九州道連れ旅@〜不穏な幕開け〜 12.3/3
この日は、また懲りずに九州に足を運んでまいりました。
といってもさすがに代車で九州旅はムリなわけですが、嬉しいことに
師匠にお誘いいただいて、数名乗り合わせでの賑やかな突撃。
いやはや、お声掛けいただいてありがたい限りです。
しかも狙う目標は超豪華メニューで、こりゃスゴいことになるんじゃないかと
アドレナリン全開でメチャクチャわくわくしつつ、
楽しい鳥談義を交えながらの突撃となったわけですが…
眠い目をこすりながら走り回ってみると、一定の成果は続くものの、
いずれもちょっとハンパ感があって微妙に不穏な幕開けに。
それでも眼力鋭い方々と一緒なので、とても楽しめた1日でした。
<1>鹿児島県各地 |
というわけで、早朝から歩き始めたのはとある山奥。
薄暗い中歩くと、フキ(左)やら、花芽を膨らませたキブシ(右)やらが見つかります。
面白い風情のテンナンショウ類の芽生え(左)も発見。ここらのはなんて種類?
道端にはツチグリ(右)がいくつも転がっていて、それを見つけた同行していた少年が
目をキラキラさせながらつついているのが印象的でした。
なかなか狙いの鳥は見つからず、梢でさえずっているホオジロ(左)なんぞ
撮ったりしながら探索範囲を広げると、ヤブサメのさえずりまで聞こえてビックリ。
姿は見えずでしたが…九州だと越冬してるって知らなかったナァ(^^;
道端を何気なく見ると、なんか見慣れない樹木(右)も見つかります。
これがよくみるとかわいらしい小さく白い花をつけていたんですが…
ヒロハノミミズバイってやつかなぁと思いながら、この手は苦手なので自信なし(^^;
やたらと目に付いたのは、サツマイナモリ。あちこちに大きめの群落がありました。
薄暗い場所にしかなかったから、あまりまじめに撮らなかったんですけど…
こちらもなかなかオミゴトだったのは、大満開のアオモジ(左)真っ赤に色づいた
ハクサンボク(右)もあったり、ささやかな成果が続きます。
クマタケランの実(左)があったり、えらく気の早いナガバノモミジイチゴ(右)
を見つけたりした後で、ついに師匠が藪の中で狙いの鳥がホロ打ちするのを聞きつけ、
しばし粘ることに。しかし、これがすぐそこで音がしてるってのはわかるのに
待てど暮らせど姿は見えず、かなり長時間粘ったあげくにギブアップ。厳しいナァ…
お次の場所に行くと、珍品のいるはずのかわらには、なぜかはるかかなたにマガン(左)が
いただけで、狙いの鳥は散々探せどどこにもおらず。こりゃ連敗かと諦めつつ
移動しはじめると、しばらく走ったところで車窓から外を眺めていた師匠が「あ!今いた!」。
ということで、かなり予想外な場所でなんとか狙いのコウライアイサ(右)にお逢いできのでした。
しかし、これ幸いと車窓から撮りますが、ワタシの位置からだとデジスコがほとんど向けれず、
ムリヤリ撮ってもこんなのが撮れただけ。しかも割りとすぐに飛んで消えちゃうし…
それでは、とやって来たるは、連続飛来20周年記念のカラフトワシ。
到着すぐに梢ににたたずむ姿を見つけれたのはラッキーでしたが、この頃には
かなりの曇天になってしまって、なおかつ遠いのでなんともかんとも…
しばらく見ていると盛んに鳴いて(左)いましたが、待てど暮らせど飛び立たず。
あとは周辺ではタヒバリ(右)が飛び交うくらいで鳥影少なく、諦めてお次の場所へ。
移動中に立ち寄った場所では、海沿いの柵上でポーズを取るイソヒヨドリを発見。
♀(左)、♂(右)とも見れましたが、期待したカツオドリの方はなぜか不発。
お次にやって来る羽お約束のこの場所。マナヅル(左)、ナベヅル(右)の大群が
見れる有名な場所です。もうかなり北帰行してるかと思いきや、結構まだいてビックリ。
目を輝かせながらツルを撮りまくる少年(左)なんて夢のあるショットを撮って遊んだりとか
しつつ、周辺をウロウロすると、はるかかなたにヘラサギ&クロツラヘラサギ(右)を発見。
その後、小雨も混じり始める頃、ツルの大群の中に首尾よくクロヅルを見つけていただいて
デジスコでひたすら連写してみますが、暗くてSSは1/10秒とかで眠い写真ばかり…
近くにはクロヅルの幼鳥もいてくれたので、こちらもバシバシと連写。なんせ
スンゴイ曇天だったので、相手が動いていたら幽霊写真になる条件なんです。トホホ。
そうこうするうちに、周辺を何羽も飛び回り始めたので、FZ100でひたすら連写。
しかし、曇天空抜けシルエットだし、ぶれるし、なんとも辛い状態。
ねぐらに飛び立った群れ(左)なんか、ブレブレでむしろ愉快なくらいの雰囲気出てたり。
その後も薄暗い中うろうろして、ノスリ(右)なんか探して遊んだりします。
これまた見事にぶれてしまいましたが、ツクシガモの群れ(左)も見つかりましたし、
薄暗い中でしたが、かなり近距離にカナダヅル(右)が登場してくれたりもしました。
カナダヅル君はかなり近距離でのんびりしてくれたので、デジスコを両手で抱えて
手持ち状態のままムリヤリ連写すると、意外にもそこそこのショットが撮れたので
逆にビックリしつつ、最後まで楽しめた一日となったのでした。
というわけで、音は聞こえど姿は見れず、からのスタートでしたが、
遠かったり暗かったりしつつもあれこれ出逢えて楽しく遊べた1日でした。
いやぁ、やはり目ざとい方々と一緒だと成果が濃いですねぇ。
それと、今回痛感したのは九州までの道程の楽さ。今まで片道800kmは
かなりの苦行でしたが、鳥談義に花を咲かせつつ、交代運転だとかなり楽ですねぇ♪
んで、この晩はそのまま、Tさんのお宅に図々しくおジャマして、
美味なるご馳走と、強烈にスモーキーでメチャクチャ美味しいウィスキーを
いただきつつ、気が遠くなるほどのスゴい秘話まみれの鳥談義と
何度か心臓が止まったかと思ったほどの超絶お宝ショットを多数ご披露いただき、
アルコール+興奮でホンキでクラクラするという幸せな夜を過ごさせていただきました。
いやはや、Tさん、素敵な時間を本当にありがとうございましたm(_ _)m
あそこまで濃密かつディープだとホンキで心臓に悪いですよ、いやマジで(笑