怒涛の空振り3連休①~空虚な幕開け~ 22.3/19&20

この3連休は前々から考えていたプランをのんびりと実行する「はず」でした。
いくつか面白そうな情報を拾っていた早春の花を見て回りながら、
ついでになにか美味いもんでも食べちまえ、という程度の実に安っぽい計画。
ところが、蓋を開けてみると初日からトンデモない予定外が
怒涛のように降りしきってきて、頑張って走り回ったというのに
くたびれ果てただけで、全くなんにも成果がないという大惨事に(笑
翌日はどんと移動してもう1つの狙いの花を探しに行くも、
けっこう楽勝かなと思っていたらおもいっきりコースを誤って延々とさまよった
あげくに季節が早くてヘタり込むという、これまたわかりやすい惨状で
2日続けてこれは精神的に来るなぁと凹んだ展開となりました。
中途半端なので(特に初日)まとめてご報告とさせていただく次第でございますf(^_^;

<1>3/19 大分県某所


この日の全てはこの衝撃のショットからでした。
半徹夜で延々と移動してきて、目的地すぐ近くになってこの看板がある
ってのは、なんというかなかなか衝撃デカかった(笑

  
とりあえず少し歩いてみることにすると、ツクシショウジョウバカマが
パラパラと少しだけご登場。でも、数分も歩くと通行止めの理由が判明します。
道がざっくり崩落して大きく欠けている場所がいくつもあるんです。
そっか、昨年ここらのエリアは大水害があったんでしたっけ…

  
それでも、ともう少しだけ歩いていくと、アサギマダラ幼虫(左)を発見。
なんかイイ雰囲気のスゲ類(右)もパラパラと見つかります。

  
ネコノメ類もありました。ツクシネコノメかなと期待しましたが、
よくよく見るとタチネコノメっぽいですね。ちょっと残念。

  
さらにユリワサビ(左)やら、ナガバノモミジイチゴ(右)なんぞも
見つかったあたりで、道が完全にどっかに消え去っている場所に到達(T_T)
この様子じゃムリヤリ渡ったところで先々でドツボになるのが目に見えているので
ギブアップすることにして、すごすご引き上げることに…

  
失意に沈みながらとりあえず場所を変えようとすると、大満開のエドヒガン(左)を発見。
ちょっとビビったのは、山一面を覆い尽くしているツル植物(右)。

  
これが、一面のカギカズラだったんですよ。こんなスケールになるかと大仰天。
これは花の時期に来たらすっごいことになってるんじゃなかろうか…
んで、この後はしばらく別ルートから狙いの渓谷に行けないか四苦八苦するも
到達できるルートが見つけられず、思い切って別のポイントへ大移動することに(+_+)

  
途中で立ち寄ったコンビニにイボタガ(左)がいたので、ちょっと
誘って近くの木立にとまって(右)もらったんですが、カメラを向けた途端に
すっごい強烈な寒風が吹き荒れ始めて撮影になりゃしないという衝撃の展開が(笑

  
風下に移動すると暗くてフラッシュ撮影(左)になってしまったので、
ついでに顔のアップ(右)なんかも撮ったりしたんですが、ここから一気に雨まで
降り始めて、さらに風は強くなり、もうなんというか完全に嵐状態に。なんじゃそりゃ(T_T)

  
半べそかきながらやってきたお次の目的地は、濃霧(左)につつまれて真っ白。
おかげで道がわからなくて2時間くらい真っ暗な斜面をさまよってしまったんですが
ようやく本来のルートを歩いてみても、驚くくらい全く花がないんです。
ようやく1つだけ花芽をつけ始めたシロバナハナネコノメ(右)があったくらいで
これはフライングというよりは、季節の巡りが極端に遅いっぽい感じかナ(*_*)

  
それでも悔しいので歩き回ったんですが、そのうちもんのすごい大量の
雹がバンバン降ってきてエライことに。林道歩こうにも強風すごすぎて
傘が瞬間でオチョコになるレベルだし、ザーザー降りの雹でものすごく寒いし、
どうにもならん、てことで初日の挑戦はさっくり終了。
いや、こんなに走り回って何一つ挑戦できなかったのはお初じゃなかろうか(T_T)

<1>3/20 鹿児島県某所

  
失意に沈みながらドカンと南下してやってきた場所では、早朝からうろうろすると
ミズスギ(左)があったり、可愛らしいキブシ(右)が見つかったりします。

  
岩場にはマメヅタラン(左)もありました。意外にあちこちにあるもんなんですね。
さらにうろうろすると、ヒサカキ(右)もけっこうあちこちで大満開でした。

  
そこでビックリしたのがこちら。かなり赤色の濃いヒサカキです。
最初なにもんか悩んじゃいましたが、こんなカラーリングの株もあるんですね。

  
あたりには大柄でがっしりしたテンナンショウ類がありました。
これはなにもんだろ?とドキドキしてましたが、最近ようやく購入した
「日本産テンナンショウ属図鑑」を見ると、このエリアにあるのは
狭義のマムシグサになるようですね。ようやくそれとわかるもの見れて
嬉しいような、南方系の珍品じゃなくて残念なような、ちょっと複雑な気分(笑

  
さらに進んでいくと、あちこちにゴチャッと大群落のサツマイナモリがありました。
地元なんかだと渓谷にあるのでこういう場所に群生していると違和感がありますね…

  
さらにちょっとおもしろかったのはこちらのキブシ。えらい太短いしブドウみたいな
花の着き方なんです。これもハチジョウキブシってことでいいのかな?

  
ナツフジかな、って雰囲気の実(左)もありました。
さらに場所を変えようとすると、色黒でがっしりしたテンナンショウ類(右)も発見。
これも同じくマムシグサでいいのかしら?


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