早春の花見物〜ウラのさらにウラ〜 13.3/23

この週末は、事前の計画とは全く違った動き方となりました。
本来は、久しぶりに干潟方面のんびり生きもの探ししよう、それならばいっそ
北九州でも行くか、とナメクジウオ生息地なんぞの下調べをしていたのですが、
2日前に予想外の魅惑的な珍鳥情報が飛び込んできて、方針転換!
…が、一気に盛り上がって計画をガサッと練り直したとたんに
「なんか今日は出なかったそうですよ」とかいう話が降ってきてワタワタ(^^;
かな〜り悩んだ挙句、まだ滞在していそうな気がしたもので、ダメもとで突撃!
ということで特攻したところ“ウラのウラ”という不思議な展開に…
結果的には、「早春の花が見れて楽しかったなぁ」という1日でした(笑

<1>愛知県各所

  
実は前哨戦としては、ちょっとレア系春蛾の生息地をまわる、なんてことも
したのですが、行ってみるといい場所にライトがなくてもののみごとに惨敗。
んで、朝からウロウロと河川敷を歩いていると、現地の鳥屋さんに
「2日前は不在だったけど、昨日は撮り放題だったそうですよ〜」という仰天情報を
頂戴し、これはやったぞ!と小躍りしながら歩き回るも、
登場するのはツグミ(左)やら、カシラダカ(右)やらの小鳥系ばかり。

  
あちこちに、トウカイタンポポ(左)がいい感じに咲いていました。その後も範囲を広げて
かなり探し回るも、見つかるのは普通のキンクロハジロ(右)ばっかり。むむぅ。
どうにもならなそうなので「一度他のトコ行きます。今までのパターンだと、
私がいなくなると出るのでご期待を」などと宣告して、ちょいと移動してみることに。

  
んで、ぐんと移動してきた場所では、道端にタチツボスミレ(左)が見事に大満開。
ジロボウエンゴサク(右)もパラパラ咲いていて、なんともいい感じ。

  
メギ(左)は、今回も固いつぼみでした。まだ花を撮ったことないんだよなぁ。
木漏れ日に艶やかに佇むミカワバイケイソウの葉(右)なんかも実にいい感じ。

  
お〜っ!と感激したのは、大満開のミヤマシキミ。かなりの大株で
なかなか見ごたえがありました。こりゃ素晴らしい。

  
さて、早足で山道を登っていくと、道端にコクランの葉(左)を発見。
大汗かいて峠まで登ると、ミツバツツジ(右)も実にいい雰囲気に大満開です。

  
この後、お約束どおり道を間違えてしばらくウロチョロしたのですが、
そのおかげで、大満開のカタクリの群落に遭遇。途中はまだ固いつぼみばかりだったので
ちょっと驚きましたが、今年はやはり春は早く訪れそうですね。

  
コウヤボウキ(左)は、花の跡と柔らかそうな新芽の組み合わせが面白い感じ。
サルトリイバラ(右)も、パラパラと花を開き始めていました。 

  
そのうち、足元に次々とマキノスミレが登場します。いい感じに葉のピンと
 延びている雰囲気を出そうと四苦八苦しますが、私の腕ではこんな感じ(^^;

  
んで。かなり迷った挙句に、ようやく遭遇。狙いのキスミレです。
ちょうどいいタイミングだったようで、かなりの大満開状態。こりゃ眼福じゃなぁ☆

  
というわけで、喜んでバシバシと撮影しますが、この頃にはなんか妙に風が強く
吹き荒れてきて、花があおられ続けるので、ちょっと撮影には難儀な感じ。

  
せっかくですのでアップでも撮影してみますが、かわいい雰囲気ですよねぇ。
つぼみがピンク色ってのも面白いし。いやぁ、来てみてよかった♪

  
花を裏側から撮る(左)と、上の2弁だけは裏側が赤いんですね。なんでんだろ?
その後もしばらく群落(右)をバシバシ撮影して、大満足☆

  
今回ビックリしたのは、ちかくにあったヒロハノアマナの大群落。
以前来たときは、パラパラとあったな、という記憶でしたが、増えたのかな?

  
この日は晴れ上がって気温も高いので、花の開いたところも撮れるだろう
というのを期待していたのですが、意外にも開いている花は多くなくこんな程度。
でも、とりあえず狙いの花をダブル制覇できたので、大満足して下山することに。

  
登山道脇には、今度はバイケイソウの葉(左)が木漏れ日に浮かんでいました。
ふもとの湿地も歩いてみると、ショウジョウバカマ(右)があちこちにいい感じ。

  
まだ早いかな、と思っていたハルリンドウは、数株だけでしたが
いい感じに咲いていました。枯れ草の中に浮かぶ淡い青色がなんともいい雰囲気♪

  
湿地の中には、あちこちに大量のアズマヒキガエルの卵塊(左)を発見。
シラタマホシクサの枯れ穂(右)も、なんともいい風情をかもし出しています。

  
さらにウロウロすると、フモトスミレ(左)が咲いていたり、
シロバナタンポポ(右)があったり、最後までささやかな成果が続きました。

  
さて、これだけラッキーが続いたのだから、最後にこちらも、と
大いに期待を膨らませながら朝っぱらの河川敷に戻りますが、そこには
手持ち無沙汰な鳥屋さんがアチコチキョロキョロしている感じ。むむぅ、厳しそう。
うろうろすると、ベニシジミ(左)やら、モンキチョウ(右)は見れたんですけど。

  
うろうろしていると、ヨシガモの群れが比較的近くにご登場。♂(左)、♀(右)とも
見れましたが、数枚撮ったらそのまま遠くに飛んでってLOST。

  
その後もひたすらキンクロハジロ(左)を見て回りますが、狙いの某鳥は混じらず。
近い場所に登場したキセキレイ(右)を撮影して、GIVE UPとしたのでした。

ということで、ものの見事にウラのウラな展開の1日でした。
「いなくなったという情報だけどまだいたらしい」→「だけど今日はいなかった」
って、なんとも素敵なぬか喜びですよね(^^;
おまけに河川敷ではあまりさしたる成果もなかったですし…
ま、まぁ、この日はキスミレ見に行ったんです。鳥はオマケなんです(←自己欺瞞)。
ちなみにこの日はこの後、少し移動した場所で、前々から
見たいと思っていた"オワリサンショウウオ"を探して回りましたが、
けっこう角度の高い情報を仕入れていたのに、卵塊すらさっぱり見つからず。
んで、実は次の日は、今回こそ干潟挑戦、ということで
この前夜に訪れた広島の干潟まで夜のうちにドンと移動して、あれこれ探そう、
という企みだったのですが、サンショウウオ探しが難航して思ったよりも
移動開始が遅くなったのと、昼間にかなり早足で山を登った疲れが
ドカンとやってきて、移動中にかなり限界状態に。
短時間の仮眠をとってゴマカそうとしましたが、どうにもならず
大阪付近のSAで完全沈没とあいなったのでした。
着実にムリの効かないトシになってるなぁと若干落ち込んだのですが、
これが予想外の展開に繋がったのですから……続きは翌日分のFNで♪


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