嵐の屋久島旅B〜ヘロヘロの終幕〜 18.8/14

<2>屋久島各所 つづき

  
さて、湿地を見ていると、ミズスギ(左)なんかもありました。
そこで、ようやくヤクシマトゲオトンボ(右)にも逢えたんですが、この頃に再び大雨到来。
カメラがもう曇りまくってホンキでどうにもなりゃぁせん状態でして…

  
可愛らしいネジバナ(左)もあったけど、レンズが曇っちゃってどうにもこうにも、
って後で調べたらこれってヤクシマモジズリって特産品種だったのか!
さて、その後もヘロヘロで歩き続け、ようやく荒川登山口(右)にご到着してほっと一息(^^;

でもここでまたぞろ大誤算が発生。
元々の計画では、白谷雲水峡へ抜ける予定だったのを、
完全にヘロヘロだったので手近な荒川登山道へと目的地を急遽変更したんですが、
急いだおかげで11時頃に到着できたのに、次のバスはなんと15時!
全く下調べしてなかったが故のミスなのですが、こりゃ大失策(T_T)
しかも、しばらく一休みしてあらためて再確認したんですが、
水浸しの登山靴で歩いてきたからか、両足が膨れ上がって歩くとメチャクチャ痛い。
しかも下山コースだったからか、腰痛もかなり悪化してきてるし…
しょうがないので、しばらく近くでゆっくり探索しながらバスを待つことに(+_+)

  
おもしろげなシャチホコ系の蛾(左)もいましたが、レンズが真っ白になって撮れやしない。
あたりを見渡していると、いきなり目の前にキビタキ(右)が登場という一幕も。

  
しばらくへばっていると、カメラの曇りもようやく消えたので、しばらく先ほどの
面白そうなエリアを歩いてみることにすると、凛々しいムシヒキアブ(左)を発見。
ヤクシマミヤマスミレ(右)もけっこうあちこちに見つかります。

  
ちょっとびっくりしたのは、決行アチコチに群生していたシマサクラガンピ。
ちょうど花盛りのタイミングでしたが、なんとも麗しい雰囲気の花じゃないですか♪

  
せっかくなので、もうちょっとアップ気味でも数ショットご紹介。
ちなみに、結構な雨風の中でこの繊細な花を撮るのは少々難儀ではありました。

  
あたりにはなんともいい質感のコケ類(左)も。いい感じやナァ。
なんともご立派な巨木(右)があったけど、よく見るとヒノキっぽいのはビックリでした。

  
さらにうろうろしてると、ムラサキミミカキグサ(左)の小群落を発見。
あたりにはユノミネシダ(右)なんかもあったりします。

  
よくみると湿った岩場にはコケオトギリもありました。
天気がハンパで開ききっていないけど、これはこれでいい雰囲気。

  
なんか不思議な物体(左)もありました。これはシダ類?
サクラツツジかな、って感じのツツジ類(右)なんかにも遭遇したりします。

  
なんか面白げな花芽(左)やら、艶やかな新葉(右)やらをつけた樹もありました。
どちらも独特な雰囲気があるけど、お名前はよく分からず、いまだ調査中。

  
さらにビックリしたのは、1つだけあった大珍品のヒメキツネノボタン。
花は半分散りかけだったけど、これはすっごい嬉しいぞ☆

  
シマサクラガンピはけっこうあちこちにあったので、さらにドアップも撮影。
なんかこういうガンピ類の花は、繊細さがあって好きなんですよね。

  
 んで、ここらでようやくヤクシマトゲオトンボが1匹だけ再登場。
諦めつつあったタイミングだったので小躍りしばらくバシバシと撮影させていただいたのでした。

  
少し探索場所を変えると、ここでは青色型のサワガニがご登場。
結局この旅ではヤクシマサワガニは見れませんでした。次こそ探さなきゃ。

  
柱の穴を探るスズバチ(左)にも逢えました。可愛らしい♪
さらに足を引きずりながら歩いていくと、大満開のノリウツギ(右)も発見。

  
んで、花上を見ると、あちこちに大量のアオハナムグリがいるんです。
緑と紫の縁取りが艶やかだったので、嬉しくなって頑張って激写してみたり。

  
さらに、ヒメトラハナムグリもご登場。これまたキュートやね。
強風でぶんぶん揺れる花上で四苦八苦しながらバシバシと撮影♪

  
あたりの岩場を見上げると、高い位置にコモチシダ?(左)も発見。
登山口まで戻ると、小屋に停められているトロッコ(右)も実によい風情がありました。
んで、ここで一休みしながら帰路をいろいろと調べていると、驚愕の事実が!
次の15時のバスに乗っても、途中の乗り継ぎがすごく悪くって、港に着くのは17時。
って、17時の最終便に間に合わないじゃんかそれって(@_@)!
ということで急遽タクシーを呼んで、大枚はたいて港に向かうことに…
運転手さんにすごくテンコ盛りのお話を聞けて、乗った甲斐は十分にあったんですが、
なんつうか屋久島の公共交通機関は、それぞれのリンクがなさ過ぎる(+_+)

  
港でチケット等買ってから近くの施設に入ると、オニカンアオイ(左)と
クワイバカンアオイ(右)が飾ってあってオオッと思いましたが、ここで悲劇が。
一度外に出た時に一瞬バサッと晴れ間が出たんですが
その瞬間デジカメのレンズの内側がブワッと真っ白に(@_@)
うわ、内側にそんなに湿気が溜まってたんか、ってかこりゃ撮影にならん!

  
しょうがないので港で荷物をチマチマ片付けてすごしましたが、
出航直前になってようやく曇りが取れてきたのでうろうろすると、植栽でしたが
憧れのヤクタネゴヨウに遭遇。次は自生株に逢いたいもんだ。

  
あとはノカンゾウ(左)を撮ったくらいでタイムアップになったので、大急ぎで港に戻り、
高速船(右)に揺られながらの帰路へ着いたのでしたとさ☆

というわけで、なんとも中途半端なオチでした。
まぁ、『探求より生還』というテーマは無事に達成できましたし
「全身ズブ濡れ+機材トラブル+腰痛+両足腫れ上がりまくり」という
すざまじい状況から脱出できただけでもう充分でございまする。
それでも、きっちりとヤクシマトゲオトンボやらヒメキツネノボタンやら
嬉しい出会いもあったから、大円満ではあるわけですが、
次は天気のよいタイミングで絶対にリベンジに来てやるぞっ(>_<)!
などと強く誓ったのでした。次はスミレの咲く時期もイイよなぁ。
さてこの日はそのまま新幹線で博多まで移動してレンタカーを調達し、
コインランドリーの乾燥機になにもかもをツッこんだあとで
銭湯に飛び込んでほっと一息ついたら、両足がすざまじいことになっているのを発見。
水浸しの登山靴で圧迫され続けていたからでしょう、
足指の裏には水ぶくれが何箇所もできており、左の親指と右の人差し指は
爪が真っ黒に膨れ上がっていて、なんとも言えない惨状。
(結局旅の後にベロリと剥がれ落ちました)
それでも、ひと汗流した上に、乾いた服に着替えることができ、
この当たり前のことがどれだけハッピーなことなのか、というのを噛みしめつつ、
お盆旅の後半戦へと向けてのんびりと移動することにしたのでした♪


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