謎のゼフ合宿@〜雨空の幕開け〜 11.7/2
  
<2>但馬各地 続き

  
さてさて、さらにうろうろすると、のんびりしているクロサナエ♀(左)も発見。
そして、結構高い葉先ですが、なんか怪しげな影(右)も発見。

  
これが、嬉しいことにフジミドリシジミ♂だったのです。
さすがに時期も遅く擦れ擦れでしたが、とりあえず♂♀そろったので嬉しい限り。

  
なんどかそっと叩くと、さらに下にも降りてきてくれましたが、あまり
いい角度で撮れないまま、彼は再び樹上へと舞い上がって行ったのでした。

  
さらにうろつくと、あたりではおもしろげなカミキリ類も御登場。
図鑑と格闘しましたが、え〜と、トビイロカミキリ(左)と、右は名前わからんなぁ(^^;

  
さらにウロウロすると、ようやくリクエスト物件その2、エゾミドリシジミが登場。
本来これくらいの時間はあちこちでテリ張ってるはずなんですが、この日はその姿は
さっぱり見つからず、叩き出しで出たこの♂が唯一の出逢いでした。
とりあえず依頼物の半分はクリアできてホッとしていると、「ヒサマツ飛び始めました」と
連絡が来たもので、大慌てで先ほどまでのポイントへ急ぐことに(笑

  
戻る道すがらでみつかったのは、セグロベニアシトゲガ。
これは今が最盛期のようで、あちこちで見られたのですが、目立つ配色と不思議な格好
なので、何度も何度も「これなんですか?」と聞かれまくったのに、
その場で正式名称がぱっと答えれずに恥ずかしい思いをしてみたり。名前長いんだもん。
これでも蛾なんですが、ベニボタル類に擬態というわけのわからない生態してます。

  
なんだか妙にかわいらしいヒメバチ類(左)も見られましたし、咲き始めな感じの
ミヤマシグレ(右)も発見。そんなこんなでノンビリ戻っていたから
フィーバータイムには間に合わなかったんですけどね(^^; 

  
また霧が出始めたので、やばそうだなぁと思いながら舞っていると、ふわりと
登場したのは、トラフシジミ(左)。ワタシはいた場所がわるくてこんなのが1枚でしたが。
そうこうするうちに、ようやくヒサマツミドリシジミ(右)も飛び始めましたが
デジスコでこんなくらい、というメチャクチャ遠方でどうにもこうにも…
と思っていたら、突然バサッとかなりの豪雨に。こ、こりゃダメだ〜〜(ToT)

  
大慌てで下山したのですが、諸事情で一部の方が下山に時間がかかったもので
山麓でしばらくうろつていると、民家の庭に結構な数のベニバナヤマシャクヤク(左)が
植えてあることを発見。これは山採り品だとしたら花が見てみたいなぁ。
近くには、あきれるほどの巨木になっているサカキ(右)もありました。

  
残り組みと合流後にやってきたのは、とある草地。フキバッタ類(左)なんぞながめいつつ
うろうろすると、狙いのキマダラルリツバメ(右)が御登場し、皆さん大喜び。
少々高い位置にとまってばかりでなかなか撮影には難儀だったようですが…

  
それでは最後にもう1箇所、とまわってきたのはいつものカシワ林。
シダの葉上にとまるマダラツマキリヨトウ(左)なんぞ見つつ歩き始めると、
ご親切な先客が手招きしてくれて曰く「キマルリいるよ」。
え?と駆け寄ると、メッチャし近距離に止まってる個体(右)がいるじゃん!

  
しかも、しばらく見ていると、彼女はす〜っと翅を開いてくれて、
みんなかぶりつき状態でバシバシと撮影しまくり。いやぁ、初手から嬉しいぞ♪

  
それでは、ということでハヤシミドリシジミを探すと、これがかなり
数が多くて、♂(左)、♀(右)ともかなり見つかるのですが、
この頃には再び空模様が怪しくなって、開翅してくれる個体はさっぱり登場せず。

  
粘ると、ハヤシミドリシジミ(左)がものすごい集中している樹を発見。一叩き3匹、
って感じで舞い飛ぶのですが、降りてくれないし、開いてくれない。
羽化不全の♂(右)が、唯一少しだけ撮れた翅表という体たらくでした。
あとはぶんぶん飛ぶアカシジミを見つつ、もしかしたらこの中にカシワアカが
混じってんじゃないかと戯言を言いつつ、初日のトライアル終了。

その後は大所帯での大変賑やかな晩飯となりましたが、今回は当初は
宴会予定がなかったこともあって、宿の料理もイマイチ宴会向きではなく、
しかも元来呑めない人や、連日の挑戦に備えてアルコールを控える人も多く
ワタシとのぞぴーさんが二人でグイグイと呑む状態になったり(^^;

  
ひそかに相当酒が回ったあたりで、今回は蛾屋さんもおおいので、夜の
灯火巡りに。本来は蛾幕も予定されていたのですが、小雨でしたので…
ということでいつものコンビニを回ると、ご立派なノコギリクワガタ(左)やら、
エゾシモフリスズメ(右)やらがみつかります。

  
ギンモンスズメモドキ(左)やら、キマダラコウモリ(右)やら、ちょいと
面白げいのも見れたのですが、意外にもこの日はえらく虫影が少なかったんです。
昨日は雨の中でもあんなに集まっていたのに、なんでや?

  
ミヤマクワガタ♀(左)も登場しました。そして、ちょいと面白かったのは、
誰かに踏み潰された♀の上で、かばうように威嚇している♂(右)というシーン。
おお、健気な愛の形なのか、と思わず感涙しそうに
なりましたが、よく見るとつぶれているのはミヤマクワガタ♀、上に居るのは
アカアシクワガタ♂なんですね。となると愛じゃなく……吸汁(^^;)?
いずれにせよ2枚ほど撮ったらすたこらサッサと逃げてっちゃいましたけどね。

  
アトボシアオゴミムシかな?おもしろげなゴミムシ類(左)も登場。
こいつも独特な雰囲気のオオクワゴモドキ(右)も1度だけ登場されました。  

  
なぜかおどろおどろしい雰囲気の模様のアミメケンモン(左)もいましたし、
えらくごりッパなサイズのシロズジカミキリ(右)も御登場。

  
ちょいと面白かったのは、セットでご登場された、
ハネナガブドウスズメ(左)とブドウスズメ(右)。実は恥ずかしながら区別点が
いまいちわかっていなかったのですが、今回現物比較で実に勉強になったり。

  
お約束なあたりでは、クロスジアオシャク(左)やら、ちょいとボロボロでしたが
オオミズアオ(右)も発見。常連でもボロでもやっぱりカメラ向けちゃうねぇ。 

  
えらく紋様の濃く出たモリアオガエル(左)もいました。こいつなんでか左目がつぶれて
なかったんですよね。あとは、いかにも必死で狙ってますという感じの
アマガエル(右)もたくさんいたので、たまにはと1枚パチリ。

  
こちらも和風な派手モノ、ヒトツメオオシロヒメシャク(左)がいたり、
ウスイロオオエダシャク?(右)がいたりしましたが、存外に虫影は少ない
雰囲気なので、山の方の灯火はやめて早めに帰って寝ることにしたのでした。
#右はクロクモエダシャクだとのご指摘をいただきました〜

というわけで、初日から、そこそこ楽しめた1日でした。
期待していたほどにはゼフがでなかった、というのが正直なトコですが
一応ご依頼物件のうち2つはなんとかクリアできましたし、ヒサマツも
遠いながら見れましたから、翌日に期待が持てますし…
全体に1週間早い方が鮮度も個体数も良かったかもという状態ではありましたが、
それでも少ないながらも結構な種類数が見れたのはヒキの強い方々のおかげですね。
私は見損ねたのですが、ミズイロオナガやオオミドリも
出たらしいので、まとめてゼフ10種というのは、まぁそこそこな数字ですよね♪
しかし、今回は成果も面白かったけど、10名以上の大集団が
わらわらと動きながらあれこれ探しつつ、撮影してるのはなかなかすごい風景で、
なにかいいものが出た!というときに、ワサッとひとだかりができるのは
なかなか一軒の価値のある光景でした。いやぁ、楽しかった♪
さてさて、翌日も早朝からフルパワー全力疾走予定。
さらにメンバーも増えてどうなるか、乞うご期待ってトコですね♪


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