<2>長崎県某所 続き |
ちょっと探索範囲を広げることにして、いつもは回らないあたりをウロウロすると、
畑の中に大量の白い貝が散らばっている場所(左)を発見。
これはもしや?と思うと、やっぱりそれはハイガイ(右)だったりしたのでした。
あたりを探すと、本当にいくらでもというくらい大量のハイガイを発見。
ここいらは、干拓時に数億個体といわれるハイガイが死滅したというエリアで、
げっちょ先生の著書「おしゃべりな貝」の中に出てくる印象的なエピソードを読んで
そのうち探しに行こうと思っていたのですが、こんな場所にもあったんですねぇ。
いまや生貝の見れるエリアがほとんどないといわれる絶滅危惧種の殻が
延々とどこまでも広がる光景は、本当にしみじみ考えさせられるものがありました。
なにか混じっているかな、と探すとイチョウシラトリ(左)も発見。これも貴重種だなぁ。
あたりには、おもしろそうな巻貝類(右)もありましたが、これはなにかな?
あとはこちらも大量に落ちていたのはフトヘナタリ。これもいくらでも転がっていました。
埋め立てられる前はすごくいい環境だったんでしょうねぇ。その頃にも見たかったナァ。
#これはよくみるとカワアイっぽいですね。このあたりのエリアにもいたんだなぁ…
いろいろ物思いにふけりながらウロウロすると、あちこちにナズナの大群落(左)を発見。
鮮やかな実をたっぷりつけたマサキ(右)なんかにも遭遇します。
そうこうするうちに日没も間近になり、今回は狙いの鳥は空振りか〜と思ってると
ふいにすぐ横の水路からバサッと大きな影が飛び出してきてビックリ仰天。
それが今回の一番の狙いであるナベコウの成鳥(左)&幼鳥(右)なのでした。
#珍鳥情報ではありますが3年連続飛来で超有名なのでオープンに載せますね♪
あわてて順光側にまわりこむと、水路沿いでのんびりしてくれたもので
大興奮しながらバシバシ撮影。2年前と違ってメチャクチャ近距離ですしねぇ。
まずは色鮮やかな成鳥に的を絞ってバシバシと撮影。すでに日も傾きつつあり
きらびやかな感じは出し切れませんでしたが、まずは大満足です。
見ていると、彼はフワリと水路に下りて、のんびり餌採り開始。
いやぁ、それにしてもやっぱり分かりやすく優美な鳥ですねぇ。
顔あたりの光沢の出る角度(左)にもなったのですが、そのまま影に入ってしまって…
ふと気づくと、おいていかれた幼鳥(右)が、水路の上でのぞきこんでたりもしました。
その後、バサッと飛んだ後で、ふたたび水田に下りてくれましたが、この頃には
はっきりと夕日な感じになっていて、これはこれで面白い感じ。
とりあえずしつこく成鳥の光沢感を出そうと頑張りますが、ここまで夕日感が
強くなると、なかなかいい感じの色は出ないという当然の事を再確認することに(笑
それでも、夕日の中いい感じのポーズでたたずんでくれるものでバシバシ撮影。
なんか黒コートに身を包んだニヒルな刑事さんという雰囲気ありません?
時々飛んで移動するので、飛びモノもしつこく狙ってみましたが、こんなときに限って
FZ-100が何度もバッテリーエラーを出して何度もチャンスを逸したり。
純正品じゃないヤツだったのですが、けっこうバグでますね。要注意ですよ〜。
完全に日が沈んでも、近くにのんびりしてくれるので、やっぱりバシバシと撮影。
さすがに色は出ませんが、かえってディテールが見えていい感じですよね。
あまりに近かったので、幼鳥の顔のどアップ(左)なんかも撮ってみたり。
その後は再びバサッと飛んで電柱の上にとまった(右)あとで、再び遠くに飛び去ったのを
見送って、大満足の〆としたのでした。ハッピーエンドってヤツやね。。
というわけで、なかなか楽しめた1日でした。
本当はもうちょっと小鳥系列や猛禽類もあれこれ見れるだろうという
勝手な予定だったのですが、まぁナベコウたっぷりだったし
他もこれくらい見れればまぁ充分かな。
そして、なによりも今回一番印象的だったのはハイガイの原野ですね。
広大なエリアに延々とばらまくように転がっている
白い貝殻はなんとも印象的で、思わずいくつか拾って帰ったり(^^;
調べてみると、まだ周辺エリアに生貝の見れるエリアもあるみたいなんで
一度それも見たいナァ。ってか、干潟系生物挑戦し損ねたままだし…
そんなこと考えながら、さて翌日はどこに行こうか、と
地図をにらんでいると、案外近くにカーフェリー乗り場があるという事実を発見。
今回はルート的に遠回りになるからやめとこうかなぁと思っていた
エリアに存外簡単にいけてしまうということが判明したので
これまた無計画にフラフラと乗り込んで南方へと旅立ったのでした(^-^)