ふるいを片手に〜ご近所干潟歩き〜 13.2/24

この日は、二転三転としたあげくに、地元の干潟巡りをしてきました。
本来は前日でかなり気分的にフィーバーしてたので、山口あたりの干潟でも
見に行くか!と移動し始めたのですが、途中でわかりやすくカゼが再発。
少し近い場所で、と目的地を変更し、シンジコフナムシでも見に行こう
などと企むも、米子道に入る直前で雪道規制が発生したので断念。
そうこうするうちに熱も悪化してきたみたいなので
めずらしく殊勝にも近場で挑戦、ということに方針転向という次第(笑
でも、途中に立ち寄ったお店で"ふるい"が売っているのを見つけてしまったので
これまた予想外な展開となった、そんな1日でした(^^;

<1>岡山県某所

  
朝一に立ち寄ったのは、2週間ほど前にも来た、岡山県某所の川辺。
前回が中途半端で悔しかったから、というのもありますが、ただ単純に特攻を断念して
からの帰路に近かったので、それならついでに、という魂胆でしたが、
前回とはうってかわって、サカツラガンの群れは土手に無防備に大集合しててビックリ。
 これ、FZ100のテレコンなしです。インパクトある光景だよなぁ。

  
草地でせっせとお食事中の個体も多かったので、これまたバシバシ撮影。
いやはや、アヒルでも逃げるデ、という距離でも無反応なんだからスゴイ。 

  
イネ科からカラシナまで、なんでもえり好みせず食べる(左)みたいでした。
そうこうするうちに、ジョギングの人がいきおいよく側を通り抜けると、
寝ていたサカツラガンがいっせいに起きて同じ方向を見て(右)くれたもので、
なんかうそくささ満点のショットも撮れたりとか。なにこの現実感のなさ。

  
んで、全部の個体がいっせいに食事をはじめたもので、なかなか賑やかなことに。
なかなかこんな絶好の条件でサカツラガンなんて撮れませんから、興奮しつつバシバシ撮影♪ 

  
しばらく、すごいいきおいで草をかじっているサカツラガン(左)を撮って遊びましたが、
あまりに逃げないので、顔のアップ(右)まで撮れちゃう始末。
ここまでの状況だと、なんかこれ以上ねばる気もせず、早々に移動することに。

  
んで、お次にやってきたのは、お久しぶりのセツブンソウの群生地。
ちょうどいいシーズンだったようで、林の中では大量のセツブンソウが待っててくれました。 

  
おもしろいなあ、と思ったのは1茎に2つ花をつけいた株(左)。こんなんあるのね。
しかし、気合を入れて撮影しようと思ったとたん、なぜか一気に雲が厚くなり、
せっかくの群落(右)も妙に色あせた感じに。むむぅ、これじゃおもしろくねぇなぁ。

  
それでもしばらくはセツブンソウ(左)を撮ったり、つぼみをつけたユキワリイチゲ(右)を
撮ったりして遊びましたが、晴れるどころか雪が待ってきたので、GIVE UP。
ご近所の目をつけていた川のほうにどんと移動することにしたのでした。

<2>兵庫県某所

  
のんびりやってきた河口では、いきなり頭の黒いズグロカモメ(左)がいたり、
大量のオナガガモ(右)がいたりしましたが、この日は干潟挑戦と決めてたので鳥は無視(笑

  
うろうろうると、かいかわらず大量のホトトギスガイ(左)が転がっていて、
なかにはすんごく美しい模様のアサリ(右)なんかも落ちていたりします。

  
泥干潟には、カワアイ(左)がこの日も多数転がっていて、葦原には
フトヘナタリ(右)もゴロゴロと落ちていたり、なかなかいい感じ。

  
ゴミのしたからは、ケフサイソガニ(左)もたくさんご登場。これまた力尽きている
アシハラガニ(右)にも逢えましたが、冬越し損ねるアシハラガニって結構多いのかな?

  
干潟の上には、カワザンショウ類がゴロゴロころがっていました。
クリイロではないみたいだけど、ツブカワザンショウでいいのかな?


さて、ここでとりだしたるは必殺兵器。そう、買っちゃったんです、ふるい。
こんだけ自然の濃い場所だし、ねばればなにか見れるだろう、ということで、しばらく
あちこちで砂をすくって見ますが、砂利地が多くてなかなか微小貝は見つからず。

  
葦原の中の砂地では、すぐさまヤマトシジミ(左)がゴロゴロ登場。
カワアイには、殻の侵食された個体(右)も結構見つかりました。

  
ビックラこいたのは、からがほとんどツルツル状態のフトヘナタリ(左)。
ってか、正確には種類もよくわからないくらいですが、この状態でもまだ生きてました。
その後も、少しふるってみると、ヤマトシジミ&カワアイ(右)はもう超大漁。

  
せっかくなのでしばらく待って、カワアイの軟体部(左)も撮影してみたりとか。
1匹だけでしたが、小さなコメツキガニ(右)も登場しました。

  
場所を変えてねばりますが、イシマキガイ(左)なんかがみつかるくらい。
ようやく極小サイズの二枚貝(右)が採れましたが、お名前は、えっと。

  
砂っぽい場所では、マテガイ(左)がご登場。すぐに足を出して砂を掘り始め、
たちまちのうちに、かなり深く潜って(右)しまったのは、ちょいとビックリ仰天。

  
粘ると、ようやく面白そうなものを発見。極小サイズのウミナナフシ類です。
でも、あまりに小さいので分かりやすい写真が撮れずに残念無念。

  
イソコツブムシ(左)もご登場されました。場所を変えて、石の下を覗き込んだりしていると
面白い模様をしたケフサイソガニ(右)なんかも見つかります。 

  
結構驚いたのは、泥間楡でお亡くなりになっていたノコギリガザミ類。
アカテノコギリかな?という雰囲気ですが、こんな場所にもいるもんなんですね。

  
葦原の中の石をひっくり返すと、予想以上に大量のユビアカベンケイガニが
登場してビックリという一幕も。これも少数派かと思ってましたが、そうでもないみたい。

  
さらに場所を変えると、打ち上げられた発泡スチロールの裏から、コツブムシ類が
ごじゃっと登場。ちょっと雰囲気違う気もするけど、これもイソコツブムシでいいのかな?

  
その後もさらに粘りましたが、フジツボのついたカワアイ(左)と、
数mm大のカワアイの極小個体(右)が捕れた程度。
諦めて珍しく早々に自宅に戻り、あとはひたすら寝倒したのでした(笑

ということで、予定外ながらそこそこ楽しめた1日でした。
しかし、ふるいを使っての微小貝探しは、やはりなかなかコツがいるようで、
ほとんどなにも採れなかったのはちょいと悔しい感じ。
まぁ、この場所は入り江ではないので、川の流れが強い場所では礫ばかり、
ゆるいところはふわふわの砂が堆積する感じで、これまで
教えてもらった場所のような、泥砂混じったちょうどよさそうな干潟、というのが
少なかったのも原因かな、と言い訳をしてみたりとか。
まぁ、ドシロウトに簡単にコツがわかるわきゃぁないんですけどね。
ちなみにこの川、よく考えたら、カワアイ&フトヘナタリという珍品がいて、
なおかつ今回カワアイのすごい豊産ぶりを実感できたわけですが
実はホソウミニナすらいないんですよね。すごく特殊な環境かも。
まぁ、また他の場所でコツを学習して、再挑戦するつもりですんでヨロシク☆


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