岡山登山旅〜天南星探索〜 12.5/26

この日は、なぜか岡山方面でヒイコラいいながら山登ってました。
理由はずばり天南星、そうテンナンショウ類の探索です。
兵庫特産の2種を見たから、比較的最近見つかった珍品の方も見たいな、
という実に安っぽい思考回路から始まり、
同時にここのところ再び上昇傾向にある胴体直径を
どうにかせねばならぬ、という少々わかりやすい理由もあって…
なぜか夜中に目が覚めたという理由で早朝から登ってクタクタになりつつ
なんとか大目標を制覇したあとは、調子に乗ってさらに
アチコチ転戦してみましたが、最後には完全に体力切れで
ヘロヘロというオチの1日でした。最近このパターン多いなぁ(^^;

<1>岡山県各所

  
というわけで、なぜか登山道に着いたのは朝日も鮮やかなAM6時前。
理由は、なぜか3時半に目が覚めてそれっきりなぜか寝れなくなったので…
まぁいいか、とばかりに歩き始めると、いきなり大柄なマムシグサ(左)を発見。
あたりにはそこここでタニウツギ(右)がえらくいい雰囲気に満開です。

  
なんか独特な雰囲気の花(左)もありました。コゴメウツギの咲きかけかな?
不思議なことにヒノキの葉上にいるタケカレハ(右)も発見。なんでそこにいるんや?

  
まだ咲き掛けな感じでしたが、コツクバネウウギ(左)もありましたし、
ちょいとぼろな感じでしたがキンラン(右)も1株だけあったり、発見が続きます。

  
大量の夜露に濡れたクロサナエ(左)も発見。こりゃなんともいい風情ですなぁ。
近くの樹のウロからは不思議な巣材(右)がはみ出してましたが、
これはいったいなにの巣になるのか、ちょいと悩み中。えらく雑なつくりだよな?

  
花えらくしょぼい株でしたが、フモトスミレ(左)も1株だけ発見。
あたりにはパラパラとテンナンショウ類(右)がありましたが、これは
コウライテンナンショウということでいいんですよね。

  
さらに歩いていくと、葉上で夜露にまみれたヒメクロサナエ(左)も発見。
あたりにはまだ咲き始めナ風情のあるホウチャクソウ(右)があって驚いたりもします。

  
そうこうするうちに、明らかにヒロハテンナンショウ系な植物を発見!
…って、完全に花が終わってるんです。え、遅すぎたのか、とドキドキ。

  
慌てて周辺を探し回りましたが、明らかにヒロハ系ではないテンナンショウ類(左)が
1つ見つかっただけ。あ〜、またコウライテンナショウか、と適当に1枚撮っただけでしたが
あとでよく見ると、これって葉が細いからホソバテンナンショウかも?
だとしたら、これはもったいないことしてしまったなぁ(>_<)!
あたりには、ヨシカレハとかでしょうか、カレハ系の蛾(右)がかくれてました。

  
さらに登っていくと、道端のアチコチにニシキゴロモの大群落(左)がありましたが、
どれもこれも花がすっかり終わってるなぁと嘆いていたら、ようやく
ホンの少しだけ咲き残っている株(右)を発見。ここらのはピンク色なのね。

  
なんともいい雰囲気のギンリョウソウ(左)もぱらぱらとみつかりましたし、
なんともいい雰囲気のチゴユリ(右)もあちこちで咲き誇っています。

  
シソバタツナミでいいのかな?おもしろげな葉(左)もけっこうありました。
花芽をつけたナルコユリ系の植物(右)もありましたが、お名前現在調査中。

  
すんごく久しぶりのルイスクビナガハムシ(左)にも逢えました。
んで、さらに汗だくになりつつ登っていくと、道端にヒロハテンナンショウ(右)が
ようやく登場しましたが、これが葉が倒れてしまっている株。むむむむむ。

  
フイリシハイスミレ(左)もちょいとぼろい株でしたが、見つかりましたし、
結構いい感じに咲いているニシキゴロモ(右)にも遭遇。これは白花でつまらんなぁ。

  
コマドリの声が響く森の中で、ふいにマミジロ♀(左)に出会う一幕も。すぐ逃げられたけど。
そうこうするうちに、かなり標高も高くなってきて、眼下の雲海(右)がなんともいい風情に。

  
一休みしながら周りを見ると、1花だけでしたが、アカモノ(左)が咲いていました。
残りは全て花芽(右)でしたが、久々の出会いで嬉しいねぇ。

  
山頂まで上がると、大満開のミツバツツジ類を発見。分布図を見ると
ここはユキグニとダイセンの混在地帯みたいで悩みましたが、雰囲気的にダイセンかな?

  
花なぜか山頂でふわふわとヤマキマダラヒカゲ(左)が登場したりしました。
一息ついて別ルートで下り始めると、道端に次々エンレイソウ(右)も御登場。

  
レンゲツツジ(左)はまだまだ花芽状態でした。汗まみれで休憩していると、
目の前に「何見てんだよ」とガンをつけてくるハエのカップル(右)がいたのでおもわずパチリ。

  
で、汗だくになりつつ頑張って道端を凝視していきますが、予想していたエリアでは
見事になにも登場せず、焦り始めた頃にようやくテンナンショウ類の葉(左)を発見。葉じゃなぁ…
と思っていたら、ようやく1株だけ、ヒロハテンナンショウ(右)を見つけれて小躍り。

  
なんか面白い雰囲気のシダ類の芽生え(左)もありました。これはなにものなんだろうなぁ。
その後も頑張って探しますが、成果のないままかなり下ってきてしまって、
ようやくあった、と思ったらコウライテンナンショウ(右)でビックリ。こりゃダメかも…

  
さらに下っていくと、ミヤマヨメナ(左)がパラパラ見つかりました。近くにはすっかり
おわりかけのミヤマシキミ(右)もありましたが、その後も成果ないままグングンと下ってきて、
こりゃ完全にダメだな、悔しいから次は噂に聞いていた某山の方に転戦するかと
完全に下山後のスケジュールばかり考えながら急ぎ足で下っていたら…

  
あ!ありゃ、こんなところにあった!
そう、近年新種記載されたナギヒロハテンナンショウとの感涙の出会いの瞬間でした。
兵庫県内にもあるとのコトでずっと前から狙っていたのよね♪

  
あたりを探すと、ほかにもいくつか見つかりましたが、けっこうイキオイのいい株(左)
だけではなく、しおれかけの株(右)も多く、シーズン的にはやはり遅かったご様子。
しかし、葉がヒョロ高いわ、割りに花が小さいわ、撮りにくい植物やねぇ(^^;

  
こちらも若干しおれかけでしたが、小群落も発見。いやはや嬉しい限りで。
しかし、かなりの標高のある山を登って降りて、山麓間近でようやく逢えたわけですが、
ルートを逆にしていたら1時間もかからず逢えたのかと思うと超フクザツ(笑

  
近くの沢沿いには、ヒメレンゲ(左)のかわいらしい群落も発見。
びっしりと胞子をつけているトウゲシバ(右)なんかにも逢えます。


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