九州道連れ旅A〜13度目の正直〜 12.3/4

この日は、不思議な九州旅第2日目。
主眼であるウワサのあの鳥を見に行くついでに、なぜかしら
今年何回目になるのか思い出したくもない(笑)、あの干潟に再訪して
カモメ探求アゲインという面白い展開の1日でした。
Tさんが前夜にワタシの不運っぷりを聞いていたく同情いただいたようで
それならば暗いうちに出発して日の出前に干潟に行きましょう!と
意気込んで提案いただいたので、内心「私と一緒に行ったらみなさんを
道連れにしちゃうんじゃなかろうか」と不安になりつつ、走り回ったのですが…
結果的には、意外な展開からまさかの展開になりまして…
まぁ、なにが起きたのかはサブタイトルでわかっていただけるかな、と(^-^)

<1>熊本県各所

  
というわけで、まだ薄ら暗い中、通いなれた河口に到着すると、さっそくカモメの群れ(左)が
歓迎してくれましたが、じっくり探せどもやっぱりオオズグロ君は見つからず。
やがて明るくなり始めると、周辺をズグロカモメ(右)も飛び交い始めます。

  
見ていると、かなり頭の黒いくなったズグロカモメ(左)がいたり、モンゴルカモメ(右)
がいたりしましたが、その後もしばらく待てどオオズグロ君は登場されないので
Tさんと手分けして周辺の漁港なんかをいくつか回ってみることに。

  
転戦した漁港では、いきなり猟師さんが魚のアラを捨てたので、カモメ類が
狂喜乱舞してなかなか楽しい雰囲気に。いやぁ、お祭り騒ぎだナァ。

  
んで、じっくり見ていると、えらく背中の濃いホイグリン系カモメ(左)も発見。
さらにその横にすっとモンゴルカモメが降りて、2ショット(右)なんてレアなものも撮れました♪

  
モンゴルカモメ(左)は複数羽いて、なかなか見ごたえがありました。
嘴に黒斑があって、背の濃いセグロ系カモメ類(右)もいましたが、これはナニモノ?
しかし、その後もしばらく粘りますが、オオズグロ君はやはりここでも登場せず。
いやぁ、ワタシの不運に他の人を引きずり込んじまったナァ、と
ちょっとばかり気が重くなってみたりとか(^^;

  
この時点でワタシはすでに完全に諦めていたのですが、とりあえず朝っぱらの河口に戻り、
1週間粘っているという某プロにご挨拶だけして移動しましょう、ということで
戻ってみると、すっかり干潟が広がった河口には純系っぽいホイグリンカモメ(左)を発見。
んで、よくみるとその右にいる個体がモンゴルカモメ(右)で目を白黒という一幕も。

  
見ていると、ダイシャクシギ(左)がやってきましたが、曇天の中素早く歩き続けるので、
こんなブレブが撮れただけ。ダイゼン(右)なんかもいたんですけどね。

  
いきなりバラバラっとハマシギ(左)が飛び立ったりというシーンもありました。
少し離れた場所にはツクシガモ(右)もいましたが、やっぱり動き回られるとブレブレで…

  
その後もすぐ真下をチョロチョロしてるハマシギ(左)を撮ったり、大股で歩くダイサギ右)を
撮ったりして遊んでいましたが、そうこうするうちに某プロと話していた師匠が
なにげなく干潟の方に目をやって、突然大声を出しました。
「オオズグロ歩いてるやん!」


ええっ!ということで破裂しそうに心臓バクバクさせつつ急いで駆け寄ると、
そこに鎮座していたのは、あれだけ探し続けたオオズグロカモメ君ではないですか!
波打ち際でちょっと遠かったけど、見事に真っ黒なキレイな夏羽。
『13度目の正直』がかなった、ホンキで感涙の瞬間でした。

  
とりあえずひたすらバシバシとシャッターを切ると、彼はすたすたと歩いた(左)あとで、
干潟にぺたんと座って(右)そのままご休憩モード。え、そのままご就寝ですか?

