西風吹きて@〜サプライズなオマケ〜 20.10/24

<2>島根県各所 続き 

  
さらに少し離れたエリアをうろうろすると、コノシメノトンボ(左)やらオナガアカネ(右)やらが
見つかりますが、風が強くてすぐに吹っ飛ばされるので撮りにくいという事実が発覚(笑

  
風に吹かれるオギ(左)は実にいい雰囲気をかもしてらっしゃいました。
オオジシバリ(右)はけっこうあちこちで可愛く咲いていたりします。

  
さらにオナガアカネ♀も見つかったのでバシバシと撮影して大満足。
最後に鳥探しでもするかということで移動し始めたんですが、よくよく考えたら
こんな風の強い日は、海岸が面白いんじゃない、と気付いたので急遽動いてみるとに。

  
んで、強風吹き荒れる砂浜を歩くと、なぜか最初に見つけたのが
アケビコノハの死骸(左)だったりしましたが、すぐにルリガイ(右)をいくつも発見。
おお、これは結構期待してもいい条件になってんじゃない?

  
と思いつつ波打ち際を見た私は、しばらく完全フリーズ。
いるんです。ウミアメンボ類が。それも何匹も。

これ、ちょうど今打ちあがってきている状態やんけ。
大興奮するも、相手は跳ね回る上に、あっという間に風に吹っ飛ばされてどっかに消えちゃうので
撮影するのは大難儀。そっか、なかなか見つからないのにはこういうわけもあるのか。

  
ふと気づくと、これまた新鮮な感じのギンガクラゲ(左)もありました。
んで、ここらでふと思いついたので、砂浜のちょっとした窪みをのぞきこむと、
そこにはあまりにも感動的な光景(右)が待っていてくれて、もうアドレナリン大放出!

  
そこには大量のウミアメンボ類が落ち込んでいて、ピンピン跳ね回ってたんです!
それもあちこちの窪みがこの状態ときたもんで。なんすかこの数は(@_@)

  
というわけで、とりあえず打ち上げられている個体をドアップでバシバシと撮影。
意外に青っぽくなくて白っぽいんだな、というのが第一印象。

  
こんな感じでそこら中にいるんだから大興奮ですよね。
ちなみに種類の方は、けっこう四苦八苦しながら調べてみましたが、
脚の長さの特徴からするとセンタウミアメンボみたいですね。

  
もう二度とない機会かもということで、とりあえず大量にバシバシと撮影しまくり♪
(ちなみに後述しますがこの感覚は決して大げさではなさそうですし…)

  
とりあえずあと2枚くらい載せとこっかな。各日に数百枚は撮りましたし。
しかし、1匹でいいから見てみたいって物体が大量に目の前にいるって状態、興奮しますよ(笑

  
少し波打ち際を見てみると、ルリガイは相変わらず次々と打ち上げられていて
泡のいかだも見れたりとか。これが予想外に固くてびっくり。

  
ここでせっかくだからということで元気な個体を集めて(左)、水を張った入れ物の中に
浮かべて、泳いでる姿(右)も撮影してみることに。

  
というわけで、こんな感じのショットもなんとかGET。う〜ん、嬉しい限りで。
白い入れ物しかなかったからそこで撮ったんですが、これはこれで悪くなかったかな。

  
その後も少々四苦八苦しながらバシバシと大量に撮影。
というのも、こいつらすごい勢いで弱っていってすぐにひっくり返っちゃうんです。
陸上に打ちあがると弱いとは聞いていたけど、こうやって海水に浮かせてる状態なら
海上とそうそう大きく環境変わらないだろうに、なんでなんだろ?

  
ちなみに、少し小柄で色の黒い個体も少しだけいたので別種かなと
期待しましたが、どうやらこちらは幼虫みたいで、結局全部センタだったみたいでした。

  
その後は少し探索範囲を広げてみましたが、そのあたりでも窪みがあれば
センタウミアメンボは必ず落ち込んでる、ってくらいに実に数が多い。こりゃスゴイなぁ。

  
さらに別の場所でも見つけた個体(左)をバシバシ撮ったりしてるうちに
夕陽は盛大に自己主張をしながら沈んで(右)いかれたんですが、
この調子だと夜中のうちにさらにいろいろ面白いものが打ち上げられて大興奮になること
間違いなしだし、このまま滞在しない手はないぞ、ということで
急遽翌日の全ての予定を白紙撤回し、海岸沿いで車中泊をすることに方針決定(笑

  
せっかくなのでその夜は少し離れた転石海岸で別の海浜昆虫を探してみましたが、
蛾を捕まえているハサミムシ類(左)と、フナムシ(右)が見つかっただけで狙いの虫は空振り。

  
でも、引き上げる途中でなぜか道端にオシドリ♀を見つけてバシバシ撮影、
という何とも面白いオチまでついてきたのでした♪

というわけで、なかなか怒涛な展開な1日でした。
まぁなにはともあれ最後の砂浜でのサプライズがデカすぎますよね。
ゲッチョ先生の「ゲッチョ昆虫記」を読んでからずっと憧れていた外洋性ウミアメンボ。
今まで機会があるごとに探し続けてきたんですが、
三浦半島でコガタウミアメンボの幼虫らしきものを1匹みたのと、
石垣島でツヤウミアメンボらしきものの死骸を1つ見つけたの、というだけだったのが
ようやく打ちあがってくる瞬間に逢えたのですから、もう大感動。
ホンマに体が震えるくらい興奮しまくりましたよ。ホンマに神様に大感謝です。
そして、本文中にも書きましたが、なかなかウミアメンボが記録されない理由もよくわかりました。
大量漂着のその時に立ち会わないと、コイツらすごく見つけにくいんですね。
窪みに落ち込んだ個体は見れますが、それ以外は強風に吹き飛ばされて茂みとかに
入り込んでしまったら、あんな線の細い物体、まず間違いなく見つからない。
んで漂着したものはビックリするくらいすごい勢いで弱っていくから、
たぶんすぐに干からびてなにがなんだかわからなくなるし、生きた状態を見るのは
本当にレアチャンスというわけですね。ホンマありがたい限りです。
大ヒットはなかったけど、飛来アカネもきっちり見れたし、なんとも楽しきストーリーでした。
さてさて、間違いなく『神風』が吹いた1日だったわけですが、
この風はさらなる幸運をバッサバッサと盛ってきてくれるのか、乞うご期待です(^.^)☆


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