酷暑の谷で〜恒例キリシマ挑戦〜12.7/28

この日は、もはや毎年恒例行事になっているキリシマ挑戦。
今回もいつもの「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、
スギ丸さん、に加えて、「和歌山の里山便り」のKanabunさんもいらっしゃっての一大企画。
今回は、毎年足繁く通っているポイントとは場所を変えての挑戦で、
ワクワクしかつドキドキながらの挑戦でしたが、
きっちりと予想以上の嬉しい大成果もGETできたものの、
あまりにも暑〜〜〜〜い、ドピーカン大快晴超酷暑のギンギラ太陽に
そんなに走り回ったわけでもないのに、完全にヘバりきる、という展開の1日でした。
なんちゅうか神様、ホンマにちょっとくらいは手加減してぇな(^^;

<1>三重県某所

  
さて、今回は深夜のSAで集合だったので、その間ウロウロしていると、
なぜかトイレの中で休憩中のツバメ(左)を発見。こんなトコに巣を作ってんだ。
あとはクチバスズメ(右)なんか見つかりましたけど、案外虫影は少なくてツマンない感じ…

  
さて、気合を入れてやってきたるは若い実をたっぷりつけたアカガシ(左)のある谷。
気合が入りすぎて早く着きすぎたので、周辺をウロウロすると、さっそく
キリシマミドリシジミ♀(右)が登場しましたが、残念ながらものすごい大破個体で…

  
さらにウロウロしていると、ひょいと出てきたのは、オオルリの幼鳥!
せっかくデジスコを持参していたのに、この時点では機材準備ができてなくて、
FZ100での遠目ショットになったのが残念無念。

  
さらにしつこく歩き回っていると、いい感じに咲いているアカメガシワ(左)を発見。
かわいらしいオトギリソウ(右)もパラパラと咲いていたりします。

  
あいかわらず面白い形の胞子葉をたちあげているヒカゲノカズラ(左)もありました。
あたりのリョウブの花には、ヨツスジトラカミキリ(右)が何匹も集まっています。

  
小さな湿地の水溜りには、大量のアメンボ類が集結していました。
ヤスマツアメンボだと思いますが、逢うのが久しぶりでイマイチ自信なし…

  
なんかおもしろげなテンナンショウ類(左)も見つかりました。そうこうするうちに
地元の凄腕蝶屋さんに遭遇し、図々しくご一緒していると、
ふわりとクロシジミ(右)が登場されてちょっとビックラこいてみたりとか。

  
アカガシの梢を眺めていくと、キリシマミドリシジミの♂(左)、♀(右)とも隠れているのを発見。
これは、もしかして、あまりの猛暑に、活動できずに隠れてんじゃないかと不安になったり…

  
しかし、狙いのポイントに戻ってみると、噂に聞いていたとおりのジャストタイミングで
フワリとキリシマミドリシジミが舞い始めて二度ビックリ。
といっても、舞うばかりでなかなかとまってはくれなかったのですが、
なんどか葉先に止まったところを、デジスコでバシバシ撮ってみたりとか。
そうこうするうちに、晴れると飛ばなくなるが、雲がかかると飛び始めるという圧倒的な
事実を発見。こりゃ、あまりにも暑すぎて、ちょっと厳しそうですぞ…


などと話していると、ふいにフワリと飛んできた個体が、なんの前触れもなく葉上で全開!
あまりのきらめきにビックラこきつつ、とりあえずはFZ100で証拠写真をバシバシ撮影!
いやぁ、しかし新鮮個体な上に、角度色合いともども完璧すぎますぞ!

  
大慌てでデジスコでも撮影(左)しましたが、操作ミスでズームしきる前に飛ばれて残念!
次に開翅してくれた個体(右)は、角度が悪くてビカビカに撮れて中途半端…

  
懲りずに待ってると、ふわりとネキトンボ(左)が御登場。ちょっと高かったので、
思いついてデジスコ撮影(右)してみると、これはこれで面白いねぇ。

  
そして!
再度いい位置にとまった個体がぺっかりと大全開!素晴らしすぎる光沢!
震える腕を押さえつつ慎重にデジスコ撮影し、憧れのメタリックグリーンを堪能できたのでした♪

  
その後は晴れ切って動きが止まったので、再度ウロウロすると、路上をうろうろする
コハンミョウ(左)を発見。普通のナミハンミョウ(右)もやたらと活動していました。

  
大柄できれいなチャマダラエダシャク(左)が登場したりしましたが、かなりウロウロ
したものの別ポイントではキリシマはさっぱり登場せず。
kanabunさんがたたき出してくれた、遠く止まったクロシジミ(右)が唯一の成果かな?

  
先ほどのポイントに戻ると、オオトラフコガネの死骸(左)を発見。細分されたんだっけ?
賑やかに鳴き交わしまくっているホソクビツユムシ(右)なんかも見れました。

  
その後も成果がないので、谷間にむりやり降りて遊んでいると、
なんとも妖艶な模様のアミメオオエダシャク(左)に遭遇。
その後は、背中が禿げたボロッボロのクチバスズメ(右)にも逢えました。
しかし、この後はあまりにもの暑さに、キリシマはまったく活動してくれなくなり、
酷暑でヘバッたメンバーは木影で順番に居眠りする状態に(^^;

  
しょうがないので、いつになく早めに引き上げることにして移動する途中、
おもしろげな谷があったので、踏み込んでみると、一歩目で足元からビュンと飛び出したのは
なんとキリシマミドリシジミ♂。それもド新鮮で、どうやら羽化直な雰囲気。
喜び勇んで撮影後、LEDライト等々工夫してみましたが効果なく、開翅シーンは撮れずでした(^^;

ということで、キリシマ開翅アップという目標は制覇したものの、
ちょいと中途半端感のあった1日でした。
玄人氏にきくと、ちょっと最近晴れすぎて乾燥してるのがよくなかったのでは、
とのことでしたが、なんせ晴れると飛ばない、曇ると飛ぶ、で
キリシマも暑さに辟易しているのは疑いもない事実。
なによりも、そんなに歩き回ったわけでもないのに、全体力を搾り取られて
この後しばらくは体調悪かったくらいヘバりましたからね〜(^^;
しかし、ポイントと諸条件がある程度把握できたのがなによりもの大成果。
来年こそは、デジスコ不要の目の前大全開を撮るべく、
さらにどかんと気合を入れて頑張ってみたいと思います(>_<)!
次は暑すぎない日を狙って、なおかつキンキンに冷えたペットボトルと
アイスクリームの入ったクーラーボックスを抱えて、かな(笑


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