<2>6/8 栃木県某所 続き |
さて、さらに移動していくと、再びシラオイハコベ(左)を発見。
クワガタソウ(右)は花付きのいい株があちらこちらにありました。
河原にはミヤマハンミョウ(左)なんかもヒョッコリとご登場。すぐ逃げたけど。
先ほど歩いていないエリアを探しつつ下っていくと、ウラジロヨウラク(右)もありました。
ちょっと嬉しかったのは、お久しぶりのヒメヘビイチゴ。
可愛らしくて大好きなんですが、意外と出会う機会は少ないんですよね。
面白げな岩場には、なんか怪しい物体が多数。最初はウチョウラン?
と思ってましたが、よくよくみるとこれ、オノエランなんですね。
少し灯り場所にある株(左)もありましたが、どれもこれも花芽だったのは残念。
あたりにはウスバサイシン(右)もすこしだけ葉がありました。
さらにじっくり見ていきますが、えらく花盛りのクワガタソウ(左)があったり、
なんか面白そうな雰囲気のイチゴ系の花(右)があったりした程度。
しょうがないので思い切ってけっこうムリヤリなエリアまで降りて行ってみると、
コケ上になんか面白い雰囲気の微小蛾(左)を発見。
んで、そのあたりでもユキワリソウ(右)は大量にあるものの、やっぱり本命はご不在…
さらにミヤマウラボシ(左)やらユキワリソウ(右)やらを見ながらひたすら
さすらいますが、よさげな環境だらけだというのにやっぱり手厳しい…
そこからさらに悲劇が到来します。
高巻きのために一度斜面を登って、どこから沢に戻ろうかなぁと
崖沿いの樹につかまりながら下を見渡していたら、いきなりその樹ごと斜面が崩れて
そのまま沢まで転がり落ちるという想定外の悲劇が(T"T)!!
幸いにしてケガはほとんどなく、機材も荷物も無事だったんですが、
総身ずぶ濡れ&泥まみれ。
これ、帰路どうすんねん、電車もタクシーも乗れんやんけ(@"@)…
失意に沈みつつ、とぼとぼと下山していくと、ウコンウツギ?って感じの花(左)も発見。
あたりには面白げなスゲ系の花(右)もあったけど、ヤマタヌキランあたりかな?
あとは、咲き始めのミツモトソウ(左)やらツルガシワの実(右)やらを見たりしながら、
とりあえず朝っぱらの場所まで降りてはきたんですが、朝は駅からタクシー移動だったけど
今の泥まみれじゃ乗せてくれないこと間違いなし。しゃぁねぇとりあえず歩くか…
とぼとぼ歩いていくと、草地の中に見慣れない物体が。
これ、ヒナソウってやつですよね。こんなところでも野生化してるんだ…
シライトソウ(左)も可愛らしく咲き並んでいたりしました。
薄暗くなり始める頃、ヒョウタンボク系の実(右)もいくつか発見。
そういえばお久しぶりだなのオオバアサガラも
ゴチャッと咲いている場所がありました。暗くなって撮りにくかったけど…
実にいい雰囲気のテンナンショウ類(左)やら咲き始めのコアジサイ(右)にも
逢えましたが、駅まではまだまだ距離があるし、そもそもこのままじゃ電車に乗れんし、
としばらく悩んだ結果、近くの宿屋に一泊することにして、服を洗ったり干したりすることに。
実は本来は夜には都心に戻って人と会う約束だったのに(^^;
そこから本日の空振りの敗因をいろいろ調べていくわけですが、エリアは大きくは
間違っていなさそうで、ピンポイント情報は拾えなかったけど、生息地の風景写真も発見。
これがありゃ見つかりそうだなぁ、でも明日は11時にはここを出なきゃいけない。
登山が片道3時間、宿から登山口まで1時間半かかったから、AM3時とかに動くんじゃなきゃ
突撃しても現地での探索時間がほとんどとれなくなっちゃうなぁ…
<3>6/9 栃木県某所 |
ということで、真っ暗なAM3時に宿を出て、登山口に4時半に到着(笑
明るくなり始めた登山道を必死に登っていくと、
途中でオオバアサガラの花芽(左)やら、イワハタザオ(右)やらを発見。
んで、計算よりも早く7時前には目的のエリアに到着できたので
探し回りますが、カラマツ系の花(左)やらヤグルマソウ(右)やらは
あったものの、予想していた地形の場所がどこにもない。ここじゃないのか…
それでは、ともう1つの想定していたエリアを歩き回ると、これでもかというくらいの
数のユキワリソウには逢えるものの、ここも想定していた環境の場所はなさそうで…
岩場で見上げたダイモンジソウの葉裏(左)があまりに真っ赤でびっくりしたら
葉表(右)も真っ赤で二度ビックリという一幕も。なんでこんなに赤いんじゃ?
さらにうろうろすると、まだ満開状態に咲き残っているヤマツツジ(左)が
あったり、花盛りのマタタビ(右)があったりもしましたが、
やっぱり予想していたようなエリアは見つけられず。うわこの負け方は悔しい(T"T)
再び失意に沈みつつ、ハコネウツギ?(左)やらオトシブミ(右)やらを見て下山し、
ヘロヘロのまま所用方面へ急ぐこととしたのでした…
というわけで、わかりやすく大挑戦&大失敗の週末となりました(-_-;
実は今回のターゲットはコウシンソウだったんですが、
ここまで苦労するなら素直に庚申山に行けばよかったという話で(笑
庚申山はアクセスが悪いから、同じ計画で行くと現地着が正午頃、片道4時間だから
戻ってくるのは真っ暗な中になってしまう、だったんですが、
真っ暗な中に再び登ってまで空振りすること考えると、結果論的に悪手過ぎ(^^;
この手の生息環境の特殊な花は、逆に生息地内の条件の合ったところさえあれば
そこそこ見れるだろうから、ユキワリソウの群生するような崖地を
探していけば楽勝だろう、という実に安易すぎる計画で向かったのが、
どうもこの山域ではごく限られた場所にしか生息してないようで
そこに辿り着けなかった、というだけのことのようで…
まぁ、それでもこのエリアまで足を延ばしただけのことはあって
いくつかもの嬉しい出会いもありはしたのが、少しは救いになったかな。
あまりにも悔しいのでいつかは必ずリベンジもしたいけど
とはいえ、普通に思いつく範囲はかなり徹底的に歩き倒したから
詳しい方に教えてでも貰わないとポイントに辿り着けない気もするのも事実。
とりあえずは次はお約束通り庚申山に挑戦してからのリベンジマッチにするかな(笑