お盆九州放浪旅C〜余計な追加日〜 11.8/15

この日は、お盆『確率低いもの探しの旅』第4日。
本来なかったはずの、鹿児島南端探索2日目です(笑
今回の狙いは、このあたりを北限とするトンボ2種。
って、過去に2回ほど手痛くハズしてますからその難易度はわかって
いたんですが、まあここだとオマケもあるかなぁという
甘っちょろい計画だったのですが、
予想以上に天候の崩れが長引くわ、狙いのものどころか
オマケもほとんど出ないわの、散々な展開。
おまけに、最後にはトんでもなくスバラしいオチまでついて、
いやはやなんとも、やらなきゃよかったの「余計な1日」だったのでした(-_-;

<1>大隈半島周辺

この日はまず朝からすばらしすぎる展開でした。それはAM4時過ぎのこと。
車の屋根をたたく雨音で目が覚めたんです。
こう書くと、たいていの場合は「目が覚めたら雨だった」という意味ですが、
この日は一味違いました。車の屋根が潰れるんじゃないかという強烈な大豪雨の音に
ビックリして飛び起きたんです。いやぁ、あんな強烈な雨は初めてでした。
オマケに天空は稲光ざわめき、明らかに近くに落ちたという雷鳴が何度も轟き、
泡食って必死で大きな施設を探して軒下に車を移動させて退避。
その後も豪雨はやまず、やっと薄ら明るくなってきたなぁと思ったら既にAM8時(笑

  
それでも粘っていると、小雨になったので、うろつきますが、
道端のキカラスウリ(左)なんか濡れぼそったを通り越した惨状。
そして、狙いの沢についた私は、自分の馬鹿さ加減に笑ってしまいました。
そうですよね、あんだけ降ったら大増水(右)。近づけんわなぁ。

  
悔し紛れにウロウロしてみますが、半端に咲いているオオムラサキシキブ(左)やら、
愛を語らっているクモヘリカメムシ(右)なんかが見れるくらい。

  
沢沿いではツノトンボ(左)が登場しましたが、トンボはさっぱり見れず。
白色型のサワガニ(右)がいたのは嬉しい成果でしたけどね。。

  
しょうがないのであたりの水田地帯を歩き回ると、アブノメ(左)がやたらと
あることに気づきますが、開花株(右)はごく少数。まだ早いのかな?

  
ぱらぱらとでしたが、ホシクサ(左)もありました。しかし、不思議だったのは、その辺の
田んぼの風景(右)。手前側は稲刈り後にかなり伸びた風情、中央は稲刈り直後、
そして奥側はまだ穂も伸びていない状態なんです。どういうサイクルなの?

  
そんなこと悩みつつ歩くと、大量の実をつけたアオギリ(左)を発見。ほとんど終わりかけて
いましたが、実ははじめてみる花(右)が撮れたのはちょっと嬉しかったり。

  
かわいらしいマイマイ類(左)も登場しました。ここらのはなんて種類かなぁ。
草むらの中では、ちょろちょろと飛ぶクロコノマチョウ(右)にも出会えました。

  
これもそういえば久しぶりのツマグロスケバ(左)に遭遇。面白かったのは、
ちょっと高い位置の葉裏に隠れていたカブトムシ(右)。そんなとこにもいるのね。

  
うろうろすると、この日もクロマダラソテツシジミ(左)を発見。この時は薄日が差したので
大全開(右)も見れました。天気は回復するぞ、と思ったんですけどねぇ。

  
その後は、沢沿いをひたすら攻めてみると、途中でメジロホオズキを発見。
薄暗い中、風に煽られるものでなかなかうまくは撮れませんでしたが。

  
特徴的な赤い実(左)も見ることができました。近くの林床には、エビネ類の群落(右)も
発見。こんな場所だと普通のエビネじゃなくて、なんかイイモンじゃないかなぁ。

  
さて、沢の中を歩きますが、再び雲が厚くなってきたので、これがメッチャ暗い。
なぜかいわばでじっとしてたクマバチ(左)とか、タマムシの死骸(右)なんてあたりも
見つかりましたが、気づかずに踏みそうになってから気付くくらい。
これは狙いのトンボが飛んでも絶対にわからん、ということでギブアップ。

