出たとこ勝負〜予想外な展開〜 11.11/13

この日は、まったく出たとこ勝負の作戦皆無日。
本来は天気もよさそうだし、ルーミスでも狙うか!と計画してたのですが
前日が仕事&所用で夕方まで動けず、夕方から某所に下見に行ってから
そのまま大移動、という予定だったのですが、どうにも疲れてたので
ちょっと車の中で仮眠、のはずが目覚めたら深夜1時というステキな展開で
しょうがないということで遠征は諦めてそのまま二度寝して
翌朝さてどうすんべか、と考えあぐねた辺りからこの日のスタート。
でも、思い付きの行動+タイミング良く舞い降りてきたスンばらしい情報の
あわせ技一本で、メチャクチャ楽しい1日と化けたのでした♪

<1>阪神間某所

  
というわけで、目覚めてしばし悩んだげくにやってきたのは、久々の伊丹空港。
いや、深い意味は全くなく、単純に寝てた場所から近かったから(笑
歩き始めると、いきなり足元を這いずっているクロコウガイビル(左)にビックラこきつつ、
まだ寒い草地を歩いていくと、案外とあっけなく狙いのシルビアシジミ♀(右)を発見。
時期的にボロボロが生き残ってるだけだと思ったら、存外に綺麗じゃないですか!

  
さらにうろうろすると、ちょっとこちらはスレ気味でしたが、それでも縁毛のきれいに
そろったシルビアシジミ♂(左)までみつかってちょいとビックリ。
元気に活動している個体がいたのでワクワクと近づくと、
それはなんか中途半端な色合いのヤマトシジミ(右)だったりもしました。低温型?

  
あたりのセイタカアワダチソウにはツユムシ&ナナホシテントウ(左)がいたり、
フタモンアシナガバチ(右)がいたり、まだ肌寒い中結構活発に動いています。

  
バサッと飛び出してビックリしたのは、クロコノマチョウ(左)。こんなオープンランドにも
いるんやね。そうこうするうちに、分厚かった雲の隙間から日差しが指し始め、
先ほどのシルビアシジミ♀(右)が活動体勢に入ります。

  
待つほどに、す〜っと開翅シーンをご披露いただきましたが…
よしよし、予想以上に青鱗が乗っていますねぇ。しかし、11月も中旬だというのに
こんなにピカピカの個体がいるなんてのは結構意外だったナァ。

  
気を良くして引き上げようとすると、他にもシルビアシジミ♀(左)が御登場。
さすがにこれはかなり擦れた個体でしたが、御開帳(右)も見せてくれました。
その後も歩いていくと、何度もシルビアシジミが登場してビックリします。

  
そんな中、フワリと飛び立って、”撮れや”とばかり目の前に降りてきたのは
チャバネセセリ(左)。うん、キミもピカピカの鮮度で美しいねぇ。
などと言っていると、いきなり目の前にこれもピカピカのシルビアシジミ♂(右)が登場!

  
んで、彼は通りがかった♀にちょっかいかけた後で、そのままぱっかんと大開帳。
かなりピカピカの翅表を惜しげもなくご披露いただいたのでした。ありがたや。
しかし、この時期は本来は生き残りのボロ♀がいる程度のはずなのに
こんな個体がいるなんて、どうやら今年は秋遅くまで暖かい日が続いているから
発生回数が1回多くなってしまったというような雰囲気ですよね。ラッキー、かな?

  
大満悦で引き上げようとすると、ウラナミシジミ(左)やら、ツマグロヒョウモン(右)も登場。
さてはて、それじゃぁ次は赤トンボ方面でも攻めるか、ということで
西に走り始めてすぐ、ケータイに師匠からこれも予想だにしないすばらしい情報が
いきなり届いたので、あわててUターンして一路東に向かうという展開に(笑

  
やってきたるはとある河川敷。ここがまぁ駐車場の位置がわかりにくいこと甚だしくて
おおここか、と車窓からポイントを眺めてから、ああでもないこうでもないと
一方通行入り乱れて複雑怪奇な路地を30分以上ベソかきながら彷徨うハメに(^^;
結局近いトコにあるはずの駐車場は入り口が分からず、遠くの駐車場から
ぜぇぜぇ言いながら歩いていくと、オカヨシガモの群れ(左)やら、オオバン(右)やらに遭遇。
んで、ようやくポイントに到着して、先客の鳥屋さん達に挨拶すると、
「おお、ほらほら、そろそろちゃうかって言ってたら来たやろ、やっぱりな」などと
なぜか賑やかな笑い声と満面の笑みで歓迎されて、しばしタジタジ。えっと、それはつまり…

  
先人がにこやかに指差す対岸の豆粒のような影をスコープで見て納得。
お〜〜、そういうことね。ということで、情報をいただいていたアカハシハジロ君は
先ほどまですぐそこにおとなしく泳いでいてくれていたのに、
私が到着する数分前に、何を思ったのかグングント対岸に泳いでいったそうで(^^;
「いやぁ、相変わらず期待を裏切らんナァ」と皆様にお褒めいただいたあげく
まわりの初対面の鳥屋さんからも「そうですか、あなたがウワサの」と称えられる始末(笑

  
新たに作ってしまったニューレジェンドにひそかに凹みつつ、しばらく遠くの鳥影を
見ていると、ふと何を思ったのか、アカハシハジロ君は突然近づいて来て(左)くれたのですが、
これがちょうど風が強くなって来たのと、本人が勢い良く泳ぎ続けるのとで、
デジスコで狙うのはえらく難儀な状態。しかも広い川面の中、
デジスコの画面に入れあぐねている間にぐんぐん上流に移動しちゃうんですから…
それでも、きっとそのあたりで餌を捕りはじめたら落ち着くだろう、ということで
のんびり構えていたら、間が悪いことにちょうど目の前にウェダー履いた釣り人が
入ったので、後半からは大急ぎで逃げていく後姿(左)しか捕れないというハメに(ToT)

  
その後、かなり長い間、はるか遠くの対岸でチョロチョロしていましたが、
一度だけ再び比較的近場によってきてくれましたが、このときもかなり勢い良く泳ぐので
デジスコでは相当対処が難しい状況。ムムム。
当たり前ですが、基本的にデジスコといってもワタシの機材では、勢い良く
動いているものって撮れないんですよね。まぁ、ウデを棚上げていうわけですが(笑

  
んで、彼はカルガモなんかの群れにホンの数秒混じって、そのままぐんぐんと再び対岸へ。
んで、そのまま待てど暮らせど全然こちら岸には来てくれないんです。
一度だけボートが通ったときにこちらに飛んできてくれたのですが、着水するなり
ぐるりとオシリを向けて勢いよく泳ぎ去る始末で、こりゃ厳しそうだナァ…

  
涙目になりつつ、周辺をウロウロしてみると、可愛らしいホシアサガオ(左)を発見。
近くにはホシササキリ(右)も鎮座してました。良く考えると星つながりですな。

  
ヒメジソでいいのかな?草刈にあったらしく低い状態でたくさんの花をつけた姿(左)が
なかなかお見事でした。全体にきれいに紅葉してる雰囲気だし。
さて、その後も粘れど、羽干ししているカワウ(右)が見れたくらいでどうにもならん状態。

  
それでは思い切って対岸に渡ってみよう、などと思いますが、とりあえず駐車場までが遠い…
ということでヘバりつつ歩いている途中、たっぷり実をつけたタチバナモドキ(左)に
よくみると小さな花(右)がいくつもついているのを発見。そういえば花は久しぶりだナァ。

  
さらに、駐車場の近くでは、何を思ったんだかえらく至近距離でノンビリしてくれる
カンムリカイツブリにも遭遇。急がなきゃって時に限って大サービスしてくれるんですよねぇ(^^;

  
んで、対岸に渡ると、なぜか岸辺にヤノネボンテンカ(左)を発見。
いつの間にか夕陽が差し始めた岸辺では、アオサギ(右)がカッコつけたりしてましたが、
結構長々と歩いてポイントに着くと、「あ、さっき対岸に飛んでいきました」(笑
おいおい、ちょっと、レジェンド作りすぎじゃねぇんかオレ、みたいななんともいえない脱力感(^^;

  
とりあえず慌てて引き返す途中で、かわいらしいモズが何度も登場し、高鳴き(左)やら、
バッタの捕食シーン(右)やらを見せてくれましたが、あまり慰めにならんナァ…
でも、最後に唖然呆然、度肝を抜かれるシーンがありました。
草地を歩いていたとき、上空からフワフワと降りてきたヒバリが、比較的近くの
草地に下りたのが見えたんです。ほほぅ、このあたりかな、ということで
なにげなくその場所に近づいて、見つけてやろうと地面を凝視していたときのこと。
そのまさに見つめていたその場所に、フワリと音もなくハイタカが舞い降り、
めんどくさそうにこちらを振り向いて、そのままバサリと藪の中に飛び去ったんです。
その間、僅か数秒。当然デジカメを出す時間もありませんでしたが、
それ以上に、あまりに予想外の出来事に完全フリーズしてしばし立ち尽くすハメに(^^;
で、気を取り直して車まで戻り、対岸に渡った頃には日が落ちて、見事なオチになったのでした(笑

というわけで、当初の予定とはまるで違いましたが、かなり楽しい1日でした。
結果的には、予定通りに遠征できていたら、今回のラッキーな情報にも間に合わなかったし、
まさかの11月中旬のド新鮮なシルビア、なんてのにもあえなかったから
結果オーライってところなんでしょうかね。日頃の行いがいいのでしょうか(笑
しかし、この日もニューレジェンドを作ってしまったようなわけですが、どうにもこうにも
鳥運の悪さは定評がつくだけのことはあるかもなのが現実です。
(師匠、いつも素早い情報をいただいてるに申し訳ないデス)
まぁ、鳥ばかりではなくついつい他方面にウワキしてしまうの敗因の一つだとは
理解していますが、それにしてもここまで連戦連勝が続いてしまうと、
情報を頂戴しても、他の人に悪いからしばらくしてから行こうかな、という思考回路に
陥って、さらに空振り度が上がるというマイナスループに入りそうで(^^;
まぁそろそろ本格的に冬鳥シーズンですし、どこかで運気を一発大逆転側に
もっていけるように、運の神様のウラをかくべく、あれこれ頑張らなきゃですね♪


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