目論見総崩れ〜半端すぎるトライ〜 10.9/11

この日は、これまた思いつきだけで以前から挑戦し損ねていた
いくつかの場所を巡るという無計画な一日。
しかし、さすがに9月も中盤、台風も通り過ぎたことだし
そろそろいくらなんでもダイジョブだろうと高をくくっていたMr..酷暑は
この日もどうしようもないくらいに元気いっぱい。
そのせいもあってか、まるでヒットなしのまま数箇所周り、
今回のハイライトである某所ではどうしようもないくらいのすっ空振り。
あげくに所用が出来て早めに撤収の半端すぎる1日でした(^^;

<1>滋賀県各所

  
まず、早朝にやってきたのはいつもの琵琶湖湖畔。
しかし、なぜか琵琶湖が増水?していて、いつも歩く区間が歩けないんです。
試行錯誤の挙句場所を変えましたが、その時間帯にはすでに暑くなってしまっていて、
メガネサナエはめちゃくちゃ活発。10m手前でこちらに気づいて20m向こうに飛ぶ(^^;
というわけで、かなりの時間を使ったのにアップで撮れたのは1匹のみで、
オオサカサナエには逢えすらせずという不吉なスタート…

  
初手からの暑さにへろへろになりながら歩くと、湖畔にはセスジイトトンボもそこそこ
飛び回っていることを発見。こちらも敏感でしたが、なんとか♂(左)、♀(右)ともに撮影成功。
確かに流れのある場所で見かけることが多いし、こういう場所はイカニモですね。

  
その後もしばらく粘りますが、暑くてどうにもならない+こんな時期なのに海水浴ならぬ
湖水浴の家族連れが多くて、ジャマそうな視線でこちらを睨むので、とっとと撤退(^^;
周辺の水田地帯まで足を伸ばしましたが、やたらめったらとミズワラビ(左)が目立ったのと
水中のキクモ(右)が嬉しかったくらいで、以前から目を付けていた休耕田が
耕作再開していたりして期待していたような湿性植物は皆無。

  
しばし粘ると、ダルマガエル(右)も登場しましたが、なぜか今回は1匹だけ…
なぜか早くも真っ赤に色づいたヒメオトギリ(右)なんかはあったんですけどね。

  