台風の残り物探し〜風は吹かざり〜 14.9/27

この日は、かなり意気込んで島根まで突撃してきました。
目的はただひとつ、飛来アカネ!
ちょうど少し前の台風が、台湾通って中国をかすめて日本に来る
というなんとも魅惑的なコースで、といっても台風自体は早々に消えちゃったけど、
翌日からかなり結構強烈な西風が吹き荒れていたので、
コレは大フィーバーだろう!ということで、突撃してみた次第。
しかし、現地に来てみると、アカネ類事態が予想以上に少なくて、
なんだかどうにも時期尚早という雰囲気が満点で…
予想していたウハウハ状態からはほど遠い結末になりましたが、
予想外の意外な成果もある、なんか面白い展開の1日でした(^_^)

<1>島根県各地

  
というわけで、意気込んで歩き始めると、いきなりなぜかクスサン(左)を発見。
草地をウロウロすると、オオハキリバチ(右)がふわりと飛んできたりします。

  
早くも成虫になったツチイナゴ(左)もいました。小さな幼虫も多いのにバラつきがあるなぁ。
なんかご立派なアザミ類(右)も発見。だれかアザミ図鑑出してくださ〜い♪

  
草地の中にはノアズキ(左)なんかもありました。しかし、期待していたトンボはというと
アジアイトトンボが(右)飛んでるくらい。むむ、こりゃまずかったかな?

  
そうこうするうちに、ようやくアカネ類が出てきた、と思ってみるも
元気に交尾産卵しているアキアカネばかり。むむ、ちょいとマズそうな雰囲気。

  
なにか違うものが出たと思ったら、ネキトンボ(左)。これはこれで嬉しいけど。
あとは、なんかオモダカの花に来てる小さな黒いハチ(右)が気になった程度。

  
しつこくウロウロしましたが、意外なところでモノサシトンボ(左)がいたり、
池の中にイヌタヌキモ(右)が咲いていたりした程度。
どうにもそれ以上の成果はなさそうなので移動したのですが、ここで異変が(笑
戻って荷物を整理し、さて移動、と思ったら、車のキーのキーレスエントリー部分がないんです。
そういえば整理中に鍵だけ外して、ヒモ引きちぎるのに使ったなぁ…
慌てて探そうと外に出たのですがクセでロックボタンを押すとキー閉じ込みの警告音が高らかに。
おや?と思ってキーを差さないままエンジンをかけると普通にかかる。…
ってことはさっき後ろに脱ぎ捨てた上着にでも入ってんのか。
そう思ったのでそのまま移動し、コンビニに立ち寄ったついでに上着をまさぐったらないんです!
え?と思ってエンジンかけようとするとキーがありませんの表示が!
な・ん・で・ぢゃ(T-T)!?
戻って散々探すも見つからず、キツネに化かされた気分に…

  
なんか微妙に気がうせつつウロウロすると、ノコンギクの花上にいい感じに
鎮座しているコアオハナムグリ(左)を発見。これなんかカワイイね。
でも、アカネはここでもリスアカネ(右)なんかが出てくれた程度。

  
あとはアオイトトンボ(左)がいくらか舞ってくれた程度。
まぜぁ虫食い模様のあるセスジツユムシ(右)なんて面白いものは見つかりましたけど。

  
シロバナサクラタデ(左)もアップで撮るとなんとも美しい感じでした。
なぜか数花だけ咲き戻していたツクバネウツギ(右)なんかはちょっとビックリ。

  
さらに場所を変えると、キタテハ(左)がふわりとご登場。
草地の中ではオスグロトモエ(右)なんかも飛び出したりなんかしました。

  
結構群生していて面白かったのは、ヒナギキョウ。
珍しい花ではないですが、群生していると一層かわいいですよね。

  
水田地帯を歩くと、田んぼの端の隙間になんか面白そうなものを発見。
おや、これはヒメシロアサザじゃないですか。それもちょうどお見事に大満開♪

  
花をアップ(左)で撮るとやっぱかわいいですよね。このあたりだとあちこちにあるのかな?
あとは、ミズワラビ(右)なんかも雑草ばりにそこら中に大群生していました。

  
さて、肝心のアカネ類はというと、お前は本来そんなとまり方しないだろ、と
ツッコミをいれたくなるようなナツアカネ(左)にビックらこいたくらい。アカネ類自体が少ない…
あとは、水路にフナムシ(右)がいて、そういえば海辺なんだなと実感した程度(←微妙な伏線)

  
さらに場所を変えても、アカネはやはりナツアカネ(左)なんかが出るばかり。
なんかやたらホバリングしているギンヤンマ(右)がいたのは嬉しかったけど。

  
ちょっと面白かったのは、その水溜りにはアオモンイトトンボがたくさん産卵していたんですが、
横並び2列産卵(左)や、縦並び3列産卵(右)が撮れたこと。愉快じゃなぁ。

  
さらに思いつきで、宍道湖の湖岸をうろうろしてみると、あちこちにユウガギク(左)を発見。
ばさばさと大きな音を立ててコブハクチョウの夫婦(右)なんかも登場されます。

  
ちょっと驚いたのは石がノリのような海草(左)に覆われていたこと。なにもんじゃろ?
などと思っていると、石の隙間に怪しい影(右)。
おお、これは場所的に憧れのシンジコフナムシじゃないですか!
感激しましたが、同時に前回探し回っても見つからなかった理由もよく理解できたり。
こいつら石組みの隙間に潜り込んでて全然出てこないし、警戒心すごくてすぐ逃げちゃうのね。

  
それでも散々探し回って、なんとか石表でのんびりしてくれる個体を見つけて激写。
ようやくのご対面でかなり嬉しかったです。こうなると次は南の島の種類も探してみたくなりますねぇ♪

  
最後に、少し離れた海岸沿いの草地を歩くと、すでにかなり薄暗くなっていたのですが、
あちこちでナミキソウが咲いていてビックリ仰天。こんな時期まで咲いてるんだ。

  
なんかえらく肉厚の面白そうな貝殻(左)もありました。こいつはなにもの?
あとは意外にもスナガニ(右)が走り回っていたのでビックリしたり。

  
ヤマトマダラバッタ(左)はあちこちにいましたが、それ以上のステキな成果はなく、
壮大な日本海に映える夕景(右)を眺めて幕引きとしたのでした。

というわけで、本命の飛来アカネは全くNULLでしたが、楽しめた1日でした。
あんだけのステキな強風だったのに、向きが悪かったのか、時期的に早かったのか…
オナガアカネがわんさか飛びまくり、ふと見るとそこにはマンシュウが!
なんてのを勝手に妄想してはニマニマしてたんですけどね(笑
まぁ、まだ飛来系のシーズンは始まったばかりなので
これからいい風が吹き続けてくれることを祈りましょう♪
ちなみに、本来は翌日は京都でも飛来種探しという計画だったのですが
どうも時期が早そうなので期待薄でどうしようかな〜と
悩みながら、知人のブログをあれこれのぞいていたら、ふと気になる花が。
そういえば同じ山のあの花がちょうど時期的にジャストなはず、
詳しい場所とかわかってないけど、どうせ同じ“期待薄”ならば、
確率の低いオオモノ狙いの方が空振りのしがいがあるってもんじゃね?
などと妄想が走り、そのまま350kmほど南下することに。
どんなバカな特攻になるのか、乞うご期待、ですゾ(>_<)♪


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