともなるべく
いろんな場所で会えるといいナァ、と今からワクワクしているところです☆
#「お知らせ」をすでにアップしていますが、今年は東播磨地区でヒメヒカゲの
#生息状況調査が行われます。本種の採集自粛にご協力下さいますよう

#ご協力をどうぞよろしくお願い致します。
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