荒天の高原で~それでも楽しき日~ 23.7/8&9

この週末はいつも以上にわけのわからん動き方となりました。
兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会とNPO法人こどもとむしの会が
ジョイントして、『昆虫大捜査線』が開催されるということで
ワクワクしてたんですが、当日は大荒天の予報(+_+)
しかも手違いで前日の所用から帰れなくって朝になってから移動になって
到着が遅れまくったあげく、しばらく野外探索したら
大嵐になってしまうというトンでもな状況。
それでもちょこちょこと面白い出逢いは結構あったので、
前日のほとんど全く成果のない大空振りな探索と合わせて
セットものにてお届けさせていただくことにいたしますです(^^;

<1>7/8 大阪府各所

  
というわけで、道端のえらくゴツいアメリカオニアザミ(左)を見たりしながら
歩きはじめると、ちょっと高い位置に隠れているメスグロヒョウモン(右)を発見。

  
いつもの溜池にはミクリ(左)が実にいい雰囲気に咲き誇っていて、
キイトトンボ(右)がそこら中に飛び交っていらっしゃいました。

  
コシアキトンボ(左)もイイ雰囲気だったのでついでにパチリ。
草むらを歩き回ると、モノサシトンボ(右)なんかも出てきてくれますが
狙いの蝶は全く登場されず。てかシカ害がさらにひどくなってる感じだぞ…

  
悔しいので探索範囲を広げると、終わりかけのオニルリソウ(左)を発見。
かろうじて先端の花(右)が残っていましたが、これはこれで可愛いね。

  
めちゃくちゃ薄暗い場所にモノサシトンボ(左)が隠れていたりもしました。
キリギリス類の幼虫(右)もいましたが、こいつはなんかニシキリギリスに見えるような…

  
ふとクワの樹を見ると、なんかちょっと違和感のあるハゴロモ類が
ベタベタと着いているのを発見。アミガサハゴロモ風だけと模様が違うしいちょっとデカい…

  
これは噂に聞く、アミガサハゴロモ近縁の外来種ですね、
Pochazia shantungensisってやつ?まだ和名はない感じなのかな?
んで、この後はもっと期待度の高いポイントに移動するハズだったんですが、
あまりにも久々過ぎて道がわからなくなって辿り着けないまま時間切れというハンパさに(T"T)

<2>7/9 ハチ高原周辺

  
そして翌日、二日酔いからの大遅刻でやってきたハチ高原では、
池の周りを飛び交うキイトトンボ(左)を見ていると、意外なことにヨツボシトンボ(右)が
登場したりもしました。このワンショットだけでどっかに飛び去ってそれっきりでしたが。

  
オオルリボシヤンマの羽化殻(左)も着いていました。羽化直の個体も飛んだんですけど
そのまま天高く飛び去っちまってシャッターチャンスは全く皆無で…
あとは可愛らしいヤマキツネノボタン(右)なんかも見つかったりします。

  
ウラギンヒョウモン(左)はやたら多かったんですが、強風で撮影チャンス少なめ。
トリアシショウマ(右)なんかもめちゃくちゃエエ感じに咲いていました。

  
んで、この日は、『昆虫大捜査線』ということで、お子様方が捕まえてきた
昆虫が次々と並べられて(左)いくので興奮しながら見ていたんですが、
かなりビビったのはハラアカコブカミキリ(右)がいたこと。ここらにも進出してんのか!

  
オトギリソウ(左)も可愛らしく咲いていました。雨模様なのが伝わりますね。
ウラギンヒョウモン(右)はあちこちで

  
ダイミョウセセリ(左)やら、咲き始めのヘラオモダカ(右)やらを見ていると
だんだん雨が強まってきて、やがて完全な嵐に。こりゃ野外探索どこじゃないや、
ということでしばらくはのんびり室内で待機することに(^^;

  
室内にも様々な展示があったのですが、池で見つかったオオルリボシヤンマ幼虫(左)やら
イモリ幼生(右)やらってあたりも面白い感じ。ミズカマキリとかも展示されてましたね。

  
せっせと繭を作ろうとしているウスタビガ幼虫(左)もいました。うまくいってなさそう…
オオゴキブリ(右)やら、各種カブクワ類やら、お子さんが遊ぶ相手も多数展示中。

  
あとすごかったのは、ニシキキンカメムシが成虫(左)、幼虫(右)とも
たっぷりと展示されていたこと。ケース越しでちゃんと撮れなかったけど
なかなかこいつが展示されていることなんてないよね。

  
昨晩、灯火に大量に飛来したというムネアカセンチコガネを
見せていただいたので、バシバシ撮ってみたり。めちゃくちゃ久々やな~

  
緑バックでの写真(左)も追加。うん、やっぱ面白い色合いでいらっしゃる。
近くの倒木にはノコギリヒラタカメムシ(右)なんかもいました。

  
んで、先ほどのハラアカコブカミキリもリリースするということだったので、
バシバシと撮影してみたり。後で聞くと今は周辺の高標高地にも結構いるんだそうで。

  
その後はちょっと早めに失礼して、面白い噂を聞いた渓谷に足を伸ばしたら
なんか真っ赤な実をつけた樹を発見。アオハダかと思ったけど雰囲気が若干違う?

  
濃霧に撒かれながらしばらくジックリ待機してみたんですが、艶やかに咲いている
ナツツバキ(左)や、目の前で吸水してくれたミヤマカラスアゲハ(右)やらが嬉しかっただけで
噂の鳥はこの日はチラリとも姿を見せてくれず、さっくり日没となったのでした(^^;

というわけで、ワケわからん動きながら楽しめた週末でした、
ハチ高原は後半は完全な嵐でしたが、それまでの間の、それも比較的狭い範囲で
いろんな昆虫が次々と見つかるのは、この場所のすごさと
昆虫少年・昆虫少女のパワーのすごさを思い知らされましたね(^^)♪
この場所ならではの虫たちもすごく楽しかったんだけど、
ハラアカコブカミキリとムネアカセンチコガネはなかなかのサプライズでした。
後者はライトトラップに来てたらしいからそのうち挑戦しよっと♪
とりあえず、大遅刻登場&早めの撤収で、勝手に騒ぎまわっただけで失礼しました(笑
しかし、シカ害で植生が荒れて、ウスイロヒョウモンモドキが激減してから
少し足が遠ざかっているところがあるんですが、やっぱこのエリアは面白い。
もちょっと挑戦回数を増やしていろいろ探してみることにいたしましょう♪


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