満載な1日〜ベントス調査参加〜 13.3/2
この日は、ワクワクと待ちこがれた1日でした。
先週、ひょんなことでいきなりお誘いいただいた、淡路島某所の調査に
飛び込み参加してきたんです。Hさん本当にありがとうございますm(_ _)m!
ベントス方面の調査、ということで東京からEさんも来訪され、
2人して期待感ではちきれそうになりながらの参加でしたが、
予想以上にいろんな生きものが見れて、もう脳みそが追いつかないレベル(笑
飛び込み参加のシロウトに対して、皆さん丁寧に解説してくれたり、
面白いものを見せてやろう、とあちこち探し回ってくれたりと大感激でしたし、
なんともラフでかつフランクな調査方法とあいまって、
なんちゅうか帰路につく頃には、オナカ一杯過ぎてムネヤケがするよ〜な
そんななんともスンゴい1日となったのでした☆
#調査風景はマル秘事項もあるかということで掲載せず、生きもののみの掲載としました。
#現地で教わった名前は覚えきれなかったので、誤り多数かと思いますがご容赦を(^^;
<1>淡路島某所 |
さて、わくわくしながら集合場所に行くと、いきなり初手から「いいもんあるよ」と
出されたのが、マダカアワビについた大量のアワジクチキレモドキ(左)でビックリ仰天。
おまけに、「あげるよ、もって帰って食べな」というセリフに目を白黒(^^;
その後、どれっじ船でマル秘装置をひっぱり、海底の泥を数箇所ひきあげて
中身を見始めると、いきなりクロウシノシタ(右)がご登場。
スジハゼ類(左)もいました。分離されてスジハゼBとかになったやつだそうで。
シロギス(右)なんかもいたり、なんか魚方面だけでも充分楽しそうです。
おお〜〜っ!と感動したのは、色鮮やかなツノナガコブシ。船上では1枚しか撮れず
あとで室内撮影もしましたが、なんちゅうか色合いといい造形いい、スゲぇよなぁ。
ヒラテコブシガニ(左)もいましたし、なんとも面白い模様のウミウシ類?(右)なんかも
捕れました。しかし、このあたりでようやく実感したんですが、常連の皆さんは
手馴れているので選別がメチャクチャ早い。あまりに早すぎるので撮り損ね多数(^^;
とりあえず目立つあたりでカニ方面とか見ていくと、 オキナガニ(左)やら、
イボイチョウガニ?(右)やら、見慣れないものが多数でこれまた目を白黒。
小さい系も多数撮れていましたが、豊富すぎてよくわからずギブアップ(笑
脚が多数取れちゃっていたのですが、キメンガニ(左)も見つかりました。
ひそかに感動したのは、生きてるのははじめて見るハスノハカシパン(右)。
まぁ、写真にしちゃうとたんなる黒丸でしかないのが寂しいですが。
イヨスダレでよかったのかな?すげぇ鮮やかな模様の貝(左)も捕れてました。
忙しく走り回っているヨツバコツブムシ?(右)なんかもご登場。
すっげぇ感動したのは、クリンイトカケ(左)。イトカケ類にしては例外的に
ドデかいので、一度見てみたかったんですよね〜♪
これもまた色鮮やかなトリガイ(右)なんかも見つかりました。
面白い感じのヒラムシ類(左)も捕れましたが、驚いたのはコイツ、捕まえて
ケースに入れておいたら、10個くらいの断片に自切したこと。
なんかヒラヒラと触毛を揺らしているゴカイ類(右)も見つかりました。
半透明ですごくキレイなオキナガイ(左)も発見。それと、ものすごい数が
見つかって驚いたのは、オカメブンブク(右)。なんか出来損ないのタワシみたいな
造形ですが、案外と海中にたくさんいるもんなんですね。
殻ばかりでしたが、ウチヤマタマツバキ(左)も捕れました。これもキレイですね。
ウミイサゴムシ(右)も、すごい長くてキレイな巣の個体がゴロゴロと捕れました。
これもスゴイ数で感動したのは、ヤカドツノガイ(左)。面白がって
ちょっと集めたら、ニュースで昔見た密猟象牙の集積所みたいな感じになったりとか。
こちらも多かったのは、クシノハクモヒトデ(左)。ひょろひょろ動いてなかなか
いい感じには撮れなかったけど。モミジガイ(右)もいくつも捕れてました。
Wさんが静かに興奮されていたのは、ヒメメナガオサガニ?(左)。
生きてるのははじめてみたナァ、と思っていたら、カニ自体が重要なんじゃなくて、
脚についていたオサガニヤドリガイ(右)が大発見だとか。
…すいません、その場ではいまいちピンと来てなかったんですが、生体は大阪湾初
なんだそうで、すごい瞬間に立ち会ったんですね。奥が深いナァ…
#大阪湾初のホンメナガオサガニとの同定結果が出だそうです。スゲェもん見たんだなぁ。
小さい系の貝も多数捕れましたが、現地では撮る暇がなかったので後日の室内撮影から。
まずは、小さなサキグロタマツメタ(左)と、驚くほど鮮やかなサクラガイ(右)
図鑑を見てもよく分かりませんでしたが、面白そうなカニモリガイ類?(左)もいました。
殻だけでしたが、けっこう大き目のイトカケギリ類(右)も発見。
シロイトカケでもなさそうだけど、こんなもの図鑑見たってわかりゃせんわなぁ(^^;
シロイトカケギリらしきもの(左)もいくつかありましたし、
ちょっと雰囲気が違って、エドイトカケギリ?(右)というものも発見。
ここらはすべて数mmサイズです。そういえば今回イトカケ系の生貝捕れなかったナァ。
キリオレガイ類になるのかな?点刻のすごくおもしろげな微小貝(左)も撮れましたし、
こちらも表面の造形が鮮やかなケモノツボ(右)もいくつかご登場。
ヒメムシロ?(左)やら、クダマキガイ(右)やら、カッコいい感じの微小貝も多数。
まだまだこの手は面白出会いが多数っぽいですね。また狙わなきゃ♪
さて、そうこうするうちに潮がだいぶ引いてきたので、干潟歩きすることに。
小さな水系では、今回もフトヘナタリ(左)が見れましたが、これが定着して2年程度
だと聞いて改めてビックリ。そんなに成鳥スピードって速いのか。
続けてヒロクチカノコ(右)まで見つかったもので、またここでも目を白黒。
海岸ではこの日もコモンフグ(左)がやたらと多数。こいつは毒あるから
なかなか消えないんだろうナァ、などと話していると、大漁のアラムシロ(右)が
たかっているシーンに遭遇してこれまた仰天。えと、毒は関係ないンすか?
干潟では、この日もコゲツノブエ(左)が見つかりましたが、この日はイボウミニナは
ご不在でした。どうも、寒いと泥の中にもぐってしまったりするそうで。
石をひっくり返すと、この日もイソカニダマシ(右)がぞろぞろとご登場。
「ほら、おったで」と教えてもらったのは、憧れのカサシャミセン類(左)。
ここいらのはスズメガイダマシになるんだそうですが、おもろい造形ですね。
石の裏を見ていくと、ミミエガイ(右)なんかも見つかりました。
すごいなぁと思ったのは、落ちていた朽木を割ったら出てきたギンポ類(左)。狭くないの?
南方系だというケハダヒザラガイ(右)も、予想外にアチコチで次々見つかります。