<2>愛知県各所 つづき |
さて、引き上げようとするとちょっと赤みの強いハンミョウ(左)に遭遇。
あたりのクモの巣にはシロカネイソウロウグモ(右)もコッソリ隠れていました。
ミカワツツジ(左)もポイントを教えていただいてさらに興奮。来春こなきゃ!
さらに先ほどの親切な御仁は、近隣の面白い湿地も教えてくださったので、ワクワクしながら
来訪すると、そこでは一面にびっしりと並んだシラタマホシクサ(右)が超眼福状態。
アップ(左)でみていると、けっこう花が開いている個体も多いみたいなので
クローズアップレンズ重ねてドアップ撮影(右)にも挑戦。面白い造形やネェ。
花の上で威嚇しまくっていた小さなハナグモ類(左)や、撮ってとばかり目の前に
乱入してきたヤマトシジミ(右)を撮った頃には、早くもパラパラと雨が舞い始めたので
お次の場所へ移動することにしたのですが、途中で面白そうな干潟を発見。
そういえばこのあたりの干潟はいいものが採れるという話を聞いていたので、なにげなく
車をとめて歩いていたのですが、ゴカイ類の巣管がえらく多い場所があったので
素手で掘り返してみたら、なんか次々と大量の貝類(左)が出てきてもう目をシロクロ。
当然ながら一番多かったのはアサリ(右)ですが、やっぱり多様な模様がステキですねぇ。
バカガイ?(左)はツメタガイに齧られた殻ばかり見つかりました。
ユウシオガイ(右)もゴロゴロと登場して、白系からピンク系までバリエーションも豊富。
そして、かなり感激したのはこちら。そう、ハマグリです。
有名な貝ですが、いまや天然で見れる場所はごく限られているという幻の一品。
初めて生きてる現物を見ましたが、ものすごく強い光沢バリエーション豊かな模様に感激!
(詳しい人に聞くと一番左の小さいのは膨らみが違ってバカガイの仲間だそうです。難しい)
面白かったのは、見てる間にアサリは次々と水管を出し(左)ては、そのまま
かなりのスピードで砂にがさっと潜る(右)んです。結構なハイスピードで感嘆。
さらに粘ると別の場所からもハマグリ(左)を発見。まだ新鮮な殻(右)もありました。
この場所はそこそこの高密度で生息しているみたいですね。すげぇなぁ。
この時期のお約束、マメコブシガニ(左)も登場しました。そしてそれ以上にビックリ
したのは、あちこちのアラムシロの殻についていたマキガイイソギンチャク(右)。
超保護色なものでなかなかわかりやすいショットは撮れませんでしたが、
こちらもかなりの高密度でビックリ。これは本腰入れて粘ろうか、とも思いましたが
間が悪いことに干潟セット一式は今回積んでなかったし、雨は強まってきたしで断念。
最後にぐんと移動してやってきたるは、少し山間の湿地群。
目星をつけた湿地を歩くと、あちこちにサワギキョウのいい感じの群落が見つかります。
ミカワバイケイソウ(左)もすっかり実になった姿を見せてくれました。
ちょっと気になったのは、湿地のアチコチにオオハンゴンソウ(右)が茂っていたこと。
湿地にはちょっと大柄なカモメヅル類も発見。たぶん、ジョウシュウカモメヅルに
相当するんでしょうけど、区別点って花の大きさなのね。よくわからんなぁ…
あたりにはムカゴニンジン(左)もありましたし、コオニユリ(右)も散在していましたが
ちょっと陸地化していて面白くない感じなので、お次の場所へ素早く移動。
さらに場所を変えると、何を勘違いしたのかネットに産卵しようとしているギンヤンマ(左)を発見。
本来は下側の植物に産みたかったんだけど、なんじゃこれは、って感じか?
んで、湿地を歩くと、もんのすごいミズギクの大群落(右)を発見。こりゃすごい!
というわけで、しばしなかなかに幻想的なシーンを堪能。
こんだけのスケールで咲いている場所ってなかなかないと思いますよ。すげぇなぁ。
うろうろすると、ムラサキミミカキグサ(左)の群生する湿地に、怪しげな物件(右)を発見。
たぶん、狙いのミカワイヌノヒゲっぽいんですが、ちょっと時期的に早すぎたのか
葉っぱだけで花とか皆無なんです。これじゃぁ、私の力量じゃ正体はさっぱり分からんナァ。
あきらめて引き上げようとすると、水田地帯の中に放棄された非常にいい感じの湿地を発見。
ミカヅキグサ(左)などが群生する中を歩くと、咲きかけのイヌノヒゲ(右)を発見。
少し小型で怪しいもの(左)もありましたが、これはなににあたるんだろう?
さらにうろうろすると、サワシロギク(右)もがさっとまとめて咲いていたりしました。
うろうろすると、いい感じに満開のものもありましたが、これもイヌノヒゲのよう。
また再訪しなきゃナ、と誓いつつ、帰路に着くこととなったのでした。
というわけで、思いつきだけのスタートでしたが、
劇的な幸運に恵まれた1日となりました。いやはやありがたや。
現地でご案内いただきました某氏、本当にありがとうございましたm(_ _)m
あこがれ続けたヒメミミカキグサは、本当に何の誇張もなく
この日・この時間・この場所でこの人に声をかけなかったら、再空振り必須でしたし、
来年以降に再挑戦したとしても、まさかのあの想定外のミニサイズは
絶対に自力で探し出すのはムリだったでしょう。
考えるだに、本当にどれだけの幸運だったことか、なんとも不思議なものです。
しかし、いつも思いますが、我ながらこういう出逢いに恵まれてますよね〜
とりあえずお天道様に感謝しながら生きていかなきゃと思う次第です。
その後の、ひょいと立ち寄った干潟でのハマグリも本気でビックリでしたし
最後もちょこちょこと面白い湿地を見れてさらに興奮。
やはりここらのエリアは面白い出逢いが多い!
今回見損ねたミカワイヌノヒゲも含めて、また再挑戦しなきゃですね☆