ビミョーな展開〜超猫の目天気に〜 13.6/16

この日は、これまたなんともしまらぬ1日でした。
本題としては、そろそろ山地性ゼフもあれこれ出ているだろう、ということで
ろくにヒットしていないフジやウラクロなんかをいつもの山で狙って
ついでに早めのヒサマツなんかも、という魂胆。
しかし、本当はドンと遠出するプランも立てていたんですが、どうにも
天気予報が信用ならなくてヤメにしたのですが、その読みは珍しく
妙に的確だったようで、なんかえらくめまぐるしい猫の目天気に。
んで、天気のせいもあってか本命はまるであらたんわ
オマケもあまりないわ、さらにスタッグするわ、道に迷うわ、と
なんともいえないてんかいの1日となったのでした(^^;

<1>但馬地方各所

  
まず、あさっぱらすんごい霧の中でむりやりうろつくと、あちこちにハクウンボク(左)が
なんともいい感じ。クロサナエ(右)なんかも水滴を身にまとっておもしろい雰囲気。

  
おおっと思ったのは、意外な至近距離に登場したジュウイチ。
これ、FZ100のテレコンなしですから、そこそこの距離ですが、濃霧の空抜けって(ToT)
しかも、かなりの時間かけて長竿ふりまわしましたが、肝心のゼフはフジ1♂1♀のみで、
どちらも撮影する前に飛んで消えやがる始末。うわぁ、これはドツボな展開かも。

  
うろうろすると、ショウキランの大群落に遭遇。そういえば数年前まで同じ場所に
大群落があったのが一時消えていたんですが、復活したのね。見ごたえあるわぁ。

  
しつこくウロウロすると、フジミドリシジミの♀が2匹だけご登場されましたが、
なんせ霧の中なのでレンズが一瞬で曇ってしまい、なんとも眠たい写真しか撮れず。
しかし、全体に妙に蝶影が薄い。薄すぎる。なんでやねん。

  
さらに場所を変えますが、ミドリヒョウモン(左)が出てくるくらい。
大満開のマタタビの花(右)は見事でしたが、今年はもしかして大ハズレ年か?

  
なんか面白げなトビケラ類(左)もご登場されましたし、道端でのんびり
たたずんでいるルリシジミ(右)もいましたが、それ以上の成果がないので移動開始。

  
すると、すぐにばさっと晴れてきたものでビックリ仰天。
面白かったのは、道端の畑に泥集めのイワツバメがスゴイ数飛来してたんです。
ちょうど角度がよくなくて、こんなのしか撮れなかったのが残念ですが。

  
朝飯を調達しにコンビニに立ち寄ると、あたりにはエゾスズメ(左)やら、
フタスジヒトリ(右)やらがおっこちていたので喜んでバシバシ撮影。

  
モモスズメ(左)もいましたし、エゾシモフリスズメ(右)も見つかりました。
いつもだと早朝に鳥が宴会するんですが、今日はなんでご健在なのかな?

  
何度見ても面白いセダカシャチホコ(左)も鎮座していました。
タイリククロスジヘビトンボ(右)も見つかりましたが、残念ながらお亡くなりになったあと…

  
道端に土場があったので、先週の美味しい展開を思い出してじっくり見てみることに
しましたが、クロハナムグリ(左)やゴマフカミキリ(右)が見つかった程度。

  
草地には、あちこちにアサツキの大群落(左)がありました。
ビックリしたのは、道端にチョコンと座ったままこちらを見上げていたイワツバメ(右)。
なにやっとんだ、と思ったら、なんとこいつ、どこかでクモの巣をひっかけたらしく
両翼と尾羽がクモの糸で絡んで飛べないんですよね。なにがあったんだろ。
急いでとってあげたら、御礼も言わずにプイと飛び去りやがりましたが(^^;

  
さらに探索範囲を広げますが、ミドリヒョウモン(左)やら、ヒメキマダラセセリ(右)が
出る程度。これじゃ面白くナイナァ、と別ポイントを探すべく初めての林道方面に足を伸ばしてみたり。

  
すると、ちょっと面白げな湿地帯を発見。サナエ類が数匹飛び交っているので、
こりゃ環境的にヒラかな、とワクワクしてみましたが、よくよくみると
ヒメクロサナエ(左)。そっか、真横が渓流だもんな。
ニホンカワトンボ(右)も、賑やかに飛び交っていたので、ハートマークを1枚パチリ。

  
あたりにはクロサナエも多数飛び交っていました。
このあたりはいい環境だから、来年はムカシトンボ狙いにこようかナァ。

  
びっくりしたのは、小さな流れに咲いていたバイカモ。環境的にはいささか
怪しいので、地元の方の植栽なんでしょうけど、予想外の出会いでちょっと嬉しかったり。

  
気になったのは、浅い水の中にある葉の長い植物(左)。イトモとかなのかなぁ。
あたりには交尾中のクロサナエ(右)もご登場するも、それ以上の成果もないので
さらに奥の方を攻めるべく、林道をうろうろとしていたのですが・・・


・・・やっちゃいました(笑
いやぁ、大雨の影響か、路肩が超グズグズで、少しはみだしただけで、
タイヤがそのままズブズブと沈んでって…
なんとか出ようとあがきましたが、あたりを耕しまくった挙句に車の腹が地面につく状態に(^^;
しょうがないのでJAFにHELPをしたのですが、JAFのにいちゃんが状況を見て
「これ、普通に引っ張ったらズルズル横にすべって谷に落ちますよ〜」
と頭を抱えるというトンでもない自体に。こりゃ絶体絶命かなと思いましたが、
さすがはプロ。近くの立ち木にロープを回して軸を変え、なんとかひっぱり出してくれたのでした♪

  
ちょいとへばったので別の山に足をのばすと、道端にかわいい小鹿(左)を発見。
お次に足を伸ばした湿地では、クロセンブリ(右)が登場します。

  
んで、ここではお約束のヒラサナエも多数登場。♂(左)、♀(右)とも
けっこう見れましたが、妙に敏感でアップで撮れたのは数個体だけでした。
その後、再び朝と同じ山に戻ったのですが、登っていくと
うえからTさん&Iさんが降りてきて「ぜ〜んぜんダメ!一匹もいない!」
うそぉと思いながら、しばらく粘りましたが、これが本当に何一つ登場しない。トホホ(T"T)

  
しょうがないので、大きく移動して別の山系に花狙いで移動してみましたが、
途中で道がよきう分からなくなって右往左往。途中でササユリ(左)やら
ホソバテンナンショウ?(右)やらには逢えたんですけどね。

  
いい感じにギンリョウソウ(左)が咲いていたり、こんな時期なのに
まだホオノキ(右)が咲いていたりもしましたが、結局その後も成果ないままタイムアップ。

  
帰路に小さな外灯のある場所を通ると、なぜかカジカガエル(左)を発見。
でも、あとはなんか面白げなカミキリ類(右)がいた程度というオチでしたとさ。

というわけで、どうにもしまらん展開の1日でした。
肝心のゼフィルスはフジが数匹だけという惨敗っぷりでしたし…
しかし、本当になんともいえない猫の目天気でした。
朝は山の上は濃霧で、明らかに小雨が降ったりもしましたし、その後も
超曇天でこりゃロクに探せないぞ、という雰囲気の時間がしばらく続いたあとで
いきなりバサッと晴れたらすんごい暑くなって、こりゃダメだ、
の両極端をひたすら繰り返す感じでしたから、どうにもこうにも。
さらにスタッグしてJAF呼ぶし、道に迷うし(T_T)
そして、それ以上に今回の最大の問題点は、「もしかして今年はゼフは大ハズレ?」
今回ほとんどなにも見れなかったけど、季節が遅いのかと
いわれると、他の場所の様子を見ると、どうもそうも思えないですしねぇ。
まぁ、空梅雨続きで条件の悪い状態が続いていただけで、
雨がバッサリ降って、いまからウハウハになるんだよ、ということで
信じておきたいと思います。というわけで、神様ひとつヨロシクっと(>_<)!


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