9月16日 | |
母島探検・二日目 | |
昨晩はぐっすりと夢の世界へ潜り込んだからでしょうか、夜明け直前、5時頃には予定通り
目がパッチリ覚め、すがすがしい朝の世界を探索に出かけました。 | |
グンバイヒルガオ。砂浜らしいあでやかな花 |
キョウジョシギ(左)とムナグロ。港を歩いていた |
のんびり歩くと、港の深みにはたくさんの魚たち。散々カメラを向けてみるも、
水中を泳ぐ小さな魚にはピントが合わないし、写っても小さな点がポッチン。 | |
悠々と現れたヒトヅラハリセンボン。 |
ジョーズのテーマを引っさげて登場。こばやん覚えてる? |
感動しながらさらにその先に続く砂浜まで歩いていくと、途中の囲いの中に
動く影。のぞきこんでみると、中にはなんと海亀の赤ちゃんがいました。
昨晩の放流式の時に、ここで卵を保護しているという話をしていたので、
彼らは卵から孵って、外の大きな世界をはじめて見たところなのでしょう。 | |
広い世界をのぞきたてのアオウミガメの子供 |
ハマナタマメ。素敵なピンクの花 |
クサトベラ。よく見ると不思議なかたちの花でしょう? |
ギンネムの枝にメジロ。この木も外来種 |
沖港からママヤまでは5分ほどですが、道すがらにも見所は満載。
かつて何度も見たメグロにこそ会えなかったものの、ハシナガウグイスや
メジロが近くによって来て、至福の時を過ごしました。 | |
ハシナガウグイス。小笠原固有亜種 |
今回もお世話になったママヤ。 |
乳房山には2つの大きな目的があります。一つは山頂付近で見られるという
オガサワラシジミ。しかしこちらは激減してほとんど見られないらしく
あまり期待できません。もう一つは隣接する乳房ダムとその上流の沢での
小笠原固有のトンボ類。 | |
たくさん泳いでいたグッピー |
アオモンイトトンボ♂。綺麗なトンボなんですが…… |
さて気を取り直して乳房山の登り口へ。今回は西の尾根から攻めてみることに
しました。以前経験した通りのかなり厳しい斜面を、汗だくになりながら登ると
爆弾の穴。塹壕の跡。第二次大戦の残した、ちょっと寂しい遺物です。 さてここで取り出したるは白水社より出ている『小笠原 緑の島の進化論』。 | |
乳房山登り口。前途多難な道の始まり |
尾根の途中から見下ろした下界。一面の密林 |
シマザクラ。かわいい花をつける固有種。桜の仲間ではない |
一つの世界を内包する巨大なガジュマロの木 |
本の記述通り、東側の斜面に足を踏み出します。慎重に一歩、二歩。ザザザ〜〜〜〜ッ!!!
かなりの急斜面は加速度的に私を下方へと誘い、踏み出すごとに予測の数倍の距離を
かせがせてくれます。あっという間にかなり下方へ。 | |
ハナダカトンボのオス。赤と黒が素敵なトンボ |
こちらはメス。撮影者にとっては怨みたくなるようなトンボ |
しかし問題は帰路です。下ってきた斜面は戻れるはずもないので、道は一つ、沢を
下っていくだけですが、これもしばらく進むと滝壷のように垂直に5mばかり
切り下った場所があって、下りるにはロッククライミングの装備が欲しいところ。
しかし船の出発はあと4時間後。溜息、溜息。 | |
沢で見かけたメグロ |
沢にたくさんいたエビの仲間。ヤマトヌマエビ? |
オガサワラヨシノボリ。沢にたくさんいた |
ヒラテテナガエビ。暗い沢で水中生物の写真は難しい… |
フラフラになりながら、乳房山登り口に停めてあったスクーターまでたどり着くと
時計は既に10時半。これから山頂はとてもじゃないけどムリだということで、
素直にあきらめて、登山口の周りをぶらついてから、すこし南側の道路へ。
昨日とは違って快晴の空のもと、眺める青い海の気持ちよさ。しかし持ち時間は
残り少なく、のんびりする間もなくママヤへすっ飛んで返しました。 | |
枝でさえずっていたイソヒヨドリ |
ランタナの花。別名シチヘンゲ。外来種 |
沖港を望む。水の色のあでやかさよ |
南国の街中での光景 |
小剣先山は、沖港のすぐ近くにある、ちょっと小高い場所で、とてもいい感じの
ビュースポットです。 | |
オガサワラトカゲ。南の島々に広く分布する |
グリーンアノール。外来種で在来昆虫の減少理由 |
剣先山から眺めた集落の全景 |
剣崎山の頂上への道。なかなか素敵な雰囲気でしょ? |
港で手続きをすると、程なく乗船の時間。
かつてはこのわずかな時間を縫って、港の観光協会でおみやげを買ったものですが、
今回の来訪時はちょうど改装中。メグロTシャツは次回のお楽しみです。 ……一緒にリベンジする人大募集中デス。 | |
9/16(後半)へ |