うだらない夏〜800kmのヒルネ〜 14.8/2&3

この週末は、これでもかというくらいのバカを敢行してきました。
ちょうど宮崎あたりからまさかのタッパンルリシジミ情報がトびこんできたもので、
種々様々な都合やら義理やらを片っ端からムリヤリ蹴っぱぐったのですが
タイミング悪く台風が来たと思いきや、通過して台風一過の青空で〜♪
の予定だったのが、何のイヤガラセか台風はぐんぐんと
スピードを落とし、天気予報がぐんぐん悪いほうに…
そんな中で突撃してもほとんど意味はないだろうと思いつつ
それでもやはり行かなくてはチャンスはないわけで
『オトコにはそれが罠とわかっていても引けない時があるのじゃ!』
などと叫びつつ突撃してみたのですが、
結局、行きと帰りで台風の位置がほとんど変わらないという惨事に…
結局、片道800km走って、昼寝して帰ってきましたとさ(ToT)

<1> 8/2 宮崎県某所

  
というわけで、まず到着時がこれ(左)ですから。一面真っ白。
でも、直前の高速道路は『豪雨通行止め』だったので、これでもかなり好転状態(爆
しょうがないので道端のチダケサシ(右)なんぞ撮影したあとで
真っ白な霧の中、寒さに震えつつしばらく呆然としていたのですが…
笑ってしまったのは、こんな天気なのにレンタカーが2台到着(笑
しかも、お一人は与那国島でお遭いしている凄腕蝶屋さんじゃないですか〜!
「いやぁ飛行機取っちゃってましたしねぇ」……改めてコワい業界だわ(^^;

  
あきらめきれずに山麓をうろうろすると、なぜかやたらとヘリグロツユムシ(左)が
次々とご登場。ヤマトフキバッタかな?フキバッタ類(右)も見つかります。

  
大量のヒノキバヤドリギ(左)が着生している樹木も発見。
足元にはサワガニ(右)ものんびりとお散歩されていました。

  
木影のタイミンガサ(左)なんぞ見たりしつつ、さらにしつこく
うろうろすると、ようやくツマグロヒョウモン(左)を発見。
先客は怪しげな小さなシジミチョウが飛ぶのを見た、ということで色めきたちますが
あたりを叩いてみてもやっぱりなにも飛び立たず。むむむ。

  
ずぶ濡れですが、ヤマジオウの白花(左)なんかも見つけました。
ツマグロヒョウモン(右)はこの雨の中で花に来ている個体もいましたが…

  
でも、少し薄日がさすとモンキアゲハ(左)が地面で吸水してビックリ。なんで?
大増水している沢沿いでは、ミヤマカワトンボ(右)も飛び回っています。

  
完全に薄暗くなった頃、クロコノマチョウ(左)もふわりとご登場。
山間の意外な場所に水田を見つけたので網を入れてみると、シマゲンゴロウ(右)が
ゴチャゴチャと大量に捕れて驚きましたが、成果はその程度でこの日はさっくり終了〜

<2> 8/3 宮崎県各所

  
翌朝は前から訪れてみたかった干潟を歩いてみると、ヘナタリ(左)が大量に
這っててビックリ。珍品ムラサキガイの殻(右)もあったりしたんですけどね〜

  
オサガニの脱皮殻(左)なんか見つけたりしつつ歩くと、
ハクセンシオマネキの大群(右)も発見。暗くてロクに撮れなかったけど。

  
砂浜の上には大型のコメツキガニ(左)もちょこまかと走り回っていましたし、
トビハゼ(右)もいたりとか、なかなかいい雰囲気満点。

  
カワニナ類(左)も落ちてました。ここにカワニナはなさそうだし、タケノコカワニナかな?
ムシロガイ(右)もけっこうありましたが、期待していたカニノテムシロガイは見つけられず。

