<2>但馬地方各地 続き |
さて、それではついでに林道をぐるっと回ってハチ高原に向かう作戦にすると、
少し下った場所ですぐに満開のサンカヨウを発見。ありゃ、さっきは芽生えだったのに。
今年は残雪のせいで、標高によって季節感が大きくずれ込みそうですね。
なんともかわいらしいコシアブラの新芽(左)もありました。うん、美味そうでもある。
近くでは、一瞬スハマソウ類かと誤認したほどいい感じに大満開のミヤマカタバミ(右)も発見。
ユキグニミツバツツジ(左)も大満開でした。濃いピンクがなんともいえませんね。
あたりにはシハイスミレ(右)もありましたが、下界のものとは一味違う雰囲気のような?
おおっと思ったのは、実にいい雰囲気のニシキゴロモ。ちょいと盛りは過ぎた
感じでしたが、葉表の赤紫の筋がいい雰囲気ですよね。
イカリソウ(左)もあちこちで咲き始めな雰囲気でしたし、トチノキ(右)もいい感じに咲いてました。
結構ビックリしたのは、全然撮らせてくれなかったけど、難度か
スギタニルリシジミをみかけたこと。もう5月中旬ですが、まだお元気でしたか?
花は終わっていましたが、おもしろげなネコノメソウ類(左)も発見。
しかし、ここらから林道上のあちこちにガラガラと巨石やら大木やらが落ちていて
なんとも通りにくくなってきます。なんども止めてはえっこら石をのけるので
時間も厳しくなってきたし、マズイなぁと思っていた頃、
ついにちょいとどうにもならなさげな崩落地(右)に行き当たって、目を白黒。
いや、時間かければ退けれるだろうけど、また次も有りそうだしねぇ…
というわけで、大遅刻確定に呆然としつつ、延々と林道を戻るハメになったのでした(ToT)
ようやく大遅刻でハチ高原に到着すると、道中で実にいい雰囲気の
ヤマルリソウ(左)を発見。道端には面白げなカラシ系の花(右)もありました。
歩き始めると、あちこちにスミレ(左)を発見。そして、すぐさまお約束のアケボノスミレ(右)にも
お会いできたのでした。じっくりさがすとこのあたりもイロイロありそうだなぁ。
ビックリしたのは、頭上をイキナリ通ったチョウゲンボウ(左)。こんな場所にもいるんだ、と
思いながら見てると、ホバリング(右)をはじめたその姿は…
えええ?尾羽が3枚しかないやんけ。なんかものすごい間抜けな感じだぞ?
近くに巣でもあるのか、彼は結構しつこく周辺を飛び交っていました。
カラスが何羽かいたから、それが枯れの可愛そうな尾羽の理由かな?
さてさて、大遅刻で合流してしばらくはせっせと作業。といっても案外と人数も多くて
私は大してお役にも立たなかったというハナシも…
作業終了後、次の場所に移動しようとしていると、あちこちにサクラスミレ(左)やら
アケボノスミレ(右)やらが咲き誇っていて嬉しくなります。
山麓ではミヤマキケマン(左)もいい感じに咲いていました。思いついて久しぶりの場所を
訪れると、早くもルイヨウボタン(右)もいい雰囲気に咲いています。
んで、結構ワクワクしながらのぞいたヤマシャクヤクは、まだ硬い花芽がほどけかけた
といった状態。ありゃ、やっぱりちょいと季節が遅めなのね。
その後、もう一箇所作業を終えてから、それではウスバシロチョウでも撮りに行きますか、
とIさんと一緒にいそいそと出撃しましたが、どうにも雲が厚く、
なぜかダビドサナエ(左)やらシオヤトンボ(右)やらにはやたら逢えましたが、
ウスバシロのほうはこれっぽっちも飛んでくれず。むむむ。
あたりには一面にシャク(左)があったので、晴れてればここに飛来しそうでしたけどね〜。
などと思っていると、神社林を散策しているKさんを発見。なにしてるんですか?と
声をかけると、教えていただいたのは、珍品テツカエデ(右)の群落。こりゃスゴイ。
あたりにはあちこちにツクバネソウ(左)もありました。なんかおもしろげな葉(右)もありましたが、
むかし見たことのあるイワウメヅルとかに似た雰囲気だけど、こいつはなにものかな?
その後、少し天気が回復したので、別の山地へ移動しましたが、晴れ間は短時間で
到着した頃にはすっかりもとの曇天に…(^^;
沢沿いにはサンインシロカネソウ(左)が多数あり、面白げなネコノメソウ類(右)もありました。
この場所のお約束である、リュウキンカは少し盛りを越したあたりでしたが、
今年もいい感じに咲いていて嬉しくなりました。
ここらの沢を登っていくとなんか珍品が隠れている気もするので、一度
沢登を企んでいるんですが、まぁ私の能力じゃクマに遭遇するのがオチかな?
あたりにはトリカブト類の群落(左)もありました。ここにあるのはなんて種類だろう?
その後は、これまたお見事なウワミズザクラ(右)が見つかった程度で、それ以上の成果なく日没…
悔しいので、しばし仮眠を取ってから、昨日ウハウハ状態だったポイントに
移動すると、リンゴドクガ(左)やら、アカフヤガ?(右)やらが登場します。
バタバタと落ち着き泣く飛び交っていたのは、お初にお目にかかるアカネシャチホコ。
もうちょっとじっくりと撮らせてもらいたかったもんですがねぇ…
この日も糞虫の類(左)がいました。ゴホンダイコクコガネの♀なのかなぁ?
はでな下翅を見せてくれたキバラケンモン(右)もなかなか嬉しい出会い。
うわっと思ったのは、手を付きそうな位置にちょうどいたキドクガ(左)。
マエキカギバ(右)も暗がりに隠れていたりしました。
クロフオオシロエダシャク(左)がかっこつけていたので、翅裏が分かるショットも激写。
あたりには地味系のキリガ類(右)もいたけど、お名前わかんないんだよなぁ。
さらに粘るとマエキトビエダシャク(左)やら、かわいらしいアオシャク類(右)にも逢えたりして、
やはりこの場所は面白いなぁと実感しての〆でした。夏にも再挑戦しなきゃね♪
ということで、あれこれ楽しめた1日でした。
といっても本命なあたりはけっこう大空振りだったのも事実ですが、
それでもアレコレ面白い出逢いがあったのは嬉しい限り。
やはりハチ高原周辺は底力が違いますねぇ…
しかし、予想外の残雪のすごさと、林道の荒れっぷりはビックリでした。
アチコチ崩れてるわ、ひどい場所では電線が垂れ下がっていて、
そ〜っと押し上げてドキドキしながら通ったり、すんごい苦労しましたから……
あと、山頂とホンの少し下った山域で季節感に大差があったのも驚きでした。
これだと、今年のゼフの発生時期はすんごく読みにくいよなぁ(^^;
まぁ、いずれにせよ、あのあたりにはまだまだお逢いできていない憧れのものも
多数あるし、今回実に良い条件の灯火ポイントも見つけちゃったし、
これは季節を変えてやはり難度も足繁く通うしかないですね。
次回はどんな出逢いが待っていてくれるのか、いまから本当に楽しみです☆