東海巡り〜効率のイイ日〜 12.1/22

この日は、なぜか「東海巡り」といいたくなる行程の1日でした。
本来は天気予報も相当悪かったので、鳥方面とかすっかり諦めてて
久しぶりの淡水魚&ヤゴ方面の挑戦と思っていたのですが、
初手から首尾よく長年の憧れに感涙の出会いを果たした際に
うっかりと力一杯ずぶ濡れになっちまって(笑)ヘコんだのと
途中からぐんぐん天気がよくなってきたので
鳥方面に転戦してあちこちグルグル。
通常はどっちつかずの成果薄になりそうな展開ですが、
予想外にもかなり満ち足りた感じの楽しい1日になったのでした♪

<1>東海地方各地

  
さて、早朝からやって来たのは静岡県内のとある池。
狙いは憧れの某ヤゴだったのですが、「植生のない浅い部分にいました」
という情報だったので、そういう部分を頑張って探るもまぁ〜ったく成果なし。
おまけに、一部妙に泥深いトコロにものの見事にハマって
にっちもさっちも行かなくなっているうちに思いっきり胴長に浸水して
あっという間に下半身水浸しになるし……
すっかり諦めつつ、このまま帰るのは悔しいな、ということで周辺部の
注水植物のあるあたりを探ってみると、初手からヒメミズカマキリ(左)が登場。
ギンヤンマ(右)なんかも採れたりします。

  
結構大きな個体が取れたのはコシアキトンボ(左)やら、オオシオカラトンボ(右)。
適当な入れ物で撮影したらゴミが浮いてて見苦しい写真になりましたが(^^;

  
小さい個体ばかりでしたが、コフキトンボ(左)はかなり採れましたし、
オオアオイトトンボ(右)なんかもいて、あれこれ採れて楽しいナァと思っていた時です。


ふいに網の中に、なんか淡色のヤゴが入ったんです。
小型の個体だったので、最初はピンとこなかったのですが、しばらくしてようやく
それが何者か理解。……き、きたぁ!憧れのウチワヤンマじゃないですか!

  
よく見ると同じ網にさらに小型の個体も入っていて、超大興奮。
いや、ウチワヤンマなんて普通種なわけ、ヤゴ屋さん意外には大興奮の理由は説明要な
わけですが、こいつら基本的に深い池にいるのでなかなか採れないんです。
おまけに厳寒期にはどうも泥深く潜ることが多いらしくて、
サラサヤンマと並んで、普通種なのにヤゴは採集困難、という双璧になってるんですよ♪

  
というわけで、興奮しつつ、やらせ水中写真もバシバシ撮影。
しかし、この後ハイテンションでかなり粘るも追加個体は採れず、やっぱり
大型の個体はかなり泥深い場所に潜っている雰囲気。
小型個体が他のヤゴと同じ場所で採れたというのも、地元の池じゃ絶対採れないし、
かなり理解不能な状況なわけですが、なんでじゃろ?

  
粘ってると、大型のミズムシ類(右)も採れました。ミヤケミズムシとかかな?
難儀したのは、最終的な網の様子(右)を見ると分かっていただけるかと思いますが
結構ヒシの実が多いんですよ。ヤゴ屋意外には想定外なハナシだと思いますが
ヒシの多い池でヤゴ取りすると。大量のヒシの実が網に絡みついて
ジャラジャラ重いはややこしいは、あげくの果てに四苦八苦しながら取り外してると
網が破れたりと散々な想いをするわけですが、今回も同様で…
本当はさらに数箇所回る予定だったのですが、これで気勢がそがれたのと
ずぶ濡れだったのとでギブアップして鳥方面に転戦することに(^^;

  
お次にやって来るは愛知県内のとある公園。今年もやってきているという
トラフズクが狙いだったわけですが、これがしばらくはどこにいるのかさっぱり
わからなかったくらいゴシャゴシャした茂みの中。とほほのほ。

  
それでも粘っていると、地元鳥屋さ人がやってきて、
「ほらここからなら見えるゾ」と実に的確な場所を教えていただいてちょっと感激するも
相手は寝っぱなしでさっぱり起きる様子がないので早々にギブアップ(笑

  
さらに移動してきたのは、これまた久しぶりの水田地帯。
畦で睡眠中のタシギ(左)やら、ケリ(右)なんか見ながらうろつくことに。

  
すると、なんか実にいい雰囲気にウロウロしているタカブシギ(左)やら、
タシギ(右)やらがいて、ちょっと嬉しくなってみたりします。

  
タシギは結構多くて、はみ出しちゃいましたが羽ばたき(左)の後で、
ニヒルな表情で佇む個体(右)なんかも撮れてちょっと嬉しくなったりとか♪

  
タカブシギのほうも、結構至近距離で延々と羽繕いしてくれる個体がいたので
バシバシと数百枚連写してしまったり。いやぁ、可愛らしいねぇ♪

  
その後、ビシッとしたタカブシギの図鑑ショット(左)も撮影成功。
その後もなんか面白い雰囲気に佇むスズメ(右)とか撮りつつウロウロしますが、
あまりほかのシギチが見つからない上に、天気がやたらよくなってきたので
ちょっと昨日のあの鳥が気になって、急遽ぐんと移動することに。

  
到着したるは昨日の三重県某所の海岸。
到着早々にお会いした鳥屋さんに様子を聞くと「残念、はるか向こう泳いでったヨ」
との第一声にげんなりしたのですが、それならば、とあてずっぽで
先回りをしてみると、驚くぐらいの至近距離にコオリガモが登場してビックリ仰天♪

  
彼女はのんびり羽繕い(左)してくれたり、ちょいと伸び(右)を見せてくれたり、
昨日のはるかかなたの点みたいな姿しか見てない身には
にわかには信じられないくらいの好条件で、もう本気で感涙モノ☆

  
待つほどにさらにぐんぐん近づいて(左)くれたのですが、その後は
急にバサッと潜った(右)かと思うと、採餌モードになったようで、ぐんぐん移動して
あっという間にかなり遠くに行ってしまったりとか。まぁでも大満足ですよ♪

  
ふと気づくと、かなり遠かったですが、ミサゴ(左)がえらく絵になりそうな場所にいてくれたり、
プカプカとカモメ(右)が波間に浮かんでいたり、楽しい出会いが続きます。

  
ウミアイサも♂(左)、♀(右)ともに近場に来てくれましたが、さすがにこの頃には
日も傾いてブレブレの写真の大量生産。でも、まぁ最後に大移動してきてよかったなぁ、
と深く満足しての幸せな〆括りとなったのでした♪

というわけで、妙に大満足な1日でした。
結局3県(通過含めると4県か)回って、ホンマ「東海巡り」だった
わけですが、ちょこちょことえらく効率よく
成果がありましたからホンキで充実した感じだったですねぇ。
最後のコオリガモも、前日のはるかかなたの白い粒状態が
ウソみたいなサービスっぷりでしたし、
それ以上になによりも初手のウチワヤンマが嬉しすぎたしなぁ♪
ちょっとこれで久しぶりにヤゴ方面の挑戦に火がついた
ような気がする今日この頃。
近隣でみれるヤゴは、真冬に採れるものはだいたい見ては
いるのですが、まだいくつか取りこぼしがありますし、
そもそもアカネ類とか怖くてまったく手を出していませんし、
最難関種のメガネ&オオサカなんてのもあるし、
北方系とか南方系のヤゴになると果てしないくらい未見種だらけだし…
またちょっと気合を入れて頑張らなきゃですね(笑


次へ⇒

topへ⇒