  
ニホンスナモグリ?(左)もなぜか地面をジタバタしていました。
しかし、道端のネコノシタ(右)とか撮影した後で、いよいよ網を入れるぞっ!
というタイミングで、天も裂けよとばかりの大豪雨来襲!!
しかも傘を持ってない状態で、干潟の一番端っこという惨状(ToT)
捨てられていた腐れ傘を拾ってなんとかカメラを守りつつ、全身パンツまで
ぐしょ濡れになって車に戻ったのでした。とほほのの。

  
諦めて移動しようとすると、車の近くの砂浜で意外にもイカリモンハンミョウが
何匹かご登場。でも何枚か撮ったあたりで、再び大豪雨になりやがって…
しょうがないので撤収して、前日の山に転戦することにしましたが、
『干潟ですら遊べない豪雨の中、晴れ間に飛ぶ蝶を探しにいく』
という矛盾しまくりの現況に気付き、車の中で一人で大爆笑(ToT)

  
でも、山に行くと雨が上がって気温も悪くない雰囲気に。草地ではミヤマアカネ(左)が
飛びまくり、道端にはチダケサシの大群落(右)なんかも見つかります。

  
山頂ではハサミツノカメムシ♀(左)がいたり、クワカミキリ(右)がいたり、
吹き上げの虫も期待できそうな雰囲気もあるものの、風はやはり強く吹き荒れ
蝶影は見つけられず。あたりの草むらにもぐりこんでる個体はいたんだろうけどナァ…

  
ハガクレツリフネ(左)やら、ナガバノコウヤボウキ(右)やらを
見ながら霧の中をうろつきますが、やっぱりしばらくすると雨が降ってきて…

  
ヤマジオウ(左)やらヤマホトトギス(右)やらも見つかりましたが、
しばらくはどうにもならず、車の中でフネ寝することに。

  
しかし、雨があがると、霧がかなり薄くなり、薄日がさしてきたんです!
するとすぐに、カラスアゲハ(左)やら、アサギマダラ(右)やらがご登場!

  
そして、道端のリョウブには、アオバセセリがまとめて3匹も飛び交い始めました。
これは勝った!とこの時点ではかなり期待を膨らませたんですけどね。

  
道端にはキボシカミキリ(左)がいたり、ニワハンミョウ(右)がいたり、
虫もかなり活動的になった感じで、かなりワクワクな雰囲気。

  
少し色づき始めたコノシメトンボ(左)も強風の中飛んでました。
フキバッタ類(右)もご登場。分布図的にはヤマトなんだけど、セアカ風味だよなぁ。

  
道端にはえらく早咲きのタカネハンショウヅル(左)を発見。狂い咲きかな?
オオカラスウリの実(右)もごっちょりとぶら下がっていたりします。


しかし、サービスタイムは案外と短くて、やがてこんな大豪雨が来襲。
悔しいので夕方まで粘れども全く雨が上がらず、ついに諦めて帰路につき、
高速に乗った瞬間に晴れる、というあまりにお約束なストーリーに
大笑いするというなかなか見事なオチ付きでした♪

というわけで、やっぱり無謀すぎる挑戦の週末でした。
なんといっても行きと帰りで台風の位置がほとんど変わってない状態で
宮崎県内でも避難指示が出てた状態だったようだすしね…
まぁ、晴れたところで逢える可能性は相当に低いものなのに、
あの台風の中で見れたらそりゃもうミラクルですわな(笑
この1週間前にはそこそこ採れたということで
間違いなくこのタイミングで同じ山にはいたんでしょうけどねぇ…
まぁ、タッパンルリシジミは5連敗くらいなわけですが、
それくらいの回数でこの大珍品に逢おうというのが甘かったかな(笑
しかし、今回見つかったお山は、例の2010年に大量に見つかったのと同じ場所。
そして、季節も同じというのもなんとも不思議ですよね。
本当に迷蝶なのか?もしかして土着じゃないのか?という気もして
最後の大ロマンが残されているような気もします。
ま、前回のフィーバー年は翌年も小数ながら見れたみたいですし、
ここは来年も再挑戦しなきゃいけませんかね。
またぞろ台風が来ないことを真摯に祈りながら(笑


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