おバカ的登山〜神様の裏をかく〜 14.7/21
この日は、なぜか再び八ヶ岳山麓に舞い戻っておりました。
Hさんから別件のついでに届いたなんとも魅惑的な情報に心惹かれたから
なのですが、それをO氏に言うと「ここからこのルートで登るのが一番早いようです」と、
“こりゃ煽った方が面白そうだ”という判断がまるわかりの実に懇切丁寧なアドバイスが届き、
しかもこの日は予備日で空けてあった上に、連休の中でこの日だけ天気予報が晴れマーク。
神様の気まぐれにつきあうことの多い私は「これだけお膳立てが揃ったということは
間違いなく山に登ると雨が降る」という強烈な確信を即座に持ったのですが、
こういう時はムリヤリ避けてもあまりいい成果が上がらないことも知っているので、
いっそのこと「神様の裏の裏をかく」ということで愚直に登ってみることに(笑
すると、なんとも笑ってしまうような面白い展開に続いて、
計算通りのラッキーが舞い降りた、そんな素敵な1日となったのでした(^^)
<1>八ヶ岳周辺 |
この日はまず早朝から大失敗が…動きが激しかったので、この日はゆっくりと
寝坊してから山に登る予定だったのですが、夜中の3時過ぎから次々車が来て、すでに
駐車スペースが残り少ないのであちこちウロウロする車でにぎやか。
4時過ぎには登山者がザワザワ用意をし始めて、まるで寝れやしない、ということで
超睡眠不足のままAM5時前に山を登り始めると、道端に早速
ヨツバシオガマ(左)やら、ゴゼンタチバナ(右)やらがお出迎えしてくれます。
薄暗い林の中では、コガネイチゴ(左)もパラパラ咲いていました。
驚いたことにイチヨウラン(右)もありましたが、ちょっと薄暗すぎて…
さて、えっちらおっちら上ってくると、なかなか雄大な山景色(左)が見れるようになります。
見下ろすと、これまたスケールのでかすぎる雲海(右)がなんともお見事。
木影にはツマトリソウ(左)が咲いてたりもしましたし、いい感じに咲き誇っている
ハクサンシャクナゲ(右)なんかも発見。この頃には天気も完全にばっちりだったんですが…
しかし、その後もミヤマダイコンソウ(左)何ぞ見つつ上っていくと、
山頂も間近という雄大なハイマツ帯(右)で、ふわふわと霧が舞い上がり始めます。
んで、あっというまにこんな景色に(左)。むむ、ある程度予想通りだけど、そうきたか。
よくみると、お久しぶりのブロッケン(右)も見れましたが、中途半端にピントが合わないまま終了。
んで、そのままあたりはかなり強烈な濃霧に。周辺の景色がまったく見えないまま
歩いていくと、ツガザクラ(左)やら、ウラジロタデ(右)やらを発見。
タカネツメクサ?(左)も咲き誇ってましたが、霧が凄すぎて濡れねずみになってたり。
いつ見てもかわいらしいコバノコゴメグサ(右)もパラパラと咲いていました。
さらに歩いていくと、道端に次々とコマクサ(左)がご登場。
ムシトリスミレ(右)もなんともいい感じ咲いている株が見つかります。
なんとも色鮮やかなミヤマシオガマ(左)もいい感じに満開でした。
地味なタカネサギソウ(右)もこっそり咲いていたりします。
一気に肌寒くなってきた中を歩いていくと、マイヅルソウ(左)があったり、
結構満開のコケモモ(右)があったりします。
嬉しいことに、あこがれのヤツガタケキネスミレ(左)にも逢えました。
タカネナナカマド(右)も咲いていましたが、霧の中でなんともいえない雰囲気。
さらに歩いていくと、オヤマノエンドウ(左)にも遭遇。線の細い感じが素敵
ですが、花をアップ(右)デミルと、これはこれでちょいと独特の雰囲気ですね。
さらに、いい感じに満開のタカネツメクサ(左)も発見。こちらもアップ(右)でみると
なかなか面白い格好。高山植物ってなんでか個性が強いのが多いよねぇ。
そうこうするうちに、ウルップソウ(左)にも遭遇しましたが、花はすっかり終わって残念。
さらにあたりでは、なんか面白げな実をつけた植物(右)を見つけましたが…
しつこく探すと、花の残っている株も発見。そうか、これってチョウノスケソウなのか。
いままで八ヶ岳では花のすっかり終わった株しか見れてなかったので嬉しかったりとか。
さらにうろうろすると、霧の中でヤツガタケキスミレの群落にも遭遇しましたが、
この頃から霧の中に明らかに雨が混じってきてだいぶキツイ感じに。こりゃダメだ。
さすがにヘバッたのと寝不足で、たどり着いた山小屋でしばらく居眠りしちゃいましたが、
目が覚めても当たりは真っ白な霧の中で、かなり寒くてもうどうにもこうにも。
ここで綺麗さっぱり諦めることにして、最後に山小屋で美味な特性ラーメンをいただいて
体を温め、さぁていざ下山だ、と意気込んで歩き始めた時です。
しばらく歩いていると、ふいにすっと薄日が差した、と思いきや、
それと同時に、少し離れたハイマツの中を茶色い蝶がスッと飛んだじゃないですか!
これは!ということでその場で粘ると、しばらくは雲が厚くなったり薄くなったりを
繰り返して、晴間が差し込むたびに遠くで怪しげな影が舞うというアドレナリン出まくりの状態に。
そして、なんと最後にパカッと晴れ上がった(左)じゃないですか!
これは!と大興奮しながら待つも、晴れたらなぜかクジャクチョウ(右)しか登場しなかったり(^^;
しょうがないので探索範囲を広げると、タカネイブキボウフウ(左)やら、ぎりぎり咲き残りの
ハクサンイチゲ(右)やら、これはこれで面白い出会いが続いたりします。
ちょっと遠かったけど、エルタテハ(左)なんぞ撮影していると、ふいに目の前に
イワヒバリ(右)がちょこんと登場。これ、テレコン等なしの本当に目の前なんです。
んで、最後はチョコチョコと近づいてきて、こんな感じ。今年生まれの若鳥っぽいけど、
もう少し、警戒心とか、あれこれ覚えないと、世の中そんなに甘かぁないぞ(^^;)?