ヒメヒカゲ調査〜おまけに蘭巡り〜 11.6/5
  
<3>東播磨各所

  
さて、いくつか面白そうな湿地を巡ると、ごくごく少数ながらヒメヒカゲが御登場。
嬉しくなりましたが、どの場所もごく小規模な個体群しかいないのがすごく気になります。
###ここでシツコイようですがあらためてお願いを。###
#ヒメヒカゲは現在、播磨地方でも減少著しい蝶です。いつまでもこの可愛らしい蝶に
#この場所で逢うことができるように、採集自粛にご協力をお願いいたします。
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なんともかわいらしいウンモンオオシロヒメシャク(左)がいたり、久しぶりに逢う
金ぴかメッキのルリハナアブ(右)がいたり、ささやかな発見も続きました。
ちなみにルリハナアブは今まで全身黄金色の個体しか逢っていなかったのですが、
今回は名前にたがわぬ青メッキ。…いずれにせよなんの役に立つか想像もつかん色だけど。

  
さて、その後はみんなでイボタノキ(左)がイイ感じに咲いているポイントに移動。
葉上に止まっているエグリトラカミキリ(右)なんぞみつつ例の蝶を待ちます。

  
と、わりとすぐにフワッと飛び出したのは狙いのウラゴマダラシジミ。
それもド新鮮な♀で、ドキドキするほどにす〜っと開翅をご披露。う〜〜ん、眼福♪

  
あたりにはクダマキモドキ類らしき幼虫(左)も隠れていたりしました。
ウラゴは♂があちこちでブンブン飛んでいて、ほとんど止まってくれないのですが、
時折フワッと舞い降りては開翅(右)するので、そこを狙ってバシバシ撮影。

  
すると、同じ♂でも、ものすごいボロッボロの個体(左)から、けっこう新鮮な個体(右)
まで幅があることに気付いてビックリ。この2個体はえらい差ですよね?

  
愛を語らっているアカガネルリハムシ(左)も発見。いやぁ、何度見てもうそ臭い金ぴか色じゃ。
まだまだかわいらしい模様とサイズのコガネグモ類の幼体(右)もいました。

  
そろそろ引き上げようかな、と思っていると、交尾中のウラゴマダラシジミを
執念で見つけ出した御仁がいらっしゃって、おかげさまで大喜びでバシバシ撮影成功♪
最後の大ラッキーに気をよくしてお次の場所へ移動することにしますが
ふと、よく考えたら朝のマメヅタランに昼のヤマトキソウと蘭づいてるなぁということに気付き
急遽目的地を変更することにして、一路前々から気になっていた某神社へ。

  
すでに日が傾いて薄暗くなった林の中を歩くと、あちこちに狙いのセッコク(左)があるものの
まだ時期的には早かったようで、かなり探した挙句にようやく高い場所に咲く花(右)を
見つけたものの、テレコン付きでこの距離。おまけにSSは1/5秒とか。どうせいっちゅうねん!

  
あ、そっか、こういう場合は必殺技、デジスコだ!
ということで久しぶりのデジスコを取り出し、四苦八苦しながら撮ると、ありゃけっこうキレイじゃん♪

  
調子に乗って林の中をうろうろしては、セッコクを見つけて撮りますが
やはり時期が早いのは否めなかったようで、ほとんどが花芽状態。むむむ。

  
諦めつつふと周辺を見渡すと、あたりにはサイハイランの群落もあることに
気付きます。これまたなかなか見事な雰囲気で大喜びでバシバシ撮影。

  
アップ(左)で見ると、やはり蘭ならではのかわいらしさがありますよね。
喜んでいると、近くには、ナガボノナツノハナワラビ(右)も発見。
#よく考えたら普通のナツノハナワラビの方でした。お恥ずかしい…

  
意外にもまだ花の残ったムサシアブミ(左)も発見。でも、大本命が暗くて高い場所ばかりで
ちょっとイマイチだったなぁ。たとえば入り口のこんな木に咲いてたら…
などと思いつつなにげなく見上げたその場所に、大満開のセッコク(右)があったので
しばらく口あんぐり。いやいや、ってか、俺の目はドンだけ節穴やねん(^^;

  
ちょっと高い場所だったのと薄暗かったので手持ちはギブアップしてこちらも
デジスコで狙ってみると、これがまたなかなかお見事な満開ッぷりで嬉しくなります。

  
調子に乗って花のアップを撮ろうと四苦八苦しますが、イマイチ良い雰囲気には
撮れずに残念。でも、予想以上の蘭三昧な結論に大満足しての〆となったのでした♪

〜おまけ〜

  
おまけは、前回の幼虫を飼育した結果の、ヒメヒカゲの前蛹(左)と、蛹(右)。
コイツはこの前々日にちょうど羽化したので、この日のマーキング1号となったのでした。

  
ついでなので、モリモリ成長したハヤシミドリシジミの前蛹(左)と、蛹(右)も掲載。
ぴかぴかの♂が出てこないかなぁと、今からすごく楽しみです〜♪

というわけで、あれこれ楽しめた1日でした。
久しぶりのヒメヒカゲも楽しかったし、なんとか調査の方も無事できたし、
おまけのウラゴマダラシジミや、前後のオマケ挑戦のラン達も本当に楽しい限り。
これで滑落事故がなければかなり満天だったんですけどねぇ(笑
しかし、よく考えてみれば、今年は春先は季節がメチャクチャ遅くて
どうなっちゃうんだろ、という展開だったハズなんですが、結局どこでどう
追いついたんだか、今日あった蝶たちは例年並かむしろ早いくらいの展開に。
でも、どうやら一律にズレたり戻ったりしているわけではなく
種類によって早いのも遅いのもいるというが正解みたいなのが悩ましいですね(-_-;
まぁ、それでも、やっぱり播磨の底力も十分に再認識できましたし、
まだまだ逢えていないものも多数ですから、頑張って時期を予想して、
空振り覚悟でアレコレ挑戦するしかないですかね。頑張るぞっと♪


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