晩秋の関東で〜不思議な隙間時間〜 13.11/23&24
この週末は、ちょいと不可思議な動き方をしてきました。
密かに毎年恒例にしているとあるイベントのついでの関東巡り。
直前まで行けるかどうか微妙だった上に、行けるとなったら
中途半端にいくつもの所用もセットしてしまったので
隙間時間でのちょいとハンパな動き方になったのが残念ですが(^^;
それでも、ひょんなことからやたらめったらディープな探索を
できることになって、めっちゃ濃密な時間をすごせたり、
そのほかにも予想外のラッキーやら、面白い成果がけっこうあって
予想以上に楽しめた、不思議な展開となったのでした♪
<1>観音崎公園周辺 |
まずやってきたるはお久しぶりの観音崎。ちょっと気になってたことがあって。
さっそく歩くイソギク(左)があちこちで大満開で思わず見惚れたり。
カミヤツデ(右)もえらく大満開のすばらしい群落があったりします。
かわいかったのは、枯れ穂になっていたイソエノコロ(左)。
ハマコンギク(右)なんかも咲いていたりしますが、日陰で色が出ない…
ほとんど実になっていましたが、ハマボウフウ(左)も発見。
タイアザミ(右)もパラパラとですが、咲き残っていてくれます。
海岸沿いのクコは、真っ赤な実を大量についている(左)かと思うと
案外とまだ花盛りの株(右)があったり、なかなか面白い感じ。
潮溜まりを見ると、モミジガイ(左)がふわふわと漂っていたりもしました。
大きなイソガニ(右)もいましたが、こちらは脱皮殻。色鮮やかやね。
ふと見上げると、タイワンリス(左)がいたりもしました。設定ミスって白トビしましたが。
陽だまりには、この時期のお約束、ツワブキ(右)も多数。
こちらもお約束のツルソバ(左)もいい感じで咲いていました。
ちょっと驚いたのは、まだセンニンソウ(右)が結構咲いていたこと。
海岸を歩くと、期待していたソナレマツムシソウ(左)。残念ながら少数の咲き残り
のみで、ほとんどは立派な実(右)になっていたのでした。
ここらでいい時間になったので観音崎博物館にお伺いし、お約束していたSさんと合流。
実はSさんは三浦半島の直翅類の超スペシャリストなのですが、博物館にちょっとした
お問い合わせをしたら、イキナリSさんをご紹介いただいたという不思議な流れでして…
ご案内までいただけるということで超恐縮しながら、散策スタート。
あまりにディープなので細部はかけませんが、これでもかというくらい濃密な感じの
直翅類談義をして、目からボロボロとウロコを落としながらの散策。
いやぁ、ホンマにメッチャクチャ勉強になりました。
そんなこんなでウロウロすると、大株のナンバンギセル(左)やら、やたら遅くに
咲いたというマヤランの実(右)などを見せていただいたり。
しかし、肝心の直翅類は、生息環境を教えてもらえてメッチャメチャ勉強になったの
ですが、やはり時期が遅いようで、見つかったのはツチイナゴ(左)とか数種のみ。
あとは、栄養分が良過ぎて超大株になったヤクシソウ(右)が面白かったり。
博物館に戻った後、せっかくなので、海岸べりで探してみると、
イソカネタタキの♂(左)と♀(右)を発見。うん、ハッピィエンドやね☆
タッチプールには、かわいいマダイ(左)も泳いでいました。
館内にもなく虫が展示されているので、まずはヤマトヒバリ(右)あたりをパチリ。
でも、ここで大問題発生!なぜかデジカメのフラッシュが動かないんです。
朝っぱらまでは動いていたのに(T"T)。室内撮影でこりゃキツイ!
水槽では、かわいいサザナミフグ(左)やら、カワハギ(右)やらもいましたが、
泳ぐものがノンフラッシュで撮れるわきゃねぇ、ということでこの程度。
おおっ!と感激したのは、展示されていたリュウキュウマツムシ。
見れたのは幼虫だけでしたが、まだ野外で見れていないので大感激♪
タンボコオロギ(左)も、2化目の個体が展示されていました。
んで、なにより興奮したのは、ムニンエンマコオロギ。言うまでもなく小笠原固有の
大珍品ですが、累代飼育個体が展示してあったんです。まずは幼虫(右)から。
んで、かなり苦労しましたが、成虫も何枚か激写。フラッシュが使えないので
ISO上げてSS1/4秒とかで撮影したんですが、千載一遇のチャンスだったのにナァ…
その後、ご案内いただいたSさんの出版された大力作、
「野山の鳴く虫図鑑」を購入してサインしてもらって、大喜びして引き上げ、
その後は後輩のところでかわいいBABYに拝謁賜る幸せな夜を過ごしたのでした♪
<2>都内某所 |
さて、翌日も所用までの隙間時間で、今度は都内の公園をウロウロ。
特に目的はなかったのですが、いい感じに色づいたイチョウ(左)なんぞみつつ
うろうろすると、池にはヒドリガモ(右)が多数泳いでたりします。
カントウヨメナ(左)も数株だけ咲き残っていました。ちょっと驚いたのは、
ふいにすぐ近くに止まったカワセミ(右)。これ、テレコンなしですからすぐそこです。
おおっと思ったのは、真っ赤に色づいたモミジバフウ(左)。
面白い模様の実(右)もゴチャッとぶらさがっていたりしました。
サイカチの実(左)なんてのもなんとも面白い感じ。そして、久々に見て
感心したのは、釣り人の横でおこぼれを待っているコサギ(右)。うん、いい雰囲気。
これもすばらしくいい色合いで驚いたのは、サンゴジュ(左)。見事な紅葉。
池を見ると、オナガガモ(右)なんかがのんびり泳いでいました。
が、よく見ると、なんか鳥屋さんが集結している一角が!これはなんか来てる?
ワクワクしながら伺うと、それはなんとコスズガモだったのですが、これが
見ている間は、待てど暮らせど、少し遠くで寝っぱなし(左)でやがって。
タイムアップで移動しようとしたときにほんの一瞬目を覚まして(右)くれましたが、
数ショット撮れただけで…後ろ髪引かれつつバス停に向かったのでした。
というわけで、存外にあれこれ楽しめた週末でした。
なんといっても、超ディープな直翅談義がサイコーでしたね。
Sさん、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
来シーズンは、お教えいただいたいろんなコツを活かして、
まだ縁のない直翅類を探してみたいと思います。
ちなみに、今回購入した「野山の鳴く虫図鑑」はかなりの力作。
(私は作成時の苦労話をお聞したので更にひとしおですが)
ちょっと高いけど、 かなりオススメなので興味のある方はぜひチェックを♪
久しぶりの海浜植物も楽しかったし、
適当に歩いた公園で、まさかのコスズガモもいいサプライズだったし、
それ以外にもメインのイベント(詳細はヒミツ)もエンジョイできて
懐かしい後輩にも再会できたり、濃密な成果でした。
う〜ん、やっぱ古巣方面はチョイチョイ足を伸ばさなきゃネ(>_<)☆