古巣にて〜源流祭2011〜 11.5/8

この日は、毎年恒例の懐かしいイベントに参加してきました。
そう、毎年欠かすことの出来ない恒例行事、「鶴見川源流祭」です。
鶴見川源流ネットワーク主催のこのイベントは、ちょいと計算してみると、なんと
15年くらい連続参加していることになりますが、懐かしのフィールドと
お世話になった方々にご挨拶できるまたとない機会ですので、
小笠原旅明けでムリがたたってフラフラの体に鞭打って、
今年もまた休日出勤から夜行バス乗り場に直行しての日帰り強行陣で
懐かしいフィールドと懐かしい面々に挨拶してきたわけですが、
やっぱり期待を裏切らず、なんとも楽しい1日となったのでした☆

<1>小山田緑地周辺

  
というわけで、ちょいと寝不足フラフラになりつつ、懐かしの神奈中バスを
おりると、バス停のすぐ横のエノキにあやしい食跡(左)を発見。
こんな場所って……と探してみると、やっぱりアカボシゴマダラ幼虫(右)が
ちょこんと鎮座していたのでした。増えてるとは聞いていたけどねぇ(^^;

  
さてさて、例年通り近くの谷戸を歩いてみると、いい感じに咲いてるコバノガマズミ(左)やら
一面の絨毯のごとく咲き誇っているムラサキサギゴケ(右)やらに遭遇します。

  
あちこちでヒメクロオトシブミ(左)がうろついていたり、なんとも面白い風情に朝露をつけた
ワレモコウの葉(右)やらを見ながら歩きますが、期待していた某トンボは空振り。
ここ数年見れていませんから、もしかしてついに絶えてしまったのか?

  
それでは、ということでちょっと林の中に分け入って、懐かしいエビネ群落を
眺めてみたり。嬉しいことに盗掘されることもなく、むしろ数が増えてますねぇ。

  
気を取り直して、会場に移動していくと、道端に怪しい花(左)。これがよく見ると
めちゃくちゃ久しぶりのサギゴケ(右)でビックラこきましたが、
時期が遅いのかなんなのか、ほとんどの花がボロッボロだったのは残念な限り。

  
さて、緑地を歩き始めると、ここでは明らかに盛りを過ぎたコバノガマズミ(左)を発見。
ついとキタテハ(右)が飛んできてすぐそばで吸蜜を披露してくれたりもします。

  
あちこちでいい感じに咲いているホウチャクソウ左)やら、これまた見ごたえの
ある実をたっぷりつけているイヌシデ(右)なんかにもお逢いできました。

  
池を見ると、そこには黒々とした帯(左)が。これがよくよく見ると、アズマヒキガエルの
オタマジャクシ(右)なんですよね。桁の想像がつかないくらいのスゴイ物量です。

  
木影では、イチリンソウ(左)が辛うじて数株だけ咲き残っていてくれました。
木道を歩くと、ひょいと目の前をガビチョウ(右)が横切ったりもします。

  
カントウマムシグサ(左)もパラパラと数株だけ咲いていました。
ここらの名物、タマノカンアオイ(右)がもたくさんありましたが、なぜか今年は
花の残った株はサッパリ見つけられず。季節は遅いはずなのになぁ。

  
さて、会場に到着するとちょうど設営中でしたが、今年も若い学生さんがたくさん
お手伝いに来ているので、さほどやることもないノンビリ状態に♪
いつも通りのマニアックなラインアップのEさんのTシャツ等グッズ(左)に感嘆した後、
これまた久しぶりの鶴見川源流水族館(右)をのんびりのぞいてみたり。

  
すると、そこにはホトケドジョウ(左)やらアブラハヤ(右)やら
懐かしい魚が展示されていて、しばらく無心にボンヤリ眺めちゃったのでした。

  
ヤゴなんかも展示さrていましたが、コヤマトンボ(左)やら、ハグロトンボ(右)やら、
かつてはほとんど採れなかった種類が普通に展示されてて時の流れを感じました。
環境が整ったりして、復活してきているということでしょうから嬉しい限りですよね☆

  
さて、ブースの設営もほぼ終わったようなので、Eさんと一緒に虫探しに
出てみると、しょてから怪しい物を発見。おや、こいつはよくよく見ると
交尾中のオオエグリシャチホコじゃないですか!
しかし、普通に見たら虫どころか生きものには見えないよなぁ。すごい擬態力。

  
うろうろすると、ミヤマナルコユリ(左)もあちこちでいい感じに咲いていました。
ミズキ(右)なんかもちょうど満開で、いい季節だなぁ、って雰囲気です。

  
さて、Eさんと二人揃ったなら、ということでリーフバグ探しとシャレ込むと
ウスタビガの幼虫(左)やら、お名前はわからなかったけど、なんとも伊達男な
模様のシャクガ系幼虫(右)なんてあたりが次々見つかります。

  
久しぶりのオカウコギ(左)はまだ花芽ばかりで開花はしていませんでした。
その後はしばらく桜の葉裏をにらんでは憧れのタカハシトゲゾウムシを探してみますが
見つかるのは、ひたすらセカアアワフキ(右)ばかり。こんなに多かったんかいな。

  
と、そうこうするうちに、いい感じに食い荒らされたエノキの葉を発見。
こいつはなんの仕業だろう、となにげなく枝をのぞきこむと、
なんとそこに居たのはオオムラサキの幼虫じゃないですか!こりゃビックリ。

  
つつくと枝上を闊歩してくれましたが、さすがに薄暗い場所でせっせこ歩かれると
ぶれボケ写真しか撮れずに、腕不足を嘆いてみたり。
この子はこのあとで一時捕獲して、朝っぱらのアカボシゴマダラと一緒に、
源流祭の展示物として活躍していただいたのでした☆


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