満載な1日〜ベントス調査参加〜 13.3/2
  
<2>淡路島某所 続き

  
石の裏にはヒラムシ類(左)も多数。不定形生物Xってな雰囲気ですよね。
染め分け模様で面白いヒライソガニ(右)もパラパラと登場します。

  
ぶっといゴカイ類(左)もご登場。お名前なんだったけな?
欲見ると質感の面白い、ヤスリヒラザガイ(右)も見つかります。

  
予想以上に鮮やかな色で驚いたのは、ヒバリガイ(左)。
あたりの石裏にはウニ類(右)も多数見つかりましたが、これってバフンウニかな?

  
ヌノメイトマキヒトデ(左)もいました。角のちびたイトマキヒトデって感じですね。
マダラウロコムシ(右)なんかも発見。そういえばウミケムシも出たけど撮り損ねたナァ。

  
美味そうなトコブシ(左)もありました。しばし持ち帰ろうか悩んだ挙句にリリース(笑
石裏にはアオカリガネエガイ(右)なんかも見つかります。

  
これまたなかなか感激させていただいたのは、サンハチウロコムシ(左)。
なんともウソくさい造形ですよね。おもろいなぁ〜♪
トマヤガイでしたっけ?、これまた奇抜な造形の貝(右)も見つかりました。

  
深く埋まった石の裏には、マメアゲマキ(左)も多数。還元環境に住む貝なんだそうで。
ヒメムシロとかかな?、なんか面白い感じの小さな貝(右)も発見。

  
ちょっとすげぇなと思ったのは、石裏に集結していたゴマツボ。
これも還元環境に住むそうですが、これまたドアップで見ると面白造形ですね。

  
シイノミヨフバイだっけ?地味系の巻貝(左)もいました。図鑑見ても区別つかねぇ。
横に卵っぽいのがついていた(右)こともありましたが、これは無関係物体かな?

  
バラバラっとヒラムシ類(左)が大量に出てくることもありました。
ミミズハゼの仲間(右)も出てきましたが、これはただのミミズハゼではなさそうな
雰囲気があるけど、これこそ図鑑見てもさっぱりわからんなぁ。 

  
極小サイズの巻貝(左)がいたので珍品かと思ったらスガイの幼貝だと聞いて二度ビックリ。
石浦からはえらくかっこいいオウギガニ(右)もごそごそと多数登場。

  
浅瀬でたなびくアマモ(左)をながめたあとで場所を変えると、今度は
干上がった部分にコアマモの群落(右)があってこれまた興奮。

  
浅い砂地にムラサキハナイソギンチャク(左)も発見。あまりうまく撮れなかったけど。
ここでも石裏を見ていくと、極小サイズのキリオレガイの仲間(右)を発見。

  
アラレガイ?(左)に続いて、なんか面白げな巻貝(右)も発見。現場では
お名前聞いたはずなんですが、図鑑にらんでもさっぱり思い出せないのが悔しいナァ(^^;

  
Eさんが何を思ったか砂から胴体を出しているタマシキゴカイ(左)を発見。
掘り出して全形(右)も見れましたが、やっぱりなんちゅうか異型ッぷりがすごいよナ。

  
ここらでもヌノメイトマキヒトデ&バフンウニ(左)なんてのもパラパラと見つかりましたし、
 アシヤガイ?(右)なんかもいたりとか、ちょこちょこと面白い発見が続きます。

  
ここらで教えていただいて感激したのは、ヒナユキスズメ。予想以上に鮮やかなピンク色
でしたが、また予想以上に小さく、こりゃ地元で酔う見つけんわけだと納得。

  
その後、ハマアザミ(左)の群生する岩場を歩きながら、さらに岩裏を見ていくと、
なんか面白げな感じのカキ類(右)を発見。え〜とお名前はなんだっけ?

