<2>淡路島某所 続き |
さて、改めて海辺の岩場で、岩の下を見ていと、大量のイソガニ(左)に続いて
これもひそかに初見のアカイソガニ(右)なんかもご登場されました。
さらにそこに混じって出てきたのは、かわいらしいヒメアカイソガニ。
小さくてまるっこいフォルムに、独特の赤色がなんともキュ〜トだねぇ。
極小サイズのカニもご登場。体長数mmなので、なにかの稚カニかもしれませんが
小型の珍品かもとムリヤリ撮影。どなたか名前わかりませんか〜?
石の下からはクチバガイ(左)が出てきたり、カスリアオガイ?(右)がでてきたり、
面白いものが次々登場しますが、期待していたオカミミガイ系は見つけられず。
予想以上に多くて驚いたのは、ヒメアカイソガニ(左)。ふと気付くと、鮮やかな紫色の
卵を抱いた個体 (右)もみつかりました。こりゃすごい色だねぇ。
さらに場所を変えて粘ると、ここでもキタフナムシ(左)がご登場。
クマノコガイでいいのかな?(右)、まっくろな巻貝もいくつか登場しました。
大きなカクベンケイガニ(左)も何匹もご登場。イソガニ(右)は大きな石をひっくり返すと
数十匹がワラワラと出てきて、そのうち数匹がこちらを威嚇してくるという豪勢さでした。
んで、イソカニダマシも結構多数ご登場。先ほど見たいにパステルブルーな個体は
混じりませんでしたが、あれは婚姻色みたいなものなのかな?
小さなイソカニダマシの稚カニ(左)も多数見つかりました。この時期は淡色なのね。
アカイソガニ(右)も結構多かったり飽きませんが、腕の方がしんどくなってきたのでGIVE UP。
それでは、ということで倒木をひっくりかえすと、ここでもキタフナムシ(左)ご登場。
久しぶりのハマダンゴムシ(右)もいましたが、相変わらず歩き始めては転がってお腹を
上にしてわたわたする繰り返し。歩くの苦手って、普段はどういう生活パターンなんだろう?
調子に乗って大きめの倒木をえいやっとひっくり返してみると、なんか小さなワラジムシ類
がわらわらっと登場してきてちょいとビックリ。お名前とか当然わかりませんでしたが…
一回り大きなワラジムシ類(左)も混じっていました。
んで、よくよくみると、小さなサツマクリイロカワザンショウ(右)も数匹発見。
さらに、ハマベハサミムシ(左)が出てきて威嚇し始めたり、これまた極小サイズの
サシガメの仲間(右)が出てきたり、これはこれであれこれ楽しい感じ。
結構驚いたのは、ヤマトシミ(左)が出てきたんです。野外にいるのを見るのは初めてだなあ。
先ほどとはまた別の、体長数mmの極小ガニ(右)もでてきましたが、スネナガイソガニ?
巨大なハマガニの死骸(左)もありました。"力尽きた"って感じのお亡くなり方ですね。
あたりにはなぜかザトウムシ類(右)も多数。海浜性だからヒトハリザトウムシなんでしょうね。
驚いたのは、キセルガイ類(左)がいたこと。明らかに潮がかかることがあるのに?
少し離れた場所では、クリイロカワザンショウ(右)もごっちょり隠れていました。
一息ついて、見事に咲いているヤブツバキ(左)なんぞみながら、陸方面にも
なにかいないかな、と狙ってみるも、ウスヒラタゴキブリの幼虫(右)がいたくらい。
しかし、うろうろしていると、先程の玄人氏が再訪され、さらにディープな話を聞きながら
周辺を少しご案内いただけるということに。
驚くくらいの株数があったのは、ハマボウ。いまは実の状態でしたが、
これは夏のいい時期に来たら、すっげぇキレイじゃないかと、わくわくしてみたり。
海辺には、ウラギク(左)も枯れ穂がパラパラと残っていました。あたりのウバメガシ林には
ケウバメガシ(右)も混じってると教えてもらったりとかも。これは気付かなかったなぁ。
その後は、すばらしい資料までいただいて恐縮しつつ、これでもかと出てくるスンゴイ話に
大騒ぎしていると、「今度の調査に遊びに来なよ」とまでお誘いいただいてさらに目をシロクロ。
最後に、近くの河口できれいな模様のカノコガイをみて、予想外な1日の〆括りとしたのでした。
というわけで、まさかのアドレナリン出まくりの展開でした。
体調も悪かったので、視察ということで短時間だけ見てこよう、という魂胆だったのが、
結局とっぷり日が暮れるまで全力で遊びまわれました。
(なぜかカゼも軽くなりました。やっぱりアドレナリンは体にいいのでしょうか)
地元兵庫産のコゲツノブエやらイボウミニナにきちんと挨拶できたのも嬉しかったし、
それ以外にも面白い発見がけっこう続々とあったし、
なによりも、全く予想だにしなかった、スンゴイ話をてんこもり聞けたのと、
調査のお誘いまでいただけたことが、もう本当に大ラッキーですね♪
お世話になりましたHさん、本当に本当にありがとうございましたm(_ _)m
しかし、考えてみると、それもこれも、すべて突然のカゼのせい。
いやぁ、人生の巡り合わせというのは、本当に面白いものですねぇ(^-^)