<2>西表島各所 続き |
それでは、とさらに登っていこうとした私は、ふと横を見てそのまま完全フリーズ。
ホンキでたっぷり10秒は時が止まりましたし、脳ミソが追いつくまでにかなり時間がかかりました。
そこにあったのは、満開状態のタイワンエビネじゃないですか!
いや、これが見たかったんだけど、秋の花なので残っているはずがないから
葉っぱだけでも探そう、という計画だったのにまさか咲いているとは!!
霧が流れる中、頑張って花のドアップも撮影。うん、めちゃくちゃキレイ♪
全景と1つの花のアップのギャップがかなり大きい感じですね。
雨で壮大に滑りまくる山道に難儀しながらさらに歩いていくと、
満開応対のタイワンエビネは他にも何株も出てきてさらにビックリ。
いやはやホンマに思い付きだけでここに突撃して良かったわぁ…
ちょっと下の方が枯れ始めている花(左)もありました。
あたりにはヤブツバキ(右)なんかもパラパラと咲いていたリ。
かなりぼろくなっているタイワンエビネ(左)を見ていると、
トクサラン(右)をここでも発見。なかなか賑やかな感じですやん♪
さらにうろうろしてタイワンエビネ(左)を追加で見ていると、
なんか実に面白げな花(右)を追加で発見。これはルリミノキ系かな?
じっくり見てみると、どうやらリュウキュウルリミノキみたいですが、
細っこい感じにたくさんの実をつけていてなかなか豪華な感じでした♪
さらにあたりにはテリハノギク(左)もパラパラとご登場。
咲きたてな感じの株をアップ(右)で撮ってみましたが、これはこれでキレイですね。
その後もしばらくじっくりとタイワンエビネを撮ってみたりとか。
この場所に花期ドンピシャに来ることなんてたぶん当分ないですもんね〜
リュウキュウバライチゴ(左)もパラパラと咲いていました。
驚いたのは、まだ花芽状態のタイワンエビネ(右)もあったこと。そんなことあるん?
その後もしばらくじっくりとタイワンエビネを堪能しまくってから引き上げることにしましたが
下り始めたら「サービスタイムは終わり」とばかりに再び大雨になったのは面白かったり(笑
ということで、下山中はほとんど黙々とただただ降りていく感じだったんですが、
ちょこっと咲き残っているマルヤマシュウカイドウ(左)を見つけたり
サキシマキノボリトカゲ(右)が出てきたり、ささやかな出会いはやっぱりありました。
実をたくさんつけているヤマビワソウ(左)もありましたし、
ちょっと遠かったけどトクサラン(右)があったりもしましたが、
湿気まみれの空間で、雨が降り続いて滑る岩場を歩き回っていると
汗だくになったので、上着を脱いで正月早々タンクトップ1枚になることに(笑
サキシマキノボリトカゲ(左)を見たりしていると、ふと足元に怪しい影。
それは寒いからか妙に動きが悪くなってる感じのサキシマヤマビル(右)だったのでした。
やっぱここらにもいるのね、んでこんな時期にも活動してるもんなのね、
などと驚きつつ、その後はひたすら頑張って山麓まで戻ってようやく一安堵…
んで、ヒップウェーダーを脱ぐと、ちょうどしわになったあたりに2匹
サキシマヤマビルが着いていてビックリ。つつくと少し動いてからフリーズしちゃう感じで
さすがに気温的に動きにくいんでしょうけど、正月から活動してはるんですねぇ。
さて、西表島では珍しく宿を確保してあったので、少し早めに向かうと、
コウトウシラン(左)やらタイワンホトトギス(右)やらが咲いていたりしましたが、
その後はちょっとだけ面白いトラブルがあったりもしたものの、美味しい晩御飯を頂戴し、
おかみさんに、この場所でタイワンエビネ見れたんですよ、などと自慢すると
「本来は10月の花だからラッキーだよ」との言葉の後に「あそこ行ったんなら○○は咲いてた?」
というサプライズなセリフに目を白黒させちゃったりとか(@.@)…
さて、一休みした後で夜探索に移行したんですが、やはりこの日もなかなか寒くて…
ミナミオカガニ(左)やら、タイワンエンマコオロギ幼虫(右)やらは見つかりましたが。
でもかなり探し回ると、ヤエヤマアオガエル(左)を何とか発見。
マイマイ類(右)もいたけど、これはどの種類なんだろ?
小雨が降ってたのもあって、カエルの声が凄く響いている場所もあったんですが、
かなり粘って、ヤエヤマアオガエル(左)とヒメアマガエル(右)が少数見つかっただけ。
気温が低いと草むらの中とかに潜って鳴いている個体がおおいのかな?
磯にも出てはみたんですが、予想通りのものすごい強風でどうにもこうにも…
しょうがないんのでまだ波が穏やかな感じの漁港あたりを歩いてみることにすると、
ミナミベニツケガニ(左)やらオオイワガニ(右)やらは見つかりましたけど。
あとはシマイサキとかの類?って魚(左)がいたり、極小サイズの魚の群れ(右)がいたり
もしましたが、それ以上は本気でどうにもならず、この日は早めの撤収と相成ったのでした(^^;
というわけで、なかなかハードスタイルな1日となりました。
まぁ、なんといってもタイワンエビネとの遭遇がこの日のハイライト過ぎますよね。
本当に逢えるなんて全く思っていなかったから大仰天。
かなり季節感がズレていたということみたいですが、悪天の中で
死にそうになりながらむりやり突撃した甲斐があったというものです。
道中は意外に成果が少なめでしたが、後々お話を聞いていると、
この山域は予想以上にいろんな大珍品がある場所みたいなので
死にそうになりながら歩かなくてもよい天候の日に
ジックリと再挑戦をしてみたいなぁと早くもリベンジを誓ってたりします。
ちなみに今回の旅では、長靴でも胴長でもなく、
新たに買ったヒップウェーダーを持って行ってみたんですが、これが意外に
使い勝手がよくて、足裏のスパイクがこういった沢ではものすごく有効
だというのは意外な発見でした。しばらくはコイツを活用することになりそうや。
さて、翌日は石垣島ミッチリ挑戦日、そして天気予報はきっぱりはっきり大雨で
あまり山深くまで攻めないように注意されるくらいの悪条件(^^;
どんな展開が待っていますやらこうご期待…かな?