ウソみたいな〜予想外の夏日〜 13.10/15

この日は、前々からご依頼をいただいていたご案内企画。
狙いは珍品ながら、確実な場所ではあるのでハズしはないだろう、と
ちょいと余裕をかましつつ、直前で飛び込んできた
予想外の珍鳥情報と合わせ技一本とシャレこみましたが…
今年の異常気象のさいたる特徴である、
“いつまでも真夏日”といううそ臭い現実がクリティカルヒットし、
朝っぱらの鳥方面こそウハウハでしたが、
午後は「なんでやねん」と地団太を踏む展開に…
『泣くこと異常気象には勝てぬ』という、昔懐かしき“オーパー”の
一節を 思い出すような、不思議な1日となったのでした(^_^;

<1>阪神間某所

  
というわけで、早朝からドキドキしながらポイントに到着すると、
イキナリ初手から目の前を闊歩するミゾゴイ(左)を発見!
散歩の人にも全く動じないくらいだったので逆に驚いたのですが、
さすがに散歩の人連れていた犬が走りよったら飛んじまってロスト(^^;
その後、どこにいるんだ、としばらく散々探してたのですが、
後から来た鳥屋さんと話していると、横でポトンと糞が落ちてきて…
見上げると頭上の枝にとまって(右)いたのでビックリ仰天。
いやぁ、動かないとわからんもんですなぁ。さすが。
ちなみに超至近距離だったので、FZ-100のテレコンナシなんです。

  
というわけで、枝どまりという好条件にワクワクしながら数枚撮りましたが、
やつは見つかってしまったのがどうも不本意だったようで、割りとすぐに飛んじまって…

  
んで、なんと高いフェンスの上の有刺鉄線にとまったんですよね。
フェンスの上のミゾゴイ+背景は超高層ビル。ああ、なんてうそ臭さだろう(^^;

  
んで、ようやく再び飛んだと思ったら、ゴチャゴチャの樹木の中。
超薄暗い中、バリアングルモニタ使用でバシバシと撮影してみたり。

  
薄暗い中、せっせと羽繕い(左)も披露してくれました。悔しかったのは、いきなり
後を向いたとおもうと、バサッと羽を広げて(右)くれたんですが、ブレボケ…

  
その後はヤツはひょいととんで、すごく見やすい場所に出てきた(左)と思うと、
そのままツツッと歩いて、園路脇という超好条件(右)の場所に!
これは滅多にないチャンスだ、と大興奮していたのですが…

  
しばらく撮影していると、何を思ったのか、トトッと私の前まで一直線に近づいて(左)、
最後には顔のドアップ(右)が撮れる距離に。おい、オマエいいのかそれ。
ってか、この後、私のすぐ側を通って、広場の中に入ったのでした。
いや、間違いなく、手を伸ばせば触れてた。ってか、たぶん手掴みで獲れてたよ(^^;

  
仰天しながら見ていると、ヤツはコガネムシ類の幼虫(左)やら、
大きなミミズ(右)やらを器用に捕まえて食べてたり。案外と餌はあるものなのね。

  
その後も、ひたすら至近距離をチョロチョロしまくって、こんな感じでもう撮り放題。
まだ若鳥だから警戒心が薄いのはしょうがないんですが、さすがにどうなのよ?

  
そうするうちに再び調子近距離(左)になったもので、冗談でバリアングルモニタを
駆使すると、本当に真上からショット(右)まで撮れました。もう笑うしかないな(^^;
最後は、スマホで「直撮りノートリ画面一杯」なんてものも撮れたちまったし…

  
どのくらいすごいって、スコープとセットのショット(左)でわかりますかね?
本当に全く警戒心がない。農家の庭先のニワトリの方が警戒心あるワ。
掲載は見送りましたが、他の鳥屋の足元にいるショットや、三脚の間を通り抜けるトコ
なんて笑うしかないショットも撮れましたし、なんと背中を撫でた猛者もいましたし(笑
ということで、顔のドアップ(右)を撮ったあたりで、さすがに大満足、
ということで早々にお次の約束の場所に移動することに。

<2>播磨地区某所

  
んで、やってきたるは播磨地方の溜池。
さっそくO氏と合流し、狙いのポイントをウロウロしますが、妙な夏日感。
汗だくになりながら歩くと、スイラン(左)やらツリガネニンジン(右)やら見つかりましたが。

  
ちょいとボロでしたが、メスグロヒョウモンも御登場(左)。
上空をツツドリ?(右)が飛んだりもしましたが、慌てて撮ったら裏ピン&端っこ(^^;

  
んで、肝心のトンボはというと、ヒメアカネ(左)が飛ぶばかりで、
他の池をウロウロしても、キトンボ(右)なんかがいるくらい。
しばらく粘りましたが、本命の某アカネは登場せず、惨敗となりました。
いやぁ、ここで空振りする日があるなんて、ホンキで想像外でちょいびっくり(^^;
10月中旬にしちゃ妙に暑すぎたからということにしときたいものですが…

  
しょうがないので場所を変えると、いい感じに咲いているホソバリンドウ(左)を発見。
しかし、池を歩いてみると、アオイトトンボ(右)はいるもののやっぱり本命不在。

  
さらに粘ると、マイコトンボ(左)がパラパラと御登場。
オオキトンボ(右)もいましたが、全体にトンボが少ないぞ〜(^^;

  
強い日差しの中、腹部をあげているコノシメトンボ(左)もいました。夏だネェ(^^;
あとは、産卵中のクルマバッタ(右)が嬉しかった程度で…

  
さらにO氏オススメの場所にご案内いただくと、ホソバミズヒキモ(左)やら、
カガブタ(右)などの水草がごっちゃりあって、なかなかいい感じ♪

  
しかし、コノシメトンボ(左)やら、タイリクアカネ(右)はいましたが、
「こんな少ないのは初めてです。いつもは一通りのアカネが見れる好ポイントなのに…」
とO氏が唖然とするくらい、ひたすらトンボは少なめ。よほどのハズレ日なんだなぁ(^^;

  
おおっとおもったのは、水辺のアチコチにゴチャッと生えていたタチモ。
花もたくさんついていて、なかなか見ごたえがある感じでした。

  
ふとまわりをみると、ジュウガツザクラ(左)が咲いていたりとか。
夏のように暑い10月に桜が咲いている……考えただけで頭がゴジャゴジャになる(笑
周辺もウロウロしましたが、あとはアオイトトンボ(右)がいた程度の惨敗ッぷり。

  
O氏と別れた後、悔しいのでさらに1箇所まわってみましたが、予想外の
ヒナカマキリに遭遇した程度で、この場所はトンボ類皆無という寂しいオチでした(^^;

というわけで、AMとPMでえらく差異のある展開の1日でした。
ご案内企画の方は、数はともかく、外すことは全く想定していなかったので
正直メチャクチャ意外でして…Oさん、スンマセンでした(^^;
まぁ、“10月”というのは絶対にウソでしょ、と言いたくなるくらいの
強烈な日差しと、高温でしたから、トンボも隠れたくなったのかもしれない
なんて、ホンキで思ったりしましたが。暑くてへばったモンね。
逆にAMのミゾゴイの方は、目の前30cm、しかも場所は
大阪の超ド都心、というこれまた信じられない状況。
良く考えりゃ「ウソみたい」というテーマで統一できるな、ということで
タイトルをそれにしてみましたが、狐につままれたような1日だったナァ…
この不思議な展開が、これからの晩秋のトンボや、その後の
鳥方面にどう展開していくのか、いまから気になっちゃいますゾ(>_<)☆


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