  
場所を変えると、色鮮やかな実をつけたキキョウラン(左)を発見。でも、
この頃から再び空模様が荒れて、目の前に止まってるクマゼミ(右)を撮るのも苦労するくらい。

  
めちゃくちゃ暗い場所でしたが、キシタバ類(左)にも会えました。種類は調査中。
何度もあっているけど、お名前のわからない面白そうな樹木(右)にも遭遇。


んで、その後は、今回地図をにらんで一番可能性が高そうだと
目星をつけていた沢に挑戦することにしたのですが、ワクワクしながら
到着すると……おわ、なんじゃこりゃ!
というわけで、砂防ダムの出現で環境一変という素敵なオチに(ToT)。

  
悔しいのでウロウロしますが、ルリシジミ(左)がいた程度。あと、失敗したなぁと
おもったのは、沢沿いにあったコヤブミョウガ(右)。本土にもあるとは思ってなかった
ので、ヤブミョウガの奇形かとろくに撮らなかったんですよねぇ(^^;
その後もいくつか沢を歩いてみますが、なんせ沢の中は薄暗くて、本当にまったく
なにひとつトンボの影なし。こりゃぁあたる気がしないなぁ。

  
最後には探すのに疲れたので、こんな場所(左)に足を伸ばしたり。本土最南端の地ですね。
腹立つのは、ヤケになってここを歩いている時だけ、ものすごい快晴になったこと(笑
歩いてみると、アシズリノジギクの葉(右)がたくさんあったり。

  
尻尾の色鮮やかなニホントカゲ(左)もご登場。廃屋の壁にはなにか
大型のヤモリ類(右)もいましたが、これはもしかしてヤクヤモリかなぁ??

  
なんか面白そうなキノコ(左)もありました。シロキクラゲ?
あとはノシノシと歩いているヒラタクワガタ(右)がいた程度。

  
さらに周辺をウロウロすると、道端でニホンザル(左)にであったり、これまた見事に
咲いているハマナタマメ(右)があったりしますが、それ以上さっぱり成果がないうちに
またぞろ大きく天気が崩れてきたので、思い切って大移動することに。

  
道中立ち寄った場所では、いい雰囲気のシンテッポウユリ(左)を発見。
葉先が分岐する、面白いノキシノブ類(右)もありましたが、こいつはナニモノ?

  
 んで、大移動してやってきたのは、ここも迷蝶の吹き上げがあると聞いていた場所。
でも、到着した時にはすでに天候は再度大崩れで山頂は濃霧の中。嗚呼、デジャビュ。
サトキマダラヒカゲ(左)と、ツマグロヒョウモン(右)がかろうじて見れただけでした。

  
その日はさすがにくたびれきったので、もう九州旅は切り上げて帰ろう、ということで
移動しはじめると、道中で愛車が29万キロ(左)を達成。あやめでたや。
しかし、この日は最後のオチがすざまじかった。
移動し始めて程なく、昨晩のごとき大豪雨になりやがったのですが、しばし高速を
走っていると、突然ビタッとまったく微動だにしないほどの大渋滞に。
1時間たっても2〜3kmしか移動してないくらいのすごい状態だったのですが、
やがて次のICで「通行止め」の表示(右)が見えて事態を理解。豪雨通行止めね。
後で調べると、結局通行止めになったのは50km程度の区間だったようなのですが、
まず大渋滞を抜けて降りるのに2時間、混んでる下道を延々と迂回していくのに3時間半
ということで、予想外にも5時間余分にかかったわけで、帰るのを断念(笑
途中のSAで仮眠をとりつつ、作戦会議としたのでした。

というわけで、またぞろどうにもならない1日でした。
天候に恵まれなかったのは確実ですが、それにしてもあまりにもヒットしない…
トンボも蝶も、他の南方系昆虫も面白いはずの場所ですが、
私にはイマイチどこを探していいのかさっぱりわからないエリアですねぇ。
とりあえず単身特攻は当分やらないと心に誓いましたので、
どなたか現地に詳しい方、いらっしゃいましたらご案内してください(^-^)
んで、空振りもすごかったけど、最後のオチは本当にすごかった。
高速の通行止めってのは初遭遇でして、それだけのトんでもない大豪雨だった
ということなのですが、まさか迂回で5時間以上かかるとは…
これが最終日だったら、翌日出勤できてなかったナァと思うとゾッとしますが
おそらくあの大渋滞の車列の中にはそういう境遇の人も
いたんだろうなぁと思うと、なんともいたたまれない気分になります。
いやはや、悪天候の日は早めに帰路に着くのはもちろんのこと、
帰路の天気情報やら交通情報やらも早めにGETしておかなきゃですなぁ(>_<)!


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