台風の前に〜不完全燃焼鳥見〜12.9/30
ここ日は、久しぶりの鳥見としゃれ込んできました。
しかし、ご存知の通り、久しぶりの本州直撃モノである台風17号は間近に迫り、
天気予報は、かなり悲壮な「覚悟しときや」って雰囲気満点。
それでも、まぁ初見の鳥だし、やっぱりなんとか見たいよなぁ、ということで
朝っぱらは天気が持つだろうという甘り予想の元突撃してみると、
お約束どおりのなんとも裏目な展開に苦笑い。
おまけに、きっちり台風が来襲してきて、ほうほうの体で帰還したら
地元はすでに晴れていて、さらに複雑な気分になる、そんな1日でした（笑
| ＜１＞三重県某所 |
というわけで、ドン曇の中、噂のあった水田地帯へ向かいましたが、
途中でカーナビが大嘘ついたもので予想外に遅くなったりしつつ、到着すると既に
田んぼの一角に車の行列。慌てて混じって、目を凝らすと、
はるか遠くに怪しい影。憧れのコモンシギとの出逢いだったわけですが、
なんせ遠い＆暗い。超地味な鳥だから、少し目をそらすと見失っちゃうくらい。
＃珍鳥情報になりますがすぐに抜けたという話なのでそのまま掲載しますね♪
おまけに、間が悪いことにちょうど田んぼの反対側をチョロチョロしやがって、
最大近寄ってもこの程度なんです。対岸の車からだと、見下ろすくらいまで近づくのに。
直前でどちら側につくか一瞬悩んでオトコの勘に掛けたのに、オオハズレじゃん。
じっと睨んでいると、ちょこちょこっとこちらに近づいてきましたが、やっぱり
これ以上は近づかず、反対側に戻ってしまうもので、ため息付きながらしばらく
目をそらしていたら、ふいに周りの車列に怪しい動き。
あわてて彼のいた方を見ると、いくら探してもその姿はなく、そうこうするうちに
次々と車が散っていきます。いつの間にか飛んだってことだな（＾＾；
しょうがないので周辺をうろうろすると、こういう場所のお約束、ヒレタゴボウ(左)が
あちこちで強風に煽られていました。咲きかけのヒガンバナ(右)もあってかわいい感じ。
まわりの田んぼを1枚ずつ見て行きますが、ケリ(左)がたくさん見つかるばかり。
そんな中にちょっと淡い色のムナグロ(右)が1羽混じっていました。
妙な期待もしたくなりますが、普通のムナグロなんですよね。うんうん。
のんびりとたたずんでいるダイサギ(左)も発見。
草の間から顔を出したアオサギ(右)なんかもニヒルですが、散々探し回っても
件のヤツはどこにも見つからず。超地味だし、手強いなぁ…
飽きたので探索範囲を広げると、堤防上でのんびりしているイソシギ(左)やら、
換羽中のマダラ顔が面白いマガモ(右)なんかに遭遇しました。
池の中には、セイタカシギの群れもいましたが、この頃からついに大粒の雨が
バラバラと降ってきて、実に怪しい感じ。暗くてさっぱり撮影になりゃしねぇ。
のんびりしているホシハジロ(左)やら、杭上で休憩中のカワウ(右)なども
いましたが、ついでに海辺を歩いてやろうと思っていたのに、既にスゴイ波風で（-_-；
うろうろしていると、白花のヒガンバナ(左)があったので、不精してデジスコ撮影。
あたりの葦原(右)もこんな感じで強風にビュンビュン煽られています。
水路をのぞくと、大量のマシジミらしき殻(左)が転がっていました。網もってくりゃよかった。
道端では、呆然と雨風に耐えているキジバト(右)なんかにも遭遇します。
うろうろすると、ムナグロの比較的大きな群れに逢えましたが、横殴りの暴風雨で
こんなのが撮れただけ。他の種類も混じっているかなぁと期待したのに…
ふと、水路の中でのんびり採餌しているクサシギを発見。久しぶりなので
大喜びでバシバシ撮りましたが、その後さらに雨風は強まり完全な暴風雨状態。
断念して、大移動し、途中で朽木系の虫をちょっと攻めようとしましたが、
滝のような豪雨にさすがに断念。泣き濡れて地元に戻る途中、
いきなりバサッとウソみたいに雄大な夕陽が広がったのがなんとも印象的でした(笑
ということで、大願成就ではありましたが中途半端な展開でした。
ものの見事に田んぼの間反対側チョロチョロというのは笑えましたねぇ。
対岸の人は近すぎるよ、という顔しながら打ち下ろすような撮り方してたくらいですし、
ぐるっと廻ったろうと思ったトタンに後に２台くらい車が来て身動き取れないし。
しかも地味＆小サイズで、ちょっと目をそらしたら見失うわ、
挙句の果てにいつの間にか飛ぶわで…結局あの日はそれっきり行方不明だったそうで。
まぁ、それでも台風の直前、ギリギリセーフで見れただけよかったかな。
しかし、いつの間にかすでにシギチの渡りも終盤で、秋風味がたっぷり。
台風も通ったし、北風も強まってきたし、シーズン最後の「いないもの探し」で
あれこれ楽しめる時期になりそうです。力一杯頑張るぞっと（＾-＾）