山陰放浪旅〜本命不在〜12.10/14

ここの日は、ちょいと不思議な展開の1日でした。
本来的趣旨としては、「飛来アカネ探し」を組んでいたのですが、
ちょうど間がよく、師匠が水生生物系狙いで同じエリアに来るというので、
これ幸いと、久しぶりの面白げな成果を狙うべく同行することに。
すると、これがまた、妙に四苦八苦したあげく本命不在の結末に終わったあげく、
いよいよ飛来アカネ狙い、と思った頃にはブ厚い雲。
少し時間も遅くなっていたので、アカネ類は完全に睡眠状態になってて、
慌てて探し回れどこちらも本命は見つからず、のハンパな展開。
あれこれいっぺんに狙うとこうなりますよ、という見本のような1日でした(笑

<1>島根県各地

  
というわけで、まずは山奥のとあるため池にやってくると、秋咲きらしい
おもしろげなスゲ類(左)や、えらくもののみごとに麩の入ったアオキ(右)やら発見。

  
水辺には、あちこちに真っ赤な実をつけたミズオトギリ(左)が散財していました。
ミゾソバ(右)もたくさんあったので、おもわずかわいいあたりをパチリと。

  
アキチョウジ(左)もパラパラと咲き残っていました。ここで驚いたのは、溜池なのに
巨大なモクズガニの脱皮殻(右)があったこと。池にいるのは違和感あるなぁ。

  
道端には、この時期なのにまだ幼虫のツチイナゴ(左)がいたり、
葉裏にこっそりクサヒバリ(右)が隠れていたりしました。

  
次にやってきたのはおもしろげな河川。しかし、思った以上に増水して
いるようで初手から難儀しながら網を入れてみると、ヌマチチブ(左)に加えて、
大量のヒナハゼ(右)がとれてしまったことにビックリ仰天。つまり汽水ってことね。

  
慌てて少し上流に移動して網を入れると、砂地の中からはゴソゴソと
大量のキイロヤマトンボ幼虫が御登場。こりゃよさげな環境だな。
#オオヤマトンボだとご指摘をいただきました。よくみれば確かにそうだ・・・
#なんで川の中のキレイな砂地の場所で採れるねん、まぎらわしいわ(^^;

  
あちこちに大量のタイワンシジミ(左)も見つかりました。ビックリしたのは
水中に転がっていた巨大な貝殻(右)。冷静に考えれば海産種の殻を誰かが
捨てたんでしょうけど、最初は”超巨大スクミリンゴガイか?”とビビッたのはヒミツ。
#左の貝はスジウズラガイだそうです。食ったら旨いのかなぁ。

  
かわいらしいテナガエビ(左)も御登場。これは普通のテナガエビでいいのか?
あとは、大量のオイカワやらカワムツ(右)が採れますが、本命は見つからず。

  
かわりに登場したのは、ここらの巨大なフナ類。
え〜〜〜と、左はオオキンブナ?右は大きすぎるからヘラブナかな?
なんせ、フナ類はわかりにくいものでどうにもこうにも。

  
おもしろかったのは、すんげぇ威勢のよかったモクズガニ。地面に下ろしたトタンに
まぁ勢いよく威嚇しまくることしまくること。「かかってこんか〜い」って感じですな。

  
巨大なドブガイ(左)もいくつか見つかりました。んで、ようやく小さな
タナゴ類稚魚(右)もみつかったものの、結局これ1匹だけ。
このサイズじゃよくわからないけど、たぶん憧れのミナミアカヒレタビラだと思うんだけどなぁ…

  
そのあたりでは、大量のアキアカネ(左)が飛び交っていましたが、中には
なぜか腹の一部が白っぽい個体(右)が登場。なんでだろ?
といったあたりで、魚採り方面はギブアップして赤トンボ方面に転戦することに。

  
しかし、期待していたポイントに到着する頃にはかなり雲が厚くなっていて肌寒く、
飛来アカネどころか赤トンボが1匹もいないという惨状に(ToT)
イヌタヌキモ(左)が咲いていたり、ヨメナ(右)が咲き誇っていたりしたんですけどね。

  
シロバナサクラタデ(左)はやっぱりいい感じに大満開でした。
んで、ようやく見つけたマユタテアカネ(右)は、すでに完全に睡眠モード。とほほ。

  
悔しいのでさらにもう1箇所移動しますが、さらに雲は厚くなって薄暗い状態。
近くの葦の葉にはなんかかわいいゴミムシ類(左)が登場したりもしましたが、
付近にいたヤマトシジミ(左)なんか完全にご就寝中なんですもの。

  
悔しいので草むらをノシノシ歩くと、あちこちでお休み中のナツアカネ(左)やら
アキアカネ(右)やらが見つかりますが、怪しそうな個体はさっぱり見つからず。

  
あとは少しだけノシメトンボ(左)が出てきてくれたくらいで、まったく成果ナシ。
そうこうするうちに、壮大な夕陽(右)が空を染め上げ、あっけなく時間切れとなったのでした(ToT)

〜おまけ〜

  
ひさしぶりのおまけ編は、久しぶりに水槽で飼育し始めたかわいいヒナハゼ(左)と
交じってついてきたちいさなエビ類(右)。テナガエビでもなさそうだけどなんだろう?
ここのところ淡水魚系はさっぱり遠ざかっていたのですが、久しぶりに飼うと楽しいですね☆

ということで、ちょいと中途半端な展開でしたし、
本命不在ではありましたが、それでもあれこれと楽しめた1日でした。
飛来アカネにいたっては、挑戦前に時間切れな感じでしたが、
あちこちの情報を聞いていても、どうも今年は飛来系のアカネ類はハズレ年らしいし
まぁいいか、と思っていたら、よく週同じ場所でオナガアカネが1匹だけ
出たときき、探し方が足りなかったなぁと反省する次第。
まぁ、いずれにせよ、昨年なんかのような大量飛来はなさそうで、
これは北風がイマイチいい感じに吹かなかったってことなんでしょうかねぇ…
最後の大宿題、マンシュウアカネは来年以降の朝鮮になりそうです。
ちなみに、こんかい痛感したのは、しばらく魚採りとかしていなかったので
ちょっとホンキで網入れをすると息切れするという圧倒的事実。
ここのところ相当に運動不足になっていますので、ちょいと気をつけなきゃ(^^;


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