大暴走的GW④~死にかけて一回休み~ 25.5/2

この日は大暴走的GWの第4日目。
今回の旅の中のハイライトとして設定していた日でもあります。
そう、前々から憧れだった神津島への大特攻。
翌日の予定も考慮して、朝ついたらそのままメインターゲットの山を登って
大急ぎでいろいろ回ってからのそのまま日帰り、という計画でしたが
この日は全国的に天気が悪いとは理解していたものの
予想を何段階も上回る大荒天をブチくらってしまって
ほとんど挑戦らしい挑戦もできないままに
マジで冗談抜きに命の心配をする状況に陥るハメにあったあげくに
結局帰りの飛行機が飛ばなくて強制一泊になるという
超展開になってめちゃくちゃパニクるという怒涛の1日となったのでしたf(^^;

<1>神津島各所

  
というわけで、意気揚々と船に揺られて(左)大海原を進んでいくと、
デッキにエグリヅマエダシャク(右)がいるのを発見。ありゃ密航ですな。

  
オオミズナギドリの鳥山も何度か見かけました。じっくり探せば
珍品が混じってたりしそうですがワタシの眼力じゃ見つけきれんナァ~

  
すごく悔しかったのは、近くを飛んだアホウドリ(左)。大慌てでカメラ向けたら
イキオイでこけかけてこんな端っこショットしか撮れなかったんすよね…
さて、島に近づいてきたあたりでもオミズナギドリ(右)は何度も飛び交ってくれます。

  
そうこうするうちに神津島(左)が見えてきましたが、すっぽり雲被っていらっしゃる…
んで、とりあえず下船(右)してすぐにタクシーを拾って狙いの登山口まで移動したんですが
途中で高速船は悪天候で運休というアナウンスがあってドキッとしてると
山登り始めたら今日の夕方乗る予定の飛行機会社から電話がかかってきて
「ご予約の便は運休になる可能性があるのでご連絡いたしました」
うわ~、マジでどうしよ、帰れない可能性そこそこあるやんけ(T"T)

  
悔しいのでとりあえずムリヤリ登ってしまうことにすると、シチトウスミレ(左)に続いて
ユウコクラン(右)の葉を発見。シマササバランの可能性もあるのかな。

  
オオアリドウシ(左)もぱらぱらと咲いていましたし、シュスランの葉(右)も
あったり、いろいろささやかな出会いが続きます。

  
ムヨウラン類の実(左)もありました。ここだとどの種類が分布してんだ?
ササバギンラン(右)もありましたが、期待しているようなラン類はなかなか見つからず。

  
んで、少し遠くを見渡せる感じのエリア(左)までやってきたところで
再び航空会社から電話があって「11時の便に空きが出たので振替できますけどどうしますか」
「山登っちゃってるんで今からは間に合いません」と答えざるをえなかったんですが
いろいろ聞くとここからかなり荒れるはずなので午後便は期待薄とのこと…
半分パニックになりながら歩いていくと、シマガマズミ(右)なんかを発見。

  
あたりにはアツバスミレ(左)もぱらぱらありましたし、サクユリの葉(右)も
いくつも見つかりました。この頃はまだ雨も小降りで意外と楽勝だなと思ってたんですよね。

  
ハイマツかといいたくなるくらいに背の低いマツ類(左)もありました。普通にクロマツなんだろうな。
あたりにはオオシマハイネズ(右)なんかもゴチャッといい感じに咲いています。

  
オオシマツツジもちょっといい感じに咲いていらっしゃいました。
薄いピンクだったからこれがコウヅシマヤマツツジ?とか思ったりもしましたが
バリエーションが豊富なだけでこれはオオシマの範疇みたいですね。

  
さらにシマガマズミ(左)やらアマナスミレ(右)やらを見ながら登っていきますが
このあたりからドンドン雨足が強くなってきて不穏な感じに…

  
さらにヒメハギ(左)やらオオシマツツジ(右)やらを見ながら登って行ったんですが
尾根筋に出たあたりで、一気に天候が荒れまくって完全な嵐に(T"T)
何一つ遮るもののない尾根筋で横殴りの暴風雨って、マジでどーにもならんですぞ…

  
とりあえず足元に咲いている色の違うオオシマツツジ2株を撮るだけで
すごく苦労する状態に。雨ですぐレンズ濡れるし、暴風で体揺れまくって安定しないし。
んで、とりあえず傘を横向きに思いっきり支えながらジリジリと進んでいきますが
遮るものが一切ないのでマジでどうにもならずあっという間に全身ズブ濡れ。
ものすごい勢いで体力が削られていってホンキで少し死を覚悟するイキオイに(T"T)

  
泣きながらなんとか林のあるあたりまで辿り着くと、そのあたりにもパラパラと
オオシマツツジ(左)が咲き並んでいました。茶色く枯れたコシダ(右)が並んでたのも印象的。

  
林に潜り込むと、なんか面白げなラン系の葉(左)も発見。
実をつけたコクラン(右)もありました。レンズずぶ濡れなのがよくわかるな(笑

  
んで、今回の最大のターゲット、ヒメトケンランにも逢えたんですが、
え~!まだ花芽なんか!ちょっと時期的に早すぎたんか!
こんだけの苦行からようやくたどり着いてこれはホンキで泣けるヤツやぞ(T"T)
んで、そこからは山を下って行ったんですが、もう本気で総身ずぶ濡れで、
強風の中なので体が冷え切って意識がすこし朦朧とするくらいの惨状で
カメラを取り出しすらせずに黙々と歩いて死にそうになりながらなんとか下山成功…

  
街中を歩いていくとサカキカズラがあったので、頑張ってレンズを拭いて撮影してみたり。
その後はしばらく民家の軒先でしばらく雨宿りしたんですが、薄々わかってはいたけど
今回の旅の必殺道具だったはずのザックカバーは全く役に立ってなくて
カバンの中身は着替えも含めて何もかもが水浸し。
フラフラになりながらなんとか土産物屋に辿り着き、そこでTシャツと海パンを
着替え用に購入したんですが、そこで航空会社から「やはり運休になりました」とのご連絡。
いや完全に台風直撃レベルの嵐でしたから、そりゃそうでしょうなぁf(^^;
幸いにも翌朝一番の飛行機に振り替えてもらえたので所用には間に合うことになりましたが、
日帰り予定だったから宿なんて採ってるわけなく完全に路頭に迷った感じ…

  
ショックを受けながら歩いていくと、シモダマイマイ?(左)を発見したりもしました。
ここからなんとか港の観光協会に辿り着いて、宿を確保してもらうことに成功し、
ありがたいことに洗面所にヒーターを入れていただいてずぶ濡れな全てを
乾かさせていただけることになり、着替えを買っておいて本当によかった、と思いながら
さすがに疲れたのでしばらく仮眠してから、ものすごく豪勢な晩御飯を頂戴することに♪

  
カメノテの味噌汁(左)やら、イワノリ?(右)やら、島らしい感じのメニューも嬉しい限りで
ゼロ値近くまですり減ったパワーをきっちり回復できたのでしたとさ♪

というわけで、ほんまに死ぬかと思った1日でした。
挑戦らしい挑戦が全くできなかったのも脱出できなかったのも想定外すぎましたが
まぁムチャ旅しすぎてたから強制一回休みは結果オーライだったと思っとこうf(^^;
各地でニュースになったくらいの全国的大荒天だったわけで
夕方宿に入ったあたりから再びとんでもないピークが到来した感じもありましたが
まぁなんにせよ、遮るものの何もない山頂のガレ場で大嵐くらった衝撃はヤバ過ぎました。
傘なんてなんの役にも立たないと思ったら、顔かばってないと痛いくらいで
思いっきり体重かけて傘を支えながら進みつつ、強風でガシガシ体力削られ続けるのは
本当に走馬灯見えそうな感じでしたし、何度も本気で絶望しかけましたわ(T"T)
後半はずぶ濡れの身体が強風で冷えてずっと震えが止まらなかったですし、
生きて帰ってきて本当によかったって感じですな(笑
さて、この日はメシの後で、ドライヤー使って靴やらカバンやらを順番に乾かしていって、
洗面所の服も乾きの早いものから取り込んで場所を変えたり諸々工夫を重ねて
夜半になんとか全てを乾かしきることに成功したのでした(>"<)!
さて翌日はようやく島からの脱出。いかなる展開が待っているのかお楽しみに(笑


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