<2>長野県某所 つづき |
さて、うろうろすると、葉上にはセアカツノカメムシ(左)がのんびりしていたり、
葉裏をひっくり返すと地味なカスミカメ類(右)が隠れていたりします。
笑ってしまったノのは、えらいことになっているベニボタル類(左)。
最初は交尾だと思ったんですが…え〜と、なにして遊んでらっしゃるんですか?
林床には、すっかり実をつけたアマドコロ(右)なんかも見つかりました。
ぱらぱらあって嬉しくなったのは、ナガボノナツノハナワラビ(左)。
木影でスポットライトを浴びていた株(右)なんてなんとも素敵な雰囲気で。
うろうろとしていると、たっぷりと実をつけたコバノクロウメモドキも
いくつかあって、期待が高まります(分かる人にはこれで狙いが分かるかな?)。
イヌマキの実(左)もなかなか面白い雰囲気でした。あたりではミスジチョウや
オオミスジも梢を飛んだのですが、撮れたのはコミスジ(右)だけ。
ふわりとウラゴマダラシジミ(左)が登場したりもしました。降りてこなかったけど。
ダイミョウセセリ(右)もいましたが、こいつは関西型と関東型の中間?
ちょっと面白かったのは、モンシロチョウがマメグンバイナズナに産卵(左)
していたんです。きっちり卵(右)もついてましたが、食うんですね、これを。
小さな小さなアカイラガ(左)も発見。地味ながらなかなかおもしろい模様ですよね。
ふと葉上にアカスジキンカメムシの羽化殻(右)を発見したりとかも。
ヤマタツナミソウ?(左)もいくつか咲いているのを発見。
イボタには、時々ヒメキマダラセセリ(右)が吸蜜に来ますが、それだけ。
ふと見上げた葉裏には、羽化中のアカスジキンカメムシ(左)がいて驚いたり。
これまたふと見上げた場所にシャチホコガ幼虫(右)なんかも隠れてたりします。
しかし、出会いはないまま昼を大きく過ぎたあたりで、雲が沸き立って不穏な雰囲気に。
それでも歩き回ると、奇抜な模様のベッコウガガンボ(左)を発見。
クロコノマチョウ(左)も登場しましたが、長野で見ると違和感あるナァ。
ホオズキ(左)がパラパラ咲いていたのも発見でした。んで、名前の分からない
ミズアブ類(右)なんかを撮っていたあたりで、予想どおりやっぱり雨が(ToT)
おもった異常に雨脚も強かったので早々に諦めて引き上げることにしたんですが、
これがどうも通り雨だったようで、5分も立たないうちに雨がやんで薄日が差してきて…
悔しいのでどうしよう、と思ったところでちょうど現在値が採卵地と有名な
ポイントのすぐ側とわかったので、車をとめてしばしウロウロすれどやっぱり空振り。
やっぱダメか、最後に食草の写真をもうちょっと撮ったら帰ろう。
そう思って、何の気なしにコバノクロウメモドキの側に近づいた時です。
そこにフワリと登場したのは、なんと狙いのベニモンカラスシジミじゃないですか!
あまりに想定外のデキゴトにパニックってると、その個体はなんとそのまま産卵開始(@_@)
チョコチョコ枝上を動き回りながらの産卵で、葉裏に隠れたりもするので
撮影はかなり難儀でしたが、なんとかいい感じのところも数枚GET成功♪
彼女はその後もしばらくウロウロとして、卵を何箇所かで産んだあと、
そのままツイと飛んで、ふわりと梢の方に消えました。
こちらはそれを目で追った後で、その場にペタンと座ってしばし呆然。
いや、誇張無しにドタンバでの逆転ホームラン。
あまりに笑ってしまうようなストーリー過ぎて、なんだかねぇ……
気を取り直して、最後に卵を産んでいたあたりを見ると、うぐいす色の卵(左)が2つ。
同じ場所からクローズアップレンズ重ねてドアップ(右)も撮りましたが、形は実に地味なのね。
大満足して移動することにして、途中で昼飯を探しにいくと、
店の軒にツバメ(左)が。近くには雛の4羽いる巣(右)があって、かなり賑やかに
催促していました。こんだけカシマしいと、ご両親大変ですナァ。
んで、そのまま思い切って峠を越えてやってきたのは愛知県側の某湿地。
さすがに日没間近だったので何を期待したわけではなく単なる下見だったんですが、
トキソウ(左)なんぞ見ながら歩くと、いきなり怪しい物体(右)発見。
おや、これはクモの巣にかかったヒメヒカゲじゃないですか!
というわけで、レスキューしつつ、ちゃっかりと数枚撮らせてもらって、
このなんとも不思議な1日の〆括りとしたのでした。
というわけで、前日に続いてドタンバで成果な1日でした。
なんというか、帰りがけに偶然立ち寄った場所、
そして諦めて帰ろうとした時の最後のタイミング、という
ドラマのシナリオとして提出したら「リアリティがない」と即座に
却下されそうなうそ臭すぎる展開でしたが
神に誓って本当のストーリーなのが面白い限り。
ちなみにこの話をすると「ヒキが強いですねぇ」と何名かの方に
お褒め頂いたりもしたのですが、
友人の「諦めが悪くてしつこいってコトじゃん」という
ヒトコトが実はすごくマトを得ている気がするような(^^;
ま、生きもの相手に遊んでいると、案外とこういうドラマチックで
うそ臭い出会い方ってけっこうあるのが楽しいですよね♪
これだからやっぱこの趣味やめられない。これからも頑張るぞっと(^-^)