豪雨に泣くA〜干潟に濡れて〜 13.9/1

この日は、なんとなく気が向いたという理由で淡路を来訪しました。
本来は、いくつか気になっていた虫探しを兼ねて、という予定だったのですが
やっぱりフラフラと気になったので、懐かしい干潟に直行。
すると、到着後2秒でHさんに遭遇するという素晴らしき展開に(笑
んで、まいど図々しくご案内いただくと、やっぱりあれこれ面白い
生きものにも逢えてかなり興奮したのですが、
ほとんどなにもしないうちからスンごい豪雨になっちまいやがって(ToT)
それでもその短時間のうちにパラパラと面白い出逢いがあったので
底力はさすがだなぁとほとほと感嘆したのでした(笑

<1>淡路島某所

  
小雨の降る中、ひょろりといつもの干潟に足を運んだのですが、
そういえばHさんに連絡しておいた方が良かったかナァ、と思いつつ車をとめたら
そこにHさんがいたのでホンキで目をシロクロ。すげぇなぁ、ホンマ。
んで、面白いポイントを教えてもらってウロウロしていると、
浅瀬をのんびりとアオリイカが何匹か泳いでいたのでちょっとビックリ。

  
波打ち際には、アマモが大量にうちあがっていましたが、その中に根っこ部分(左)
を発見したので、なにげなく折ってみると、あっけなくネムグリガイの殻(右)を発見!

  
軟体部も見つかりましたが、こいつは貝といっても殻はなくて、
代わりに薄い管診たいのを作っているんですね。全然貝には見えんナァ。
その後、Hさんに面白い話と自然情報を大量にいただいてから干潟方面へ移動。

  
さて、漁港をウロウロすると、地元のおばちゃんが
ホンベラ(左)やら、オハグロベラ(右)やらを放置してったのでビックリ。

  
ご立派なマダコ(左)も捕獲されておりました。こいつは美味そうな。
港をのぞくとアンドンクラゲ(右)が漂ってましたが、薄暗すぎてろくに撮れず。

  
船の隙間にはアジ(左)が大量に泳いでいてビックリしました。
岸壁近くにはチョウチョウオ類など(右)もいましたが。こちらはさっぱり撮影にならず。

  
さて、干潟に行く前に近くの岩場をウロウロしてみると、クチキコオロギの
極小サイズの幼虫(左)を発見。悔しいのでドアップ撮影(右)もしてみたり。

  
うちあげられていたプラケースの上では、なぜかトビムシ類(左)が遊んでました。
岩をひっくり返すと、ヒライソガニ(右)は大量に出ますが、おもしろげなものは登場せず。

  
Hさんと共に石崖のあるあたりを漁ってみると、ヤマトクチキレガイが大量に登場。
軟体部が赤くて可愛いのと、這うというよりはヒョコヒョコ歩くような動き方なのが意外でした。

  
水辺ではハマサジ(左)もかなりの花盛りな感じでしたが、期待していた
ハマボウはさっくりと花が終わっていたのが残念な限り。
葦原では、この日もフトヘナタリ(右)がゴロゴロしていました。

  
干潟では、Hさんにヘナタリを見せてもらってビックリ。兵庫県では今はここだけかな?
貴重な兵庫県産ということで、慎重にバシバシと撮影♪

  
んで、こちらも兵庫ではココだけの大貴重品、イボウミニナもいくつか
見つけていただいてバシバシと撮影しますが、このあたりでもんのすごい豪雨に。
傘差しててもちょっとどうにもならないような雨で辟易。

  
Hさんに案内していただいた海岸では、「今年もここでアカウミガメが産卵したんだよ」という
ビックリな話をお聞かせいただいたら、足元にアカウミガメの卵殻が
いくつも転がっていてびっくりという一幕も。いつか産卵に上陸したところを撮影したいナァ。

  
あたりで気になったのは、巨大なイワガキの殻(左)。食べたら美味そうだナァ。
あとは、ニホンヒキガエル(右)が登場したりしましたが、余りにもの豪雨にどうにもならず、
早々に干潟からは撤収することに。だって傘差しててもずぶ濡れになるくらいの雨ですもの。

  
その後、Hさんにとっておきの場所があるから、とご案内頂いたのは巨木の森(左)。
ぎょっとするぐらいの巨木ばかりが林立する不思議空間なんです。ホンキで圧倒されました。
これ、マジメに観光資源としての価値、かなりあると思いますよ。
手の届かない高さでしたが、フウラン(右)も大量にありましたし。オススメな場所ですね。

  
んで、あきらめて引き上げようとしたのですが、道中で雨が弱まったので
悔しくなって引き返して、朝イチの磯辺で岩をひっくり返してみると。
アカイソガニ(左)やヒメアカイソガニ(右)が次々と御登場。

  
おおっ!と興奮したのは、数匹登場したウスモンナギサスズ。
最初は未見のナギサスズかと期待しましたが、ウスモンの方だったので二重に意外。

  
さらに探索範囲を広げてみても、ウスモンナギサスズ(左)が再登場。
カネタタキ(右)も登場してちょっとビックリしたりしました。

  
なんか謎の超小型のカニ類(左)も発見。こいつはなにものかな?
岩の下からはかなり小さなヒメアカイソガニ(右)も次々と登場。

  
さらに、マメアカイソガニ?というものも登場されました。本当の極小サイズ。
ただし、ヒメアカイソガニの幼体じゃないかといわれると正直さっぱり自信がなかったり(笑

  
珍しく、お腹を上にひっくり返っているカスリアオガイ(左)がいたのでバシバシ撮影。
その後、ハマゴウ(右)何ぞ撮ったあたりで再び豪雨になったので、早々に引き上げて
この日は久しぶりの姪っ子孝行に時間を費やすことに。

  
帰宅途中で少し気になったSAをまわってみるとエゾギクギンウワバ(左)を発見。
ゴマフボクトウ(右)はやたらと多く、ベタベタとついていて驚きました。

  
ヤママユガ(左)もパラパラいましたが、その他はクロナガゴミムシ類(右)
が登場した程度で、イマイチ盛り上がらない〆となったのでした。

とというわけで、短時間ながら楽しめた1日でした。
結局現地滞在は4H程度、野外で探索していたのはその半分くらいですから
かなり効率が良かったわけで、さすがの底力とはいえますが、
なんちゅうか天候的なヒキがそれだけ悪かったとも言えるわけで(笑
久しぶりのウスモンナギサスズなんかとの出逢いも楽しかったですし、
やっぱりなによりもHさんとの生きもの談義が痛快ですから
時期を変えて何度か再訪しなきゃいけないですね。
次回は天候の悪くない日に、干潟セット一式きちんともちこんで、
なおかつ夜まで粘って、海浜性直翅類や憧れのタワヤモリ、
なんてあたりにも挑戦したいと、虎視眈々狙っている今日この頃なのでした(^-^)


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