  
でも、しばらく見ていると、彼はついと立ち上がった(左)かと思うと、バタバタと
羽ばたき(右)もご披露してくれたんです。暗くてちょいブレましたが、感激でしたぁ♪


  
しかし、これで少しは近づいてきてくれるかな、とワクワクしていたら、なぜか
セグロ系幼鳥(左)がイキオイよくそこに降りてきて、オオズグロ君を追い払いやがって…
(ちなみにこの幼鳥はえらく色黒だけどホイグリン系かな?)
んで、オオズグロ君はさらにちょこっと遠くなった(右)あげくに、それっきりまったく動きが
なくなったので、諦めて最後の目的地に移動することにしたのでした。
いやはやしかし、遠かったけど、逢えましたから、連敗記録更新せずですから。
それもこれもご一緒していただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました!

  
さて、お次にやって来るはとある水田地帯。ポイントに到着すると、すぐに葦原の中に
隠れている狙いの鳥をOさんが発見。そう、噂のオリイモズなんです。
しかし、これが小雨交じりのすんごい曇天で、かなり近かったのにデジスコだと
ブレまくりでこれ1枚が辛うじてマシだった程度。しかも、その後かなり離れた電線に
ひょいと登場(右)したあとは、どこかに完全に消えちゃったんです。とほほ。

  
しょうがないのでウロウロと探しますが、ひょいと目の前に出てくるのはホオジロ(左)ばかり、
電線にあがるのはジョウビタキ(右)ばかり。暗いし風はあるし、もうどうにも…

  
ふと足元を見ると、結構花の付いたキュウリグサ(左)を発見。あたりにはあちこちに
ハマダイコン(右)があって、取り損ねたけど見ごたえのあるきれいな群落も結構ありました。

  
そうこうするうちにオリイモズ君が再登場。遠目の場所をチョロチョロするのでなかなかいい感じの
ショットは撮れませんでしたが、それでもなんとか特徴がわかるショットにはなったかな?

  
ちなみにこの個体、純粋なオリイモズとするには若干の問題点があるそうで、
雑種説も含めたさまざまな意見が飛び交っているとのことでした。
まぁ、正直私には手が出ないディープな世界の話ですが(^^;

  
やがて彼は草むらの中にもぐったので、そろそろ諦めて帰路に着くか、と話を
していると再度出てくる、という微妙にイヂワルなサービスを披露してくれたりとか。
案外チョコチョコと動くのでデジスコだと決定的チャンスを何度も逸して涙モノでしたが…
お次は晴れた日に、愛想良くちょこちんと至近距離でのご登場、おねがいしますよ。

  
その後は、余り遅くならないうちにと早々に帰路に着くことにしたのですが、
しばらく走ったあたりで、カササギの南限ってどこらだろうねぇ、って話をしてると、
鳥仲間に成果報告の電話を入ようとしていた師匠が
「あ〜、もしもし…カササギ!カササギいたからかけ直します!」
というなんとも素敵なセリフとともに見つけてくれたのは、電線上にいるカササギ(左)。
あまりのタイミングのよさに少し笑ってしまいました。
近くには巨大な巣(右)もあって、これは九電の人たちは頭の痛い問題じゃないかなぁ、と(^^;

  
カササギはしばらく畑でうろうろ(左)したあと、電柱上の巣(右)に戻ったりしましたが、
途中でデジスコ取りに戻った私は見事にタイミングを逸してこんなのが撮れただけ。
最後までの楽しい成果に嬉しくなりつつ、再び鳥談義に花咲かせての帰路になったのでした♪

というわけで、えらいこと濃密なる成果の1日でした。
なんといっても、まさかまさかの、『13回目の正直』が感激モノでした。
まさか今シーズン中に逢えるなんて思わなかったよなぁ…
しかも真っ黒アタマの鮮やかな夏羽でしたから(>_<)!
ワタシの不運を吹き飛ばしてくれた皆々様方に、改めて感謝です☆
しかし、一応これで、記録は打ち止めとなりますが、とりあえずはO氏の「9度目」より
上の記録は今のところ聞いたことがないので、おそらくワタシが最強でしょう。
どなたか「そんなのワタシの方が」という人がいたら是非ご一報くださいネ(笑
その後のウワサの鳥の方もきっちり楽しめましたし、
最後のタイミングよすぎる登場のカササギも楽しすぎたし、
本当に今回は充実しまくりの旅でした。
しかし今回の旅ではやはり、目の鋭い、ヒキの強い方々と
賑やかにご一緒することの楽しさを改めて痛感しまくった次第です。
またチャンスを作って、どこかご一緒に突撃いたしましょうね☆


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