  
えっちらと埋もれ石を起こしていくと、ヒラムシ類(左)に続いてカワザンショウガイ類(右)
なんかもご登場。こんな暗闇の中で生活している生きものって予想以上に多いのねぇ。

  
これまた憧れだったヤマトクビキレガイ(左)も1つだけご登場。
サツマクリイロカワザンショウ?(右)も活動中の個体を見つけることができました。

  
眩暈がしたのは、ミジンツツガイ(左)。いや、なんちゅうか小さすぎるし、地味だし。
こういうの見てると、あたりを歩いているトビムシ(右)が、カブトムシくらいのサイズに感じます(笑

  
最後に教えていただいたのは、こちらも大珍品、ジーコンボツボ(左)と、
ナギサノシタタリ(右)。いずれも体長で2mm程度。
「いました!」と、静かに、でも嬉しそうに指差していただいたその指先に、
”なにかがいる”ということを理解するまでにたっぷり10秒くらいかかったという
その圧倒的事実に、なんとも大きな絶望を感じたのはここだけのヒミツです(笑
いや、なんちゅうか、糸くずのほうが遥かにでかいもんね。
その後は、今までの調査の話や、周辺で見つかった貝の写真とエピソードとか
てんこもりに濃密な話を聞かせていただいて、オナカ一杯状態で解散し、
そのまま一気に新幹線で東京まで移動。道中は2人とも超爆睡でしたともさ。

  
お邪魔したEさん宅で、本日の成果からツマベニクダタマガイ(左)やら、
シロイトカゲギリ&エドイトカケギリ(右)なんかを撮らせてもらったり。
そういえば、他の人のケースの中にはアサヒキヌタレとかうらやましい貝も多数
見ていたのに、撮影するチャンスを完全に逸たナァとちと後悔。

  
マダカアワビ上でのそのそと這うアワジクチキレモドキ(左)を撮っていると、
ニョロ〜っと口吻を伸ばす個体(右)を発見。こうやってとりつくのか、オマエら。

  
その後は、Eさんの部屋で、独自生態系を構築している自慢の水槽を見せてもらうと、
ゆらゆらと小さなウミサボテン(左)が揺れていてビックリ。
スジイリクリムシクチキレだっけ?、小さな貝(右)も闊歩していました。

  
おおっと思ったのは、意外なくらいのスピードで歩き回っていたウネイトカケギリ。
生態写真っぽいのが取れるとは思わなかったので、かなり感激しつつ数枚撮って、
この内容満載な1日の締めくくりとし、あとは早々に夢の世界に深く沈みこんだのでした。

〜おまけ〜

  
おまけは自宅水槽から、口吻を伸ばしたサクラガイ(左)と、ひょこっと出てきた
ウミイサゴムシの軟体部(右)。今回は当日の展開を読みきれずに持ち帰ったもので、
飼育環境が未整備すぎるので、近日中に干潟水槽を構築予定です☆

というわけで、予想以上の成果満載な1日でした。
あらためて、お誘いいただいたHさん、ご一緒いただいた皆さん、ありがとうございました!
やはりこの場所はなんとも濃い環境で、面白いもの多数ですね。
また季節を変えて再訪し、いろんな生きものを探したいと思います。
しかし、今回の驚きは、その濃密な成果とともに、現場の超フランクな雰囲気♪
長年続けられている調査ということで、みなさん手馴れてらっしゃって
選別の速さは本当にビックリするくらいで、私が小さなケースのふたに2〜3杯
泥をすくってみている間に、大きなたらいの中身がすっかりなくなっていたりとかも(笑
ドシロウトからしたら見た瞬間心拍数が倍になりそうなくらいの物件も
皆さん見慣れているようで、ふつうにケースに収納したり、場合によってはポイと
放り投げたりだったので、なんともいえぬレベルの差を痛感した次第。
撤収前のどこかであると信じてコンマ一ミリも疑わなかった「全員の成果を報告し合う」
というプロセスすら全くなかったのは、長年の調査の中で、トピックスとして
報告しあうべきものの認識が完全共有されているということでしょうし…
いやはや、スゴイ場でした。また頑張って修行しなきゃですね。
というわけで、またぞろ厚かましく遊びに行くと思いますのでご容赦を(^-^)


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