<2>氷ノ山周辺 つづき |
さてさて、花を堪能した後で、そそくさと氷ノ山に移動しようかとも思いましたが、
まだ少々時間が早すぎるかな、と思ったもので、
「そういえばこのあたりにも一応いるらしいって話を聞いたことがあるよな」、
ということで道端の柳を順番に見ていくことに。
あたりにはノブドウ(左)があちこちで熟していて、無数のアキアカネ(右)が舞っています。
んで、道端のヤナギを順番に見ること約10分、3箇所目の大きなヤナギの裏を
なにげなくヒョイ覗き込んだときのことでした。
!?? ふぇ!?
うわっ!目の前に止まってるこれ、いきなりヒメオオクワガタの♂じゃん!
いやまて、そんな都合のいいハナシ……ってホンモノだよ、オイ(>_<)!
というわけで、いきなりスタート10分で、ヒメオオクワガタの大きな♂に遭遇。
いやはや、感激と感動よりも前に、ただただビックリ。半ば呆然。
枝に止まらせて(左)写真を撮ってみたり、おもいついて
大アゴのドアップ(右)を撮ってみたり、しばらくのんびり撮影大会♪
と、すぐそばの浮いた樹皮の裏にスジクワガタ(左)が隠れているのを発見。
ついでに撮影しちゃえ、ということでその樹皮を持ち上げると…
ボタボタッ!
なんとヒメオオクワガタのペア(右)が落ちてきたじゃないですか!
まさかの神展開に、仰天しながら、♂(左)、♀(右)とも無事に撮影成功。
ただ、こいつらはさっきの個体と違って、ひたすら歩き回るモンで、撮影はメチャクチャ難儀。
「置く→一直線に歩く→端っこから落ちる」をひたすらノンストップ&エンドレスなんですもの。
えらく強くなってきた日差しの中、とりあえず四苦八苦しながら
ヤナギの葉上のヒメオオクワガタというショットも撮ってみたりとか。
♀も狙ってみましたが、平面と同じように歩いて落ちやがるんで撮影断念…
しょうがないのでべつの樹に乗せて、♂(左)、♀(右)ともに記念撮影。
日差しが強いから影が出来るし、やたらめったら歩き回るし撮影しにくいナァ…
きっかけとなったスジクワガタ(左)も記念にパチリ。これはこれで可愛いナァ。
ほかにも隠れていないかと探しますが、ゴミムシダマシ類(右)がいた程度。
調子に乗ってその後も林道沿いをウロウロしましたが追加は皆無でしたけど…
んで、初手からの大ラッキーはすんごく嬉しいんだけど、スタート10分で目標達成したら、
このイキゴミはどこにもっていけばいいんじゃい、とここでしばし悩んでるうちに
「めちゃ晴れてきたナァ、気温上がるよナァ」という事実を発見。
ふと気付くと、氷ノ山林道とは反対方向に走っている自分に気付いてみたり(笑
途中で朝飯仕込みにコンビニによると、昨晩のうちに飛来していたらしき
アカエグリバ(左)やら、オオエグリバ(右)やらを発見。
スン極面白い模様のキシタアツバ(左)も御登場。
オカメコオロギ類(右)もいましたが、この場所だとモリ?ハラ?
プライヤエグリシャチホコ?(左)は同じ場所に制止していました。
何度みても可愛らしいコヨツメアオシャク(右)を見て嬉しくなったあたりで、
夏日を受けつつ、ぐんと南下して、またぞろ前回と同じ場所に向かってみたり。
<3>播磨地方某所 |
さて、やってきたるは、ここのところバカみたく通っているモミ林。
歩き始めると足元にシソバタツナミの葉(左)があってビックリしてみたり。
前回見つけた謎のヒョロリン物件(右)はこの日も健在でしたが、
現地でお会いした玄人さんに聞くと、このモミは枯れてるからオオトラではない、
とのお話。じゃぁなになのか、は依然として謎のままなんですけどね。
モミの木をみていくと、おもしろげなマイマイ類(左)を発見。ハリママイマイ?
猛毒中の猛毒、ドクツルタケ(右)も見つかったりしました。
面白かったのは、沢沿いにすんごくちいさな水溜り(左)があったので、
のぞきこんでみたら、いきなりアマゴの背中(右)を発見!
んで、手掴みで2匹の小さなアマゴを捕まえて記念撮影することに
成功してみたりしたのでした。こんなチャンス滅多にないよなぁ。
んで、こんな場所だれも放流しないだろうから本天然モノですよね。ありがたや。
あたりをウロウロすると、ホコリタケ(左)を発見。
ウスタケ(右)もあったりしましたが、その後もただただひたすらモミの梢をにらみむも
これがさっぱり成果なし。せめて高くを飛ぶ姿くらい見たいモンですが。
驚いたのは、先ほどの水溜りをのぞくと、なにがあったのか、さらに水位が半分くらいに!
さすがにヤバそうだったので、とりあえず帽子でアマゴ(左)を休出してリリース。
この恩返しでいいコトあるかな、とも期待しましたが、モミの樹に飛来した
キイロスズメバチ(右)に仰天した程度で、何の成果もないまま日没寸前に…
悔しいので、さらに別の渓谷まで足を伸ばすと、中途半端な咲き方のクサアジサイ(左)を発見。
数が少なかったですが、イヌセンボンタケ(右)なんかも見つかったりします。
のっそのっそと闊歩していくニホンヒキガエルにも遭遇。相変わらずステキだ。
食べたら美味いという話も聞きますが、挑戦する気はちょっとしないナァ。
ふわりとミヤマカラスアゲハ(左)が舞い降りたり、薄暗い場所でアカスジキンカメムシの
幼虫(右)が登場したりという展開は有りましたが、それ以上の成果もなく
あっけなく日は沈んでいったのでしたとさ。
というわけで、不思議な展開の1日となりました。
本来の予定コースからは全く違う動き方、ってかそもそも結局氷ノ山林道は
通りすらしなかったし…ま、人生こういうことってよくありますよね(笑
なんといってもスタート10分のヒメオオクワガタはビックリでした。
その後もしばらく探しましたがさっぱり本来見つかるはずの「枝先」では
1つすら見つかりませんでしたし、樹皮の下に隠れてるなんて
どの本にも書いてないし、よくわからんもので(^^;
まぁ、無駄なラッキーで、この日1日分を使い果たしたのでしょうね(笑
さすがにその後は「ラッキー連続技」とはいかず、
暑い中にひたすらモミの梢をにらんだだけの展開となりましたが、
手掴みアマゴなんて不思議な成果も有りましたし、
前夜の灯火巡りもあちこち回って、久しぶりの出逢い伝族で楽しい限り。
やっぱりここらのエリアはイロイロ成果濃いですね。
まだあまり回ってないエリアも多いし、これからも全力で走り回るゾッと☆