氷雨の海辺に〜無目的水鳥探求〜 12.1/21
この日は、たいした意図もなく海辺をウロウロした1日でした。
理由はないのですが、名古屋で所用があったついでに
なんとなく先週からの流れで水鳥方面を攻めたくなったということで…
もっとも予報では雨のち曇りとイマイチ感たっぷり
だったので、前夜移動はせず朝から移動ののんびりスケジュール。
ところが予想以上に面白い出会いがなく、こりゃ空振りかと
諦めきったあたりで、偶然A夫妻に遭遇。
予想外の嬉しい情報をいただいて、予報と違って雨模様の夕暮れの中
でしたが、素敵なエンディングを飾るという、なんか
ちょっとドラマチックな展開のあった面白い1日となったのでした☆
<1>三重県各所 |
というわけで、ものすごい曇天に辟易しつつ、やってきたは三重の海辺。
うろうろしていると、さっそくオオタカに逢えましたが、枝被りがヒドイなぁ。
狙いの池を訪れると、少し離れた場所にタシギ(左)が隠れていました。
そして、意外なくらい近場にオオハシシギ(右)が2羽登場し、ちょっと嬉しくなったり。
しばらくはひたすら寝っぱなしで難儀しましたが、待つほどにようやく短時間だけ
ごそごそ起き上がってくれたのでバシバシ撮影。
しかし、こいつには会えたものの他の淡水シギ類はさっぱり見つからず。
諦めてウロウロすると、小さな林にノスリ(左)を発見。あたりには何羽も滞在中の
ようで、その後も何度か電柱止まり(右)の姿は見ることができました。
ちょっと嬉しかったのは、電線どまりでしたが、ツグミの群れに逢ったこと。
今年は本当に遅くて、地元ではまだほとんど見かけない状態だったんですよ。
でも、1月にもなったのに、まだ高い場所にばかりいて地面に降りてない状態
ということは、やっぱ今年はやっぱり冬鳥の展開はすごく遅いんですね。
さて、水田地帯をウロウロすると、あちこちにタゲリ(左)の群れを発見。
チョロチョロと歩くクサシギ(右)なんかにもあえたりします。
池をのぞくと、プカプカとかわいいカツブリ(左)を発見。オカヨシガモ(右)とか、
かわいらしいカモがたくさんいますが、狙っていたカモは見当たらず。
はるかかなたでしたが、ツクシガモ(左)が何羽かいたのはちょいと意外でした。
あとは、やたらと羽ばたきを披露してくれたスズガモ(右)がいた程度…むむむ。
干潟をのぞいていくと、、なぜかここでも各種カモの大混群(左)を発見。
じっくり見ていると、その中にはズグロカモメ(右)も何羽か混じっていました。
うろうろしていると、堤防沿いのすぐ近くにズグロカモメがいたので、
思わずバシバシと撮影。いやぁ、やっぱりかわいいよなぁ。
でも、その後もしばらく粘れどそれ以上の成果はないので別の場所に移動することに。
さて、お次にやってきた場所では、初手から目の前をチョロチョロしている
シロチドリ(左)なんぞながめつつ歩いていくと、セグロカモメ(右)が次々登場。
ふと気づくと、結構近場にホオジロガモ(左)が浮いていたりしました。
しばらく見てると、そいつがバタバタと水浴び(右)を始めて面白い風情に。
そのまま羽ばたき(左)も見せてくれましたが、曇天の中のデジスコじゃぁねぇ…
などと嘆いているうちに、カモメ類の大群(右)を発見。
それでは、ここからヒネモノを探すぞ〜、ということで気合を入れて観察開始♪
まず目に飛び込んできたのは、目つきの悪い感じのオオセグロカモメ(左)。
足がほんのり黄色実を帯びたタイミルセグロカモメ(右)も見つかります。
小型で可愛らしい感じのセグロカモメ1W(左)もいました。
ちょっと頭の白っぽい個体(右)もいたけど、これはモンゴルではなくて
普通のセグロの換羽が早い個体になるのかな?
さらにうろうろすると、背中の色も濃い目のタイミルセグロカモメ(左)を発見。
ぼけちゃいましたが、面白いポーズのカモメ2W(右)も見れたりします。
おおっ!と思ったのは、足がかなりハッキリ黄色くて背の濃い個体(左)。
これはタイミルではなく純粋ホイグリンでは?と思ったのですが、目覚めるのを
待っていたら、目を放した隙にランニングの人が飛ばしちゃって…
あとは、小型で一瞬カナダ?と思うような可愛いらしいセグロカモメ(右)が
いたりと、あれこれ楽しんでいると、堤防に見覚えのある人影を発見。
よく見るとそれはお久しぶりのA夫妻だったのですが、
簡単な挨拶のあと「例の鳥はもう見られました?」とただならぬヒトコト。
詳細をお聞きすると……おっと、これはちょっとオオゴトじゃないですか!
ずうずうしくご案内していただくと、間が悪いことにかなり強い雨になってしまった
のですが、薄暗い中、遠くでディスプレイしているウミアイサ(左)なんかに
混じって、噂のコオリガモ(右)がご登場!
しかし、ハズカシながら一度潜るとかなりの距離を移動するし、めちゃ遠いしで
この証拠写真を撮影するまでに、何度も完全に見失っては
Aさんに探し出してもらうことの繰り返しで…お手数おかけしてスンマセンした(^^;
どうしようもなく薄暗い中で粘ると、羽繕い(左)や、ブレブレですが羽ばたき(右)も
見せてくれて嬉しかったのですが、さすがに暗くてこれが限界。
それでも最後の大ヒットに痛く感涙しての嬉しい〆となったのでした♪
というわけで、不思議な展開でしたが楽しい一日でした。
本来の狙いのものの中では、オオハシシギくらいしかヒットしてない
という寂しい展開ではあったのですが、
それでもあれこれ猛禽とか、カモメひとり勉強とかも楽しめましたし、
なんといっても最後のまさかの大ヒットが嬉しい限り。
Aさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m♪
こんだけあちこち走り回っておいてお恥ずかしいのですが、
コオリガモは淀川に出た時も、銚子でも外していてライファーなので
大雨の中のはるかかなたの姿ではありましたが感動でした。
そういえば、結局ワタシは離島に行かないし、春秋の渡りの時期には
ついつい虫方面走るので、ライフリスト350くらいなんですよね。
(まともに写真持ってるのはさらにかなり少ないし)
今年は気合を入れて、離島デビューでもしちゃおうかな☆