ようやくの渓谷で〜秋晴れを楽しむ〜 14.9/23
この日は、秋分の日ということで、夏に行き損ねていた某渓谷に特攻。
今年は8月中から某氏からの密命が下ってはいたのですが
行こうと思うと雨の予報。んで諦めて別の場所に行くと晴れやがる、
というものの見事な展開が延々と続きやがって
結局この日まで延び延びになったんですが、ようやくの快晴予報。
それではイザ!と特攻してきましたが、予想通りの成果はあったものの
ちょほいと中途半端で、転戦したバッタ方面もハンパと
微妙に不完全燃焼な結果にはなりましたが、それでも久しぶりに
秋晴れの渓谷でのんびりするという雄大な時間をすごせたのでした♪
<1>徳島県某所 |
というわけで、気合を入れて渓谷をうろつき始めると、
少し高い場所でしたが、面白げな白い花を発見。シロバイとかになるのかな?
巨大なニホンヒキガエル(左)ものっそのっそと歩いていました。
独特な雰囲気の筒状のキノコ(右)も発見。お名前なんだっけ?
などと楽しんでいると、ようやく谷の中に日が差し込み始めて、
ふわりとヒサマツミドリシジミ♀がご登場。おっしゃ、やっぱキレイやねぇ♪
紫色味の濃い個体も往生されましたが、こちらはちょいとばかりお尻の方が
ボロボロな感じ。やっぱり1月前に遊びに来たかったなぁ…
えらく白っぽいイシガケチョウ(左)もご登場。これはこれでキレイやね。
うろうろとしていると。2cmくらいの小さな謎のカマキリの卵のう(右)も発見。
虫カビがついてましたが、コカマでもヒナカマでもなさそうだけど、これはなにもの?
悩んでいると、ふわりと降りてきたのはちょいとボロボロでしたが、キリシマミドリシジミ♀。
実はこの渓谷ではキリシマは未見だったのでようやくの出逢いに盛り上がったりとか。
待つほどに翅表も見せていただけたのですが…ありゃ、なんか後ろ翅の一部が
折れ曲がってるじゃん。軽い羽化不全なんですかね。割に長生きしてるんだなぁ。
その後はしばらくうろうろすると、何度か高いところをルーミスが飛ぶものの、
降りてくるのはムラサキシジミ(左)ばかり。むむ、やっぱ強敵じゃ。
ミミズバイ(右)も実をつけているものが見つかったりします。
なんかえらくごりっぱなコフキサルノコシカケ(左)を見ていると、
そいつをもしゃもしゃ食べてる蛾の幼虫(右)がいたものでかなりビックラ仰天。
調べてみると、ムラサキアツバの幼虫なのかな?こんなの食うんですねぇ…
なんとも色鮮やかなヒサマツミドリシジミ♀(左)はその後も何度か登場しましたが、
あともう1種と期待していたルーミスはちょっと条件が悪いみたいで全然降りてこないし、
この頃には4人ほど網屋さんが集まっていて、撮影した端から収納されちまうし、
ということで、道端のえらく群生していたキノコ類(右)をみた後で早めに引き上げることに。
少し移動した草地では、スケバハゴロモ(左)がいたのでドアップ撮影してみたり。
フキバッタ類もいたのでわくわくしましたが、全部ヤマトフキバッタ(右)でした。残念。
フタトガリコヤガの幼虫(左)もいましたが、普段の緑じゃなくて紫色。なんで?
あたりでは、サカハチチョウ(右)なんかもまだまだ元気に飛び交っていました。
ベニイカリモンガ(左)にも遭遇。明るいとこで逢ったのは初かも。
かわいいヒシバッタ類(右)もいましたが…やっぱりこの手はわかんねぇなァ(^^;
さらに場所を変える途中で、お久しぶりのツチトリモチの森へ立ち寄ってみると、
さすがに時期が早すぎたようですが、かわいい芽生えが次々見つかって嬉しくなったり。
これまた面白い花をつけているシリブカガシにも遭遇。地元にもあるのですが
なんか独特なつき出し方がパンク感あふれていて面白い花ですよね。
笑ってしまったのは、信号待ちしていたら、横の道路の中央分離帯に生えたススキの中に
ナンバンギセルの群落(左)があったこと。こんな場所にもあるものなのね。
山の中をうろつくと、モリオカメコオロギ(右)がひょこっとご登場。
悔しかったのは、一瞬だけ登場したヒメコオロギ(左)。あわてたらぶれまくった挙句、
これっきり二度と登場されませんでしたとさ。悔しいなぁ。
などと思っていると、かわりになんとクマコオロギ(右)が登場したじゃないですか!
こいつもまったく縁のない種類で、野外では一度だけなぜかコンビニの灯りで見つけただけ
だったので、喜び勇んでバシバシと撮影。これだけでも転戦してきた甲斐あったなぁ。
さて、さらに林縁をうろうろすると、オオハンゲ(左)がいい感じに咲いていたりもしましたが
この頃にはかなりの曇天になったものでキタテハ(右)は睡眠状態に。
ミヤマアカネ(左)も完全にお休み中でした。むむむ。
それでもしつこくウロウロしていると、ふいに大量のミツバチの巣がおいてある場所を発見。
よく見ると、最近のミツバチの巣は巧妙にできていて、入り口にスズメバチ用のトラップ(右)が
設置されているんですね。中で大量のキイロスズメバチがモガいていてビックリ。
しかし、感心しながらのぞいていると、その中に怪しい物体(左)があるじゃないですか!
これはもしかして、ということでそっと取り出してみると、それはやっぱり
クロメンガタスズメの死骸(右)だったのでした。これまた驚きの成果ですな。
こいつら、ミツバチの巣に特攻して蜜を盗むことがあるとは聞いていたんですが、
あたりを探すと、さらにボロボロの遺骸(左)も落ちてました。これもクロメンだよね?
あとは薄暗い中でササキリの交尾(右)を見つけたくらいで、どこかで見つけられるだろうと
軽く思っていたシコクフキバッタはまさかの大空振りというオチでしたとさ(^^;
というわけで、そこそこ楽しめたものの、若干中途半端な1日でした。
久しぶりの渓谷は実に楽しく、ヒサマツミドリシジミ♀も堪能できたけど
今年は7月にピカピカの開翅を撮ってるから若干感動薄く、
ようやく逢えたキリシマはちょい羽化不全だし、
降りてきたら収納されちゃうから、なんか気の毒になってきたし(笑
んで、多分山のほうでウロウロすれば見つかるだろう、という
安易な考えだったシコクフキバッタは淡路に続いての空振りでしたが、
かわりに久しぶりのクマコオロギやら、クロメンガタスズメやら
面白いものにいろいろ逢えたから±ゼロってトコかな?
四国方面は割と近いくせに、なにかとまだ未挑戦のエリアが多くて、
高地なんか良く考えたらものすごく長い間行っていないし
毎年秋深まってから後悔するんだけど、四国カルストも未踏破だし、
あれやこれや宿題になっているものが多いんですよねぇ。
チャンスを見つけて、ちょこちょこと遊びに行かなきゃいけませんな♪