のんびりした日〜職場登山のついで〜 10.10/2

この日は、なぜか職場の人に誘われてのんびり登山に参加させて
いただくという不思議な展開に。
ぐんと秋深くなった山をのんびり歩く時間というのは
正直、生きもの屋的にはすごく面白いというわけではなかったけど
そうでもなければ足を伸ばさないであろう山を歩き
のんびりとした時間をすごせて、心がリフレッシュされた気分になりました。
ついでに久しぶりの昆虫館にも足を伸ばしてみると、
そこでもステキな出逢いがあり、のんびり楽しい一日となったのでした(笑

<1>播磨地方各所

  
というわけで、まず集合時間前に立ち寄ったのは、近所の林。
すると、初手からキマダラカメムシ(左)が御登場。こいつはほんの数年前からの新顔な
ハズですが、ここのところメッチャクチャ勢力を増してますネェ。
桜の木下には、ウスバツバメの死骸(右)なんかも見つかったりしました。

  
近くには、大満開のヒメジソ(左)にも遭遇。う〜ん、いい感じ。
さらに場所を変えると、えらく葉の細いコヒルガオ(右)があってビックリします。

  
面白かったのは、何故かえらく先端だけに花が集まっていたメドハギ(左)。
一瞬イヌハギかと思っちゃいましたよ、いやマジな話。
あたりでは、あちこちでヒガンバナ(右)が大満開に咲き誇っています。

  
近くの葉裏には、羽化したてのモンカゲロウ(左)も発見。
驚いたのは、すごい勢いで道路を横切っていたフクラスズメの幼虫(右)。
こいつ、えらく上面の毛が少ないんですよね、蛹化直前の特徴なのかな?

  
アキノノゲシ(左)はあちこちで大満開でしたし、真っ赤に色づいた
ミヤマアカネ(右)もいて、秋の香りは濃厚。いつの間にやらですネェ。
なんか酷暑が終わってから、雨ばかりで、秋になった実感が乏しいんですが(^^;

  
フタバハギ(左)もいい感じに咲いていました。そして、ビックリしたのは
すぐちかくにあった、超大群落のアレチウリ(右)。すげぇなぁ。

  
こいつは困ったなぁと思っていると、いやそうでもないですよ、とでも
いいたげにミカドトックリバチが御登場。のんびりと吸蜜もご披露いただきました。
確かに全くの役立たずではないようですが、でもやっぱこんだけハビコると困るよね?

  
そう思いつつ車に戻ろうとすると、すぐ近くにサメビタキが御登場。
慌ててくるままで戻ってデジスコを持ってきて、バシバシと撮影☆
#コサメビタキではとのご指摘をいただきました。この手って案外難解なんですね(^^;

  
しばらく追っていると、すごく不思議な正面顔(左)をみせてくれたり、なぜか思いっきり
伏せのポーズ(右)をしてくれたりしましたが、その後わりとすぐに
ひょいと高い梢に飛んでいってしまって、それっきり。と・ほ・ほ。
というわけで、諦めて集合地点に向かい、職場の皆様と一緒に某山の登山口へ移動。

  
登山前にちょっとジュースを、と自販機に立ち寄ると、なんと自販機の中で
ヒメツユムシ(左)の死骸があってちょっとビックリ。久々の出逢いなのに〜。
山道を歩くと、あちこちにまだ開花中のマツカゼソウ(右)が見つかります。

  
ホコリタケ(左)がパラパラと生えている場所もありました。
しばらく登って尾根道に到着すると、アキアカネ(右)があちこちで飛び交って
なんか妙に秋の深まりを実感してみたりもします。

  
時期柄、道端には花もほとんどありませんでしたが、オオッと思ったのは
群生していたマンネンスギ(左)。ヒカゲノカズラ(右)はものすごいびっしりと胞子葉を
つけていて、絨毯のごときイキオイでした。こりゃぁミゴトだ。

  
すでにおもしろげな花芽をたっぷりつけたアセビ(左)もあちこちで大群生。
こいつは鹿が食べないからはびこりまくりですねぇ。
山頂に行くと、サラサドウダン(右)なんかにもお会いすることが出来ました。

  
なにげなく倒木をひっくり返すと、面白そうなゴミムシ類(左)がいたり、
なぜかルリボシカミキリの翅(右)が落ちてたりしました。
その後、山頂でしばらくお弁当食べながら周囲の山々を見渡すのんびりタイム♪

  
さて、のんびり下山してくると、途中の水路にクリンソウ(左)を発見。
こんなところに自生しているの?それともこんな場所にだれか植えてるのかなぁ。
あたりにはイノシシらしき足跡(右)もパラパラと見つかったりします。

  
うろうろすると、木影にヒメアカネ(左)も何匹か発見。
この時期よく見る不思議な模様のガガンボ類(右)にも逢えました。

  
その後、ちょっと迷ったりしつつ、駐車場近くまで戻ると、道端に
ツリフネソウ(左)やら、ヤマハッカ(右)やらを発見。
温泉で一汗流して帰るという皆さんと別れて、私はすっかりご無沙汰してる
昆虫館まで足を伸ばすことに。思ったよりも距離あったけど(^^;

  
到着した時点で閉館ギリギリという申し訳ない状態でしたが、
中をのぞくと、トゲナナフシ(左)とか、キベリハムシ(右)とか、相変わらず
いろいろと面白い展示がされていていい感じ。

  
ミゴトに咲き誇っているキツリフネ(左)を眺めていると、ベニスズメ幼虫(右)が
潜んでいるのを教えてもらいました。うん、いいポーズだねキミ。

  
館の周りをうろうろすると、キジョランの花(左)が咲いていたり、ミソソバ(右)が
いい感じに咲いていたり、なかなか面白い雰囲気になっていました。
う〜ん、タイミングが合わずに夏の間ゴブサタしてたのが悔しいなぁ。

  
萩の木に、キチョウの幼虫(左)と、蛹(右)がついているのも教えてもらったり。
いろんな食草を植えているから、面白いですよねぇ。

  
薄暗い場所にまだ咲き残っていたスズムシバナ(左)を撮ったりしていると、
実はヒミツの場所にタテジマカミキリ(右)が隠れているよ、
と教えてもらって大興奮。おお〜〜っ、越冬スタイルのは実は初見です。
しかし、こんなに早い時期から越冬しちゃってるんですネェ。

  
ちょっと高い場所だったのですが、一計を案じて、ドアップ撮影も
無事に成功。う〜〜む、〆括りとしてはサイコーですなぁ、
というわけで、ホクホク笑顔での帰路となったのでした♪

というわけで、のんびりゆっくりでしたが、なかなか楽しめた1日でした。
う〜ん、のんびりと山を登って山頂でゆっくり景色を見るなんて久々で新鮮♪
私は山に行くことは多いし、そこそこの標高の山も行くけど、
山頂着いても走り回ってなんか探してるし、そもそも山頂まで行かずに
降りてきちゃう確率の方がはるかに高いですから(笑
こんな秋のイイ季節、たまにゃこんなのもいいですねぇ。
お誘いいただいた皆様、ありがとうございましたm(_ _)m
そして、久々の昆虫館も、やっぱりビックリがたくさんで嬉しい限り。
今年は、行こうと思ったら用事が入ったり、
マル秘情報が飛び込んできたりしてチャンスを逸し続けてましたが、
来年はいい季節に、いろんなもの探しに通わなきゃ☆
ちなみにこの翌日は、所用で一日野外に出ずに過ごしてまして、
先週末も休日出勤と所用で全く出れていませんし、
なんやかんやでココんところ出撃率が落ち気味(^^;
今年は北海道でマンシュウアカネがたくさん見つかったという話しですし、
そろそろ本格的にあちこち特攻しなきゃイケませんね〜♪


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