二日酔い山旅〜ド級のオチ〜 14.6/1

この日は、かなり発作的な動き方をしてまいりました。
前夜が諸般の事情でシタタカに呑んじまったもので、当然ながら
早朝起きた時点で頭ガンガン。こりゃダメだ。
夜には用事があったのでたまきゃおとなしくしてようかとも思ったのですが
前々から行きそびれている某山が急に気になって
そのままフラフラと突撃することに。
するってぇと本命はどれもこれもかすりすらしないミゴトな空振り
でしたが、予想外の大成果がいくつかあって大喜び。
でも、最後にスンゴいオチのついた、そんな1日でした(^^;

<1>但馬地方各所

  
というわけで、山のほうにフラフラと移動していると、大満開のトチノキ(左)を発見。
道端にはヒロハテンナンショウ?(右)も見つかりました。
大柄すぎて少々違和感あるけど、花の付き方とかからしてヒロハだよな?

  
さて、沢沿いを歩き始めると、咲き残りのニリンソウ(左)やら、
チゴユリ(右)やらがなんともいい感じに咲いていてくれます。

  
沢沿いを登っていくと、あちこちでオオイワカガミ(左)がじつにいい雰囲気。
サンカヨウ(右)はほとんど花が終わっていて、これが唯一の咲き残りでした。

  
なんかおもしろげなアメバチ類(左)も発見。きれいじゃなぁ。
サンインシロカネソウ(右)もまだけっこう咲き残っています。

  
登っていくと、なんかえらくガッシリしたチゴユリを発見。花も複数ついているし
これってエダウチチゴユリでいいのかな?イマイチ区別つかないんだけど…

  
二日酔でふらつきながら登っていくと、道端に珍品ツルタチツボスミレがぱらぱらと
見つかりますが、もう終わりかけみたいでイマイチいい感じに咲いてなかったのが残念。

  
ウスギヨウラク(左)も咲いていましたが、なかなか撮りにくい場所ばかり。
なんかコンパクトでえらく可愛らしいツクバネソウ(右)もぱらぱら咲いていました。

  
ユキザサ(左)も実にいい感じに咲いていたり、意外にもミヤマシキミ(右)が
咲いていたり、発見は続くのですが、期待していた某虫の方は、
ブナがすっかり展葉しきっていてちょいと期待薄な感じ。

  
ビックラ仰天したのは、もうオンボロでしたが、ふわりと一瞬登場すいたギフチョウ(左)。
山頂近くではムカシトンボも何度も飛んでいてこれまた驚きましたが、
止まりもしないものの証拠写真が撮れるはずオもなく…
かわりにミニサイズながら面白い模様のカミキリ類(右)を発見。お名前は調査中。

  
山頂近くでは、大満開のウワズミザクラも咲いていました。
木漏れ日で撮りにくいけど艶やかですよね。意外に虫は少なかったけど。

  
かなりおおっと思ったのは、少し高い位置で交尾していたクマバチ(左)。
こいつらの交尾なんて生まれて初めて見たけど、こんなとこでなんやね。
葉裏になんか面白げなカミキリ類(右)がいたりもしましたが、こちらも名前は分からず。

  
さらにウロウロしていると、群生しているタケシマランがあってビックリ。
そういえば氷ノ山系にはあるんでしたっけ。中部山岳地帯のイメージしかなかったナァ…

  
花のアップ(左)でみると、なんとも面白い釣り下がり方ですよね。
あたりには、1花だけヒョウノセンカタバミ(右)も咲き残っていました。

  
しばらく粘れど成果がないので山を降りると、途中でツルタチツボスミレ(左)やら
ユキザサ(右)やら、かわいい花との出会いが続きます。

  
ユキグニミツバツツジ(左)も咲き残っている株がありました。
ヤグルマソウ(右)がすでに花芽をつけ始めていたのもちょっとビックリ。

  
そうこうするうちに、沢に出るとそこらにかなりの数のムカシトンボが飛んでいるのに
気付いてちょいとビックリ。慌てて狙いますが、これが薄暗いところを割と無軌道に
飛びまくるので、かなり長時間狙ってこんなのが2枚撮れただけという体たらく(^^;

  
あまりに悔しいので1匹捕まえてやらせ写真(左)も撮っておきました。
その後も粘れど1枚も撮影できないままで諦めかけてたら、なんと立っている
すぐよこの崖にムカシトンボ♀(右)が飛来して産卵を開始!

  
大興奮しながらバシバシと撮りましたが、こいつら、崖にとまったあとは、
上下関係無しにぐるぐると回りながら産卵するんでちょっとビックリ。
下向きの産卵って、なんだかやりにくいんじゃないかなぁ…

  
ヒメクロサナエ(左)も何度も出てきましたが敏感なのでこの1枚撮れただけ。
♀(右)も産卵に来ましたが、シャッター押した瞬間に飛び立って
こんなギリギリのショットが残っただけというトコが寂しい限り。
う〜ん、粘った割には寂しい成果だけど、まぁ楽しかったからいいかな♪

  
さて、さらに転戦してきた場所では、咲き始めのオオバアサガラ(左)がいい感じ。
歩き始めると、いきなりチャイロスズメバチ(右)が出てきたので
かなりビックリしましたが、チョコチョコ歩き回ったあげくに飛んじまって…
しかし、生まれて初めて見ましたが、けっこう普通に大きいモンなんですねぇ。

  
フタリシズカ(左)はあちこちでまだ咲き残りがありました。
ビックリしたのは、ここでもヒロハテンナンショウ(右)があったこと。こりゃ意外。

  
なんだかよくわからないテンナンショウ類(左)もありました。ムロウでいいのか?
すっかり花は終わっていましたが、ハシリドコロ(右)も群落を発見。

  
水溜りの中のヒキガエル類のオタマジャクシ(左)はもう上陸寸前でした。
あと面白かったのは、水溜りの上に突き出した樹の幹に直接モリアオガエルの卵(右)が
ついていたこと。そうか、産み付ける枝葉がないとそうするしかないのかね。


などと思いつつ林道を走っている時です。水でえぐれた箇所があるのに
気付かずに普通に走ってしまったもので ガコッ!
っと、ものすんごい音とともに車の下面を力一杯強打。
あ、これマズいんじゃない?と思っていたら、案の定しばらくすると
オイルランプが点灯。やっちまった、オイルパン穴開けたかも。
でも、エンジンはさほど調子が悪くなった風もなかったもので、そのまま
普通に家まで乗って帰り、所用方面に参加したのですが
翌日いつもの車屋に連絡したら「よく帰って来れましたね!エンジンがアウトかも」
というわけで真っ青なオチがついての〆となったのでした(^▽^;

というわけで、予定がいない部分でなかなか楽しめた1日でした。
本命の虫はどちらも大空振りで影すら見れませんでしたが、
案外といろんな花が楽しめたし、なんといっても
ムカシトンボとの出会いが実にいい感じでしたしね♪
二日酔でもやっぱり野外特攻はやめるわけにゃぁいきませぬ。
しかし、最後のオチがなかなかシュールでした。
同様にオイルパン壊した経験のある方から修理代が数十万かかったとか
数分で走れなくなってそのままエンジンおしゃか、とか
怖い話を散々聞かされて真っ青になっていましたが、
結局、車屋曰く「不思議なことにエンジンはセーフです」との連絡に一安堵。
なんかのありがたい御加護だと思いますが、今後は未舗装路は
充分に用心して、今までの半分のスピードで走ることを心がけなきゃですね。
皆様も、山道とか走る際には、どうぞお気をつけて(>_<)!


次へ⇒

topへ⇒