予定変調GWF〜島渡りな日〜 12.5/4

この日は予定変調なGW第7日目。長かった与那国トライアルも終了し、
与那国島→石垣島→沖縄本島と、島渡りする日です。
宿題山積のままの与那国島は、最後の一秒まで全力で走り回りたいし、
石垣島は半日しかないから、それこそ寸暇も惜しみたいし、
沖縄本島入りしたらしたで、こちらも1日半しかないのだから夜のうちに
下調べも、灯火巡りも、林道巡りもしたいんじゃ〜!と
スタート前から半ばパニック状態になりつつ、それこそ夜明け前からあちこちと
全力疾走してまわったところ、予想外のビッグサプライズがあったり
いろんな嬉しさはありましたが、よく考えなくても当たり前のことながら、
見事に体力を使い切って完全にヘロヘロという、当然の結末になったのでした(^^;

<1>与那国島各所

  
この日は、朝から鳥方面は諦めて、前日のうちに地図を睨みまくってようやく
目星をつけた沢を薄暗いうちから下見してみることにすると、ちょう薄暗い中で、悠然と
泳いでいくオオウナギ(左)を発見。…え〜〜、心の目で見れば分かります(^^;
この島では何度も大型の個体を見たんですが、すぐに隠れるからなかなか撮れんのよねぇ。
沢沿いには面白そうな樹の花(右)が浮いていましたが、こちらもなにものかは調査中…

  
おおっ!と力一杯感激したのは、なにげなくあぜ道に生えていたリュウキュウハンゲ。
いやぁ、ウラシマソウを単純化したような構造でなんともユニークな感じですが、
このまっすぐ上向いたアンテナのような構造物の意義はなんだか謎過ぎますし、
そもそもこんなにフルオープンの花って、雨降ったらどうなるんだろう…?

  
ウワッと思ったのは、触ろうとした葉上にいた巨大なイワサキカレハの幼虫(左)。
いわゆるヤマンギですが、最後にこれ触ってたらその場でゲーム終了状態だったなぁ(^^;
そうこうするうちに、あたりにはフワフワとアカスジベッコウトンボ(右)も飛び始めます。

  
薄暗い沢の中で、リュウキュウサンコウチョウ(左)に遭遇するという幸運もありました。
よく考えたらオヒサシブリの、オガサワラゴキブリの幼虫(右)なんかも見つかります。

  
そろそろデジスコも片付けようか、と思っていると、少し離れたあたりに
オウチュウが登場。羽繕いをしてくれましたが、この日はまだ薄暗くて…

  
畑の長命草(左)なんぞみたあとで、デジスコをとりあえず仕舞い込んだとたんに
電線にギンムクドリ(右)が出現してビックリという一幕も。狙ったようなタイミングやな。

  
感激したのは、ふわりと道端の花に訪れたクロツバメ。
この島では何度も見ていたけど、全て飛翔姿ばかりだったので、ようやく撮れて
なおかつ色鮮やかな後翅も見れたことにマジ感涙♪

  
さらに懲りずに場所を変えて沢をうろうろすると、怪しい大型のイトトンボ発見!
これが目の後が青っぽいので、すわ、ついにアオナガイトが出たか!
と感激しまくりましたが、よく見ると背面はびっちりと幅広に黒いので、
アカナガイトの未熟個体みたいですね。う〜ん、ぬか喜び。

  
ふわりと中型のトンボ(左)が飛んで高い位置に静止するといった一幕もありました。
さすがにこのショットじゃなんともいえませんが、雰囲気的にオオメトンボかな?
あたりには立派な実をたわわにつけた、トキワガキ(右)も見つかります。

  
薄暗い沢沿いでは、大量のリュウキュウカトリヤンマが徘徊していて、
かなり敏感で近づくとすぐに飛ぶのですが、それでもこんなショットが悠々と
撮れちゃうくらいに豊産してました。こんなに多いとは知らなんだ。

  
その後も懲りずにさらに数箇所巡りますが、この日も大量のアマサギ(左)がいたり、
ヤエヤマムラサキ(右)がアップで撮れたりしたのがささやかな成果。

  
最後に流れの中を見ると、昨日は見つけられなかったナンヨウボウズハゼらしき
ボウズハゼ類がたくさんいました。もう網は片付けていたので捕獲はできず、
ここらで完全にタイムアップ。大急ぎでレンタカーの返却に行くことに。

  
与那国空港(左)まで送っていただいた後、まだ若干時間があったので周辺を歩くと、
かわいらしいマメ科植物(左)を発見。え〜とお名前はナンだっけかなぁ。

  
さらに周辺を少しウロウロしてみると、大満開のヤンバルアカメガシワ(左)もありましたし、
いい感じの花をつけた、トウツルモドキ(右)なんかにも遭遇します。

  
ふわりとタテハモドキ(右)が目の前に舞い降りてくれたりという一幕もありましたが、
そうこうするうちに、爆音と共に私の乗るジェット機(左)がやってくるのが見えたので
大急ぎで空港に引き返して搭乗手続き。ああ、宿題たくさん残しちゃったなぁ。
まぁ、また来るからな、その時は出し惜しみせずに、いろいろ見せてくれよなぁ!
などと叫びつつ、長かった与那国挑戦の幕引きとしたのでした。


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