他力本願で〜夢のお告げ?〜 13.9/18

この日は、職場の創立記念日とやらでお休み。
ということでプチ遠出を計画していたのですが、出発前に自宅で仮眠をとってると、
少し考え事しながらモミ林を歩いていると、すぐ真横からオオトラカミキリが飛び出して
慌てて追っかけるけど見失って地団太を踏むという
なんともいえぬ不可思議な夢を見て飛び起きたもので、
思わず遠出の計画を撤回し、懲りずに再挑戦としゃれ込む事に。
予報を見たら「快晴+暑くなります」という魅惑の文言もあったしね(笑
しかし、朝っぱらから不運続きで、長年の勘から「こりゃダメだ」と諦めるも
なぜか“他力本願”で面白い成果をGETという
なんともわけの分からん不思議な展開の1日となったのでした(^-^)」

<1>氷ノ山周辺

  
朝イチにやってきたるは前回来訪し損ねた氷ノ山林道(笑
歩くと、えらく模様の濃いツマトビシロエダシャク(左)やら、クラズミウマ?(右)やらに
遭遇しましたが、期待していたような甲虫はさっぱりとご登場されず。

  
ビビッタの葉、近くの樹についていた不思議な傷(左)。これ、クマの爪跡ですよね?
あたりにはかわいいキノコ類(右)も発見。なんか食えそう。素人判断は危ないですが。

  
大満開のヤマハッカ(左)もあちこちで見れました。
面白かったのは低い位置にあったヤドリギ(右)。恥ずかしながら、1箇所から分岐するように
生えるんだと思ってましたが、寄生した塊から、ヒョロヒョロと生えるんですね。すげぇなぁ。

  
オタカラコウ(左)やら、面白げなアザミ類(右)などイイカンジの出逢いも連発。
しかし、この後は連続で悲劇が襲ってきました。いずれも証拠写真撮り忘れたのですが、
まずは狙いのエリアに行こうとすると、林道を大きなブナの倒木が完全に塞いでいたんですよ。
こりゃダメだ、ということで別の渓谷に動こうとすると、途中でなんと林道上でパンク。
あとで車屋さん曰く「タイヤの端切れとったけどどこ通ったんや?」という不思議な状態で
しょうがないのでジャッキアップして、パンクしたタイヤを外そうとしたら
すんげぇタイミングよくほかの車が通りかかって、しょうがないのでジャッキ下ろして
待避所までパンクしたまま走って一からやり直し、という展開に(-_-;
この時点で、「あ、今日はもうダメだな」というオトコの勘ははっきり働いてたんですけどね(笑

<2>播磨地方某所

  
ちょっと立ち寄った渓谷では、たわわに実ったマタタビ(左)やら、
アケボノソウ(右)やらに遭遇しましたが、それ以上の成果はなく、そのまま
いつものモミ林に転戦して、ひたすら梢をにらみ続けることに。

  
ふいにふわりとミヤマアカネ(左)が登場してくれたりもしました。
モミの梢には、カヤラン(右)もパラパラありました。花の時期に再訪しようかナァ。

  
ごそごそしていると、樹皮の裏側に潜んでいたちょっと大き目の
ネブトクワガタを発見!めちゃ嬉しいけど、大本命はキミじゃないんだよなぁ。

  
開けた場所には、チャボチヂミザサ(左)があちこちに大群生。
マツカゼソウ(右)も覆いのですが、花は結構終わりかけな感じ。

  
倒木の中からは、オオゴキブリ(左)も登場されました。
林床には、ホウキタケ類(右)もありましたが、この手は種類が多いからナァ。

  
調子に乗ってウロウロすると、コフキサルノコシカケ(左)なんかも発見。
沢沿いでは、えらく巨大なマゴジャクシ(右)も見つかりました。


その後も成果なく、悠然と時は過ぎていき、完全に諦めかけたときのこと。
ご一緒していたカミキリ屋さんが嬉しそうに「採れましたよ〜♪」
見せてもらうと、網の中を歩いているのは、憧れのオオトラカミキリじゃないですか!
ここで思わず、自分でも未だに信じられないセリフがポロリと出ました。
「逃がさないように車の中で撮りますから少しだけ貸してください!」

  
ということで、採れた時用に用意していたモミの枝や葉を使って、車の中に
簡易スタジオを作って、慎重に撮影開始。いやぁ、美しすぎる!

  
小型の♀ということでしたが、なんのなんの、迫力は十二分。もう感激。
「タイガースファンにはたまらない模様」って、本当にそうだよなぁと痛感したり。

  
モミの葉上の写真もバシバシと撮影。やっぱりかっこよすぎますね。
ひとしきり撮影してからホッと一安堵し、丁重にカミキリ屋さんにご返却したのでした。
後から思えば、よく許可してくれたものだ。すんげぇ心の広い人ですよね(^^;
本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m

  
それでは、と気合を入れて再びウロウロしますが、タゴガエル(左)が登場したくらいで
割りとすぐに日が傾き、モミ林の中は日の差し込むエリアがグングンと狭くなっていって…
焦っていると地面に変な物体(右)を発見。あ、これ、噂のタケリタケっぽいですね。
テングタケ類にカビが生えた奇形ですが、お名前の由来はR18なのですが(笑
その後、諦めて引き上げるか、と思っていると、先ほどの方が長網振り回しながら
「今ココの枝先に飛んできたんだけど見失ったんだよ!」
慌ててそのあたりを二人してにらみまくりますが、結局見つからず。
でも、最後の最後まで諦めてはいけない、と思い知らされた〆括りでした。

  
そのまま力尽きたので仮眠をとった後、ちょこっと灯火回りをしてみますが、
シロオビドクガ(左)やら、キイフキバッタ?(右)が見つかった程度。

  
ベニシタバ(左)も登場しましたが、ほんの数ショットで逃げられちまって…
地味派手なムラサキエダシャク(右)を撮ってこの日の挑戦は終幕となったのでした。

というわけで、不思議な展開の1日でした。
自力では、結局最後まで目撃すら出来ない完全空振りだったのですが、
まさかの『完全他力本願』なショットを楽しめた辺りがなんとも。
しかし、あとでよくよく考えてみると、我ながらよくもまぁ
あんな図々しいお願いが出来たものだと後で感心することしきり。たはは。
あつかましい願いを聞き届けてくれたカミキリ屋氏、本当にありがとうございましたm(_ _)m
ちなみに、聞いた話だとこの前の日も、翌日も1匹も採れなかったそうです。
いやぁ、やはり難物。手強すぎますナァ。
でも、ここで宣言しときます。来シーズンは一番暑くなる9月初旬に通いつめて
なんとか今度は自力で野外撮影してやるぞっ(>_<)☆


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