<2>高知県某所 つづき |
さらにうろうろすると、なんか面白げなアザミ類(左)にも遭遇。
シモバシラ(右)も明るい場所に咲いている株があったりします。
おおっと思ったのは、これも大珍品、ヒナシャジン。
岩場にパラパラとある感じで株数は少なかったのですが、ちょうど花盛りでした。
その後、めぼしをつけた当たりの崖地めがけて歩き回りますが、
大満開のアキノギンリョウソウ(左)があったり、クロコノマチョウ(右)が登場したりしましたが
どうもその林道は最近使う人がいないのか、途中で荒れてきた挙句にヘンな脇道に
入ったようで、しばらくやたらめったらとさ迷う羽目に…
しかし、ここからが面白い展開に。
ようやくなんとか林道に戻れたので、もう諦めて帰ろう、と思ったのですが、
ここでちょうど花の撮影をしているご夫婦にばったり遭遇。
アレコレお話をしていると「その花ならちょうど今から見に行きますよ、ご一緒しますか?」
まさかの嬉しすぎる話にスキップしながらついていくと、先ほどまでさ迷っていた場所の
ほんの少し奥に、シギンカラマツ(左)なんかの咲いている崖地があり、
道を離れた崖の中腹に、憧れのジョウロウホトトギス(右)がぶら下がってるじゃないですか!
ほど近くに咲いている株もあって、もうホンキで感涙。涙ちょちょぎれ状態。
いや、これが狙いだったんだけど、正直なハナシ本当に見れるなんて思ってなかったんよね。
だってほとんど幻という大珍品ですもの。それが今目の前にあるなんて!
花の内部をアップ(左)でみると、茶色の斑紋がなかなか可愛いですよね。
さらにうろうろすると、かなり高い場所ですが、ぶら下がっている株(右)も発見!
さらに、ちょっと間違ったら落ちるんじゃない?というかなり危なっかしい場所まで
探索範囲を広げると、さらに数株のジョウロウホトトギスを発見。いやはやもう大感激!
あたりにはすっかり実になったケイビラン(左)もありましたし、ここらでも
シモバシラ(右)なんかもパラパラと咲いていたり、なんか妙に盛りだくさんな感じ。
そのご夫婦にお礼を言って分かれる際、「そういえばコオロギランってまだあるんですか?」と
お聞きすると、もう花はとっくに終わっているけど、と毎年咲く場所を教えてもらえてさらに小踊り。
いそいそとそちらに向かうと、途中でなかなかいい感じに大満開のクサヤツデ(左)を発見。
明るい場所だったので、花のどアップ(右)も狙ってみたり。奇天烈な形状だよなぁ。
さて、教わった場所でじっくり探すと実をつけたコオロギランをいくつか発見してまた感激!
んで、撮影しながらなにげなく「実だけはあるんだなぁ」と独り言をつぶやいたら、
ふいに奥の暗い林の中から「ひとつだけ咲いてますよ」。
いきなりの出来事にビックリしたら、そこにしゃがみ込んで撮影している人がいらっしゃって、
少しだけ咲き残っている株を教えてもらえました。辛うじて感満載だけど、
まさか花が見れるなんて思ってもいなかったので、これまたスキップ踏みたくなる気分♪
その人にお礼を言って分かれた後、さらに調子に乗って探していたら、
先ほどよりちょっとマシな株を発見。実もたくさんついていて面白い感じだよね。
んで、しゃがみ込んで撮影していたら、花好きらしき3人組が通りがかって、
地元の通っぽい方が「ここにあるんだよ、もう全部実になってるけど」と解説していたので、
先ほどの方のまねをして「ひとつだけ咲いてますよ」と声をかけてみたり(笑
あたりをさらに探していると、実になったコオロギラン(左)はかなりの数を発見。
1月前くらいがピークみたいなんで来年はその時期に再訪しなきゃかな?
んで、その通っぽい方とあれこれと植物談義していろいろと教わっていると、ふいに
「ジョウロウホトトギスなら今からとっておきのマル秘ポイントに行くけど一緒に行くかい?」
まさかのご提案に天にも舞い上がる気分になりながら、いそいそと着いてくと
駐車場までの途中で、終わりかけでしたがヒナノシャクジョウ(右)なんかも発見。
んで、その後でマル秘ポイントまでご案内いただいたわけですが、これがすごい場所。
その御仁の車で案内いただいたんですが、これが泣きそうに狭い上にメチャ荒れた悪路を
延々と走った先だったので、後ろに乗ってて足がつりそうになってみたり(笑
んで、連れてきていただいた場所は、こんな感じ。
一目見て思わず叫びましたが、幻のジョウロウホトトギスが大群生してんです。
いや、なんすかこの数、この規模。意味わかんねぇっすよホンキで(笑
予想をはるかに超越した規模に高笑いしながら、とりあえず
花のアップ(左)やら、流れるような群落(右)やらをバシバシととりあえず大量撮影。
調子にのって、一番花の多いあたりを中心にあおりのショットなんかも。
これまたえらく迫力があって面白い感じですよね。ステキすぎる〜♪
花の多いあたり(左)を切り取ってみたりとかも。豪華すぎるなぁ。
まだつぼみから花芽という株(右)あったので、こっちもあわせて撮影。
もうめったにないチャンスなので、密度の高いあたり(左)をさらにバシバシ撮影♪
あおりで花の中が見えるショット(右)なんかも狙ってみました。
さらに調子に乗ってもう1枚(左)。いやはや、もう眼福なんてモンじゃないですよね。
あたりにはナガバノコウヤボウキ(右)なんかもいい感じに咲いていたりしました。
ご案内いただいた某氏、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
予想をはるかに超えた成果に大満足したので、帰路に着いたのですが、途中で
なにげなくカーナビで周辺を見ていると、見覚えのある名前の動物園が。
え〜と、あれ、これってもしかしてあいつがいるトコじゃなかったっけ?
というわけで、いきなり方針展開でそっちに突っ走ることに(笑
んで、閉園5分前に滑り込んで撮影したのがこちら。前々から噂を聞いていたヤイロチョウです♪
数年前に保護された個体が飼育されているんですが、噂を聞きつつも、
さすがにわざわざ動物園に見に行く気にもなれずほったらかしていたのですが、
予想以上に近距離からいい感じ撮影できて、なんかメチャ嬉しい感じ☆
どこかに使えそうな正面顔(左)なんかも1枚パチリ。近くにはアカショウビン(右)も
飼育されていたり、じっくり見ると他にもいろいろ楽しめそうでしたが、
さすがに5分ではそれ以上見て回ることはできず、閉館で追い出されることに・
それでもこれまた予想外の成果の重ね技に、口笛吹きつつの帰路となったのでした♪
というわけで、なんかとも面白い展開の1日でした。
本題としては、“同じ空振りするなら盛大に”だったので、
本命のジョウロウホトトギスにあえるなんてあまり期待してなかったし、
そこからのコオロギランの咲き残り、そして
想像すらしてなかったジョウロウホトトギスの大群生地、と続く
あまりに幸運すぎる人の縁は、本当にビックリ仰天。
なんか”わらしべ長者”みたいなすごい展開でしたしねぇ(笑
ちなみに、ジョウロウホトトギスのマル秘ポイントついては、当然ながら
自然保護の観点からいかようなお問い合わせにもお答えできないわけですが、
それ以前にあの場所は到底説明できないし、たぶん自分も再訪できない(笑
そんなすごすぎる場所だったわけです。
最後の偶然のオマケ、閉館5分前のヤイロチョウもラッキーだったし、
なんとも濃密過ぎる展開で、ホンキで楽しかった〜♪
あちこち発作的に遠出しまくる人生をやってると、“もうちょっと計画的にやれよ”などと
各方面から御叱咤をいただく機会も多いわけですが、思いつきの特攻は、
時折こういう楽しすぎる展開があるのでやっぱやめられないねぇ。
これからもアチコチ力一杯、突撃しまくるぞっと☆