西風吹きてA〜幸運は持続せず〜 20.10/25

<2>島根県各所 続き 

  
うろうろすると、めちゃくちゃ満開のナワシログミ(左)を発見。なんかひっくり返ってるし。
と思ってたら、そこにひょっこりキイロスズメバチ(右)がやってきたりとかも。

  
ユウガギク(左)も実にいい雰囲気でしたし、上空をのんびりとノスリ(右)が
横切ってくれたりもしました。んで、このあたりで昨日に続いてOさんご一行もご到着。

  
んで、みんなでのんびりとアキアカネ(左)やらキトンボ(右)やらを見ていると、
だんだん風が強くなってきて、これはチャンスがあるんじゃないかなと期待しちゃったり…

  
ナツアカネ(左)を見ていると、ちょっと遠かったですがオナガアカネ(右)が一匹ご登場。
これが開幕の合図かと期待したんですが、残念ながらお次は続かず…

  
チョイと距離がありましたが、カワセミ(左)もご登場されました。
その後も一度だけオナガアカネ(右)を見つけましたが、やっぱそれっきり。

  
その後もしばらくキトンボなんか追いかけて遊びましたが、やっぱり飛来種はそれ以上登場せず。
この池で飛来アカネ4種セットが到着したところに遭遇した経験のある御仁とお話していると
「北朝鮮あたりから強い偏西風に巻き込まれて飛んできたと仮定すると、
到着は午後になることはないはずなんです。それだと向こうの出発が夜になるので」

すごい説得力ですが、そうなるとここから後の時間帯は期待薄ですね(^^;
ということで風も強くなってるし、と朝っぱらの海岸に戻ってみることに。

  
さて、海岸を歩きはじめると、ツワブキ(左)があちこちにあって
いい感じに咲いているハマニガナ(右)なんかも見つかります。

  
ルリガイ(左)は相変わらずすごい数ありましたが、意外にも新たな漂着はほとんどない様子。
じっくり探していくと、ナミノコガイ(右)は新しい個体が見つかりましたが。

  
打ちあがっているエボシガイ(左)はまだ元気で、触手(右)をせっせと伸ばしていました。
しかし、考えてみると、こうやって打ちあがるともうどうにもならないって、儚い存在ですよね…

  
同じく儚い存在のルリガイは相変わらずあたり一面にこれでもかというくらい
打ちあがりまくっていました。これ、海上にはどのくらいの密度で棲んでいるんだろう…

  
んで、ウミアメンボ類はやっぱりこんな感じで、死骸がちょこっとだけ。
この時は前日の状況とまではいかなくても風はかなり強かったんですが、
新着個体は皆無でした。風向きの微妙な違いがあるのだろうか…

  
諦めて引き上げようとすると、ハマニガナ(左)が可愛らしく咲いてたり、
ビロードテンツキ(右)がごちゃっと穂をつけていたりします。

  
ちょいと驚いたのは、ヤマトマダラバッタが何匹もいたこと。
この海岸には何度か来ているけど、初めて見た気が。しかし環境のいい場所なんだなぁ…

  
さて、その後は再び場所を変えてアカネ探ししますが、不思議な雰囲気のアキアカネ(左)や
オナガアカネ(右)が見つかったものの、割と早々に日も傾いて探しにくい感じに。

  
最後にふらっと夕日に染まる水田地帯をウロウロしてみると、
結構至近距離にノビタキ(左)やらノスリ(右)やらがご登場。

  
上空をコハクチョウ(左)が横切ったりもしましたが、意外にも水田地帯に降りている個体は
全然見つからず、そうこうするうちに夕陽はずずんと沈んで(右)しまったのでした。

というわけで、残念ながら「神風吹かず」な1日でした。
絶対この日は昨日に続いて海岸はお祭り状態になってウミアメンボ3種揃い踏み、
さらに飛来アカネもちょうど到着してウハウハ状態、ってな妄想が
アタマの中で走り回っていただけになんとも中途半端に悔しい感じで(^^;
飛来アカネについては、明らかに条件の良い風でも、大量飛来に遭遇するのは
相当なラッキーじゃないと無理だという当たり前のことをあらためて実感した次第ですが、
憧れのマンシュウアカネは飛来直後の発見例ばかりなんだから厳しい限り(+_+)
ウミアメンボの方についても、ルリガイの状況を見ていると、おそらく昨晩のうちは
ものすごい数打ちあがり続けていたんでしょうけど、
漂着直後でなければ一気に探しにくくなるということを実証した感じでした。
この日見つけたのは前日に見つけていた窪み以外ではルリガイの泡についてたやつばかりで
ゲッチョ先生の「ゲッチョ昆虫記」にあった「打ち上げクラゲ採集法」に相当しそうですが
要はそういう感じで何かにくっついていない限り、見つからないってことなんですよね。
さらに昼過ぎからの感覚からいうと、方角と風向きの両者がきっちり揃わない限り
漂着しないみたいですから、これまた手厳しい限り。
まぁ、それでも無数のルリガイに加え、アサガオガイやナミノコガイまで見れたから
これはこれでラッキーだったのは間違いないところかな。
これからも足繁く通い続けて幸運を待つしかないですよね、頑張ろっと(^_^)


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