古巣de放し飼い〜新春ウォーク参加〜13.1/19

この日は、毎年参加している「鶴見川流域ネットワーキング」主催の、
"鶴見川新春ウォーク"に、今年も参加してまいりました。
毎年のことながら、わざわざ関東遠征するのも不思議なんですが、なぜかしら
面白いことが必ずあるので、これだけはサボれないんですよね〜。
やっぱり年間行事として、自分の中にきっちりセットされているというか…
んで、今年もEさんと一緒にずっと恒例の冬鳥調査をしながら、本隊とは無関係に歩き続け、
「よく考えたらコースの1/3くらいは他の参加者を見ていない」という事実に
後で気づいてちょっと爆笑。これって、”参加”のうちに入るのかなあ。
『まぁ俺らぁ放し飼いだモンナァ』と二人で笑いつつ歩いたコースでは、今年も
予想外の出会いも結構あったし、やっぱこのイベントは楽しいネェ☆

<1>鶴見川下流域

  
夜行バスから降りて若干寝不足にふらつきつつ、いつものスタート地点に到着
(実際は横浜線で目が覚めたら八王子というムダな遠回りをしましたが・・・)して、
なにげなく近くの水辺をのぞきこんだら、いきなりそこに鎮座していたのが
ヨシガモだったのでビックリというところからこの日はスタート♪

  
よくみると、♀も1羽近くにいて、ペアな感じでした。ちょっとテレコンの収差で周辺が
ボケてますが、ヨシガモはこのあたりじゃ結構な珍品です。
それにしても、到着3分でこれってちょっといい感じじゃないですか(^-^)?

  
見ていると、ディスプレイでしょうか、ちょっと面白いポーズ(左)も見せてくれました。
あたりのコガモ(右)もディスプレイを見せてくれましたが、暗くて逆光はきついねぇ。

  
そうこうするうちに参加者もそろって、ひとしきり体操(左)なんぞしてからスタート。
別働隊ものんびり歩き始めると、初手からこれまた周辺ではレアなホオアカ(右)がご登場。

  
かなりの広範囲に雪の残る河川敷(左)を眺めながらグングン歩いてくと、
セグロカモメが飛び立つところ(右)にも遭遇。今年は冬鳥が多くて楽しいねぇ。

  
ばらけていて絵になりませんでしたが、オカヨシガモの群れ(左)にも逢えました。
しばらく歩いてから振り返ると、遠くにくっきりと純白の富士山(右)。

  
1年ぶりの鶴見川流域センター(左)に入ると、水槽展示(右)がさらにまたバージョンアップしていて
ほとほと感心してみたり。展示されている魚の種類も多様で、かつ内容も濃くなっているし、
ここに写っている汽水水槽の雰囲気も実にいいし、横の浅い水槽にはミストまで出ていて
本当に一見の価値ありです。古巣というのを差っぴいてもホンキでオススメ。

  
さて、水槽の中をのぞくと、トサカギンポ(左)やら、テッポウエビ(右)やらをさっそく発見。
なぜかこの時だけフラッシュが作動しなくなって、ムリヤリ撮影なので画質キツいですが…

  
もう1つの汽水水槽では、巨大なウロハゼ(左)がこちらをにらみつけていてビックリ。
こちらもかなりいいサイズのギンポ(右)もにょろりと登場してくれます。

  
さらに、いい雰囲気のクロダイ(左)やら、これまたかわいらしい感じの
大きなギマ(右)まで展示してあったので、思わず興奮してバシバシと撮影。

  
青っぽいライトが独特な雰囲気を出している汽水水槽では、イキオイよく泳ぐぼらに混じって
ウロハゼ(左)やら、スミウキゴリ(右)やらもいい雰囲気をかもし出していました。
いや〜、説明そっちのけで一人興奮しちゃっていてゴメンナサイ(^^;

  
さて、流域センターを後にして歩き始めると、鶴見川多目的遊水地の池に怪しい影。
それは、今まで以上に大量に増えたオオバンの姿だったのでした。
私が現役のスタッフだった頃は、1羽見つかったら大騒ぎの珍鳥だったんですけど…

  
好天気で気温も高まる中、下流を目指す参加者(左)とは少し離れつつ、冬鳥調査を
継続すると、対岸でのんびりしているノスリ(右)なんかも発見。

  
所々に残る雪のうえを、ツグミ(左)やら、ハクセキレイ(右)やらが走り回っていたので
思わずバシバシと撮影。今回は雪で草むらが倒れているからか、小鳥が多かったナァ。

  
これも中流域ではちょいと珍しいイソヒヨドリ(左)も登場されました。
昼食時には、今年も地元市民団体による暖かいすいとんの嬉しいサービス(左)。

  
休憩後、さらに進んでいくと、道端にはアオジ(左)やら、イソシギ(右)やらがご登場。
ちなみにこの時点で、途中で説明をしていた本隊をすっかり見落としてそのまま先行し、
「どこまで行っても本隊に追いつかないぞ、どんだけ遅れてるんだ〜」
とか、Eさんと2人で軽いパニックになっていたなんてのは、恥ずかしいのでヒミツです(^^)

  
やがて、川辺にユリカモメ(左)が増えてくるあたりで、ようやく本隊の所在を
確認して一安堵。河川設備の説明(右)なぞ聞いてから、いよいよ河口方面へ。

  
河口の近くでは、なぜかいつまでもついてくるユリカモメが1羽。もしかして餌をもらえると
勘違いしてる?投げるフリをしたら、慌てて飛び立とうと(左)してから、
からかわれたと思ったらしく、ギャ〜ッと一声鳴いて飛んでいったので大笑い。
あたりには、ここらでもオオバン(右)が、いくらでもといった感じで姿を見せます。

  
夕日を眺めながらせっせと歩き(左)、たどり着いた河口にはキンクロハジロの大群(右)。
そういえば、いつもはキンクロ&ホシハジロの混群で数えるのがめんどくさい、というのが
セオリーでしたが、今年はそれぞれの純群ばかりで、混合率が非常に低かったのは謎・謎・謎。

  
アカガイの殻(左)の散らばる河口では、今年も地元市民団体による美味なる鶴見川鍋(右)を
いただき、冷えた体をジンワリと暖めての嬉しい〆括りとなったのでした。

というわけで、今年もやっぱり楽しい一日でした。
冬鳥調査方面では、結構濃密な成果だったのが印象的ですね。
スタートのヨシガモも大ヒットでしたし、あまり出ない
ホオアカやらカシラダカやらも結構数が出ましたし、濃い感じかな?
今年は例年以上に放し飼い度合いが強かった気がしますが、
それでもやっぱり懐かしい方々にご挨拶できたのが、なにより嬉しい限り。
そして、やっぱり毎年歩いていても、川沿いの景色というのは少しずつ
変化していて、また同時に、ふと昔の記憶と重ね合わせた時に
その推移にビックリするようなことも、たくさんありました。
よく考えれば遊水地周辺や河口部分なんて、参加し始めた頃の景色とは
全く共通点がないくらいに大きく変化していますしね〜。
いずれにせよ、参加するたびごとに必ず面白い発見のあるこのイベント。
途中で見れる景色も、冬鳥も、流域センターの水槽展示も、
古巣だというお世辞を一切抜きで、本当にオススメです。ぜひ来年はご参加を♪


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