雨の隙間で〜広島もりだくさん旅〜 12.4/22
  
<3>広島県北部某所 続き

  
その後、強まる雨脚の中、延々と帝釈峡方面まで戻ってきたのですが、
うろうろしているうちに、「山野草の里へようこそ」などという看板(左)にいきなり遭遇。
思わず覗き込むと、初手からいい感じに咲いたオキナグサ(右)が咲いてます。

  
このあたりだと大珍品のウスバサイシン(左)や、ヒゴスミレ(右)もあったり
なかなか面白い感じでしたが、結構あちこちから花を集めて植えているようなので、
これも近隣の山から取ってきた株ではなさそうな雰囲気だなぁ。

  
そういえば久しぶりのバイモ(左)も素敵な群落がありましたし、なにげにものすごく
久しぶりに見るシロバナショウジョウバカマ(右)もあったり、結構いろんな出会いが続きます。

  
林の中では、薄暗い場所にボタンネコノメ?という感じのネコノメ類(左)も発見。
名札がなかったので植栽ではないと思いたいところですが、近くには
コガネネコノメ(右)まであったので非意図的な逸出の可能性も充分にある感じかなぁ。 

  
先ほどの渓流沿いでは咲いていなかったハルトラノオも、これでもかという
くらい素敵な感じに咲いている株がありましたが、期待していたような石灰岩系珍品は
余り見れなかったので、さらに場所を変えてみることに。

  
すると、岩場にはこれでもかというくらい大満開のチョウセンヒメツゲが何株も
あったもので、初手から大興奮。なかなかここまで花盛りなのには逢えませんよね。

  
実をごそっとつけたチョウセンヒメツゲ(左)もありましたし、まだ花が開いては
いませんでしたが、トリガタハンショウヅル(右)も見つかったりします。

  
それでは、と順番にツゲの茂みをにらんでいきますが、ヤマウグイスカグラ(左)やら、
チョウジザクラ(右)の咲き残りがあった程度で芳しい成果はなし。


さすがにここまでラッキーは続かんわナァ、と笑いながら諦めようとした時。
ふと、視界の端っこに怪しい光が見えた気がしました。
なにげなくそちらに目をやると、茂みの中にあやしい影。こ、これはもしや…

  
お、おったぁ〜〜〜!
だぁ!!
(パクリですいません、これやりたかったんです)
まだ幼虫でしたが、まさかまさかの成果にマジでビックリ。マジ感涙。

  
薄暗い中でしたが、とりあえず影が薄くなるんじゃないかというくらい
ひたすらにバシバシと連写しまくり。いやぁ、この光沢、この輝き。もうオミゴトです。

  
嬉しすぎたんで、さらに数枚掲載してみたり。これで、次なる課題は成虫ですね。
「日本一美麗なるカメムシ」ですから、今年こそは頑張るぞ〜〜!


  
その後は雨脚も強まったので、しばらく車の中でフテ寝していたのですが、夕暮れも深まった頃に
雨が上がったので歩くと、花芽をつけたメギ(左)やら、満開のバイカイカリソウ(右)を発見。

  
んで、いつもの場所でこれまたいい感じに大満開のケヤマウツボを見つけて大満足♪
その後はSA巡りしながら帰りましたが、途中から大雨になったので、
蛾の方はさっぱり見つからず、というオチでした。まぁ昼の成果が濃すぎるから悔しかないね。

〜おまけ〜

  
おまけは、翌日の夜。所用でまた社員寮に立ち寄ったところ、すぐ入ったところの壁に
フサヤガ(左)やら、アカキリガ(右)やらといったあたりが見つかります。

  
んで!所用を済ませてから周辺を見ると、なんと壁にはイボタガがいるじゃないですか!
近くにはイボタノキなんてなかったと思うんですが、こいつは相当に予想外だぞ!

  
調子にのって、近所の外灯をうろうろしてみると、桜の並木沿いの外灯付近に
なんとオオオシモフリスズメが何匹もぶら下がっているのを発見。え、こんなとこに?

  
しかも!ふわりと飛んできた大きなメスが梢を何度もチョコチョコ飛んでるなと思うと、
なんと次々と産卵し始めたじゃないですか!
薄暗い中でなかなかピントが会いませんでしたが、四苦八苦しながらバシバシ撮影。。

  
最後は卵の横で休憩(左)するシーンも見せていただけました。彼女が飛び去った
後を見ると、可愛らしい薄緑色の卵(右)が鎮座していて、嬉しくなって見たり。

  
しかも、さらにうろうろしていると、なんとそこにご登場したのは、
ちょいとボロでしたが、エゾヨツメじゃないですか!!
まさかの春蛾TOP3勢揃いに目もシロクロ。ご近所恐るべし。

  
ビックリの連続に呆然としながら帰ろうとすると、色鮮やかなジムグリの幼蛇を発見。
残念ながら事故か何かあったのかお亡くなりになっていましたが、
この模様の状態のジムグリを見るのは実に久しぶりで、最後までアレコレと
ビックリできた夜となったのでした♪

ということで、あまりにも成果濃密な1日(+1晩)でした。
いやはや、どせ大雨でなにもヒットしないだろうナァと思いながらの来訪だったのに、
まさかの超ラッキーな玄人さんのご案内で、
憧れのアソヒカゲ+夢想だにしなかった超大物にお会いできましたし、
ベニモカラスシジミ&ニシキキンカメムシの幼虫だし、
もうどこに文句をつけるところがあろうか、という感じですよね。
あのあたりの底力は重々承知していたつもりでしたが、ここまでとは
本当に予想もしていませんでした。もう脱帽です。
ちなみに、ここまでのラッキーの連続技が繰り広げられると、
その分のアンラッキーがGWに来ちゃうんじゃないか、というイヤな予感がすぐさま
脳裏に浮かんだりもしたのですが、それが予想通りだったのは後日証明されたり(笑
[ここらへんの詳細はGW明けの更新をお楽しみに、って感じですね]
それから、翌晩の地元の春蛾TOP3勢揃いもビックリ仰天でした。
3種まとめて逢うには、長野の秘密のコンビニに行くしかないと思ってたのに
徒歩3分の場所にそんなところがあったなんて、って感じですね。
地元の灯火周りは、今年は重点的に攻めるつもりですんで、乞うご期待ですぞ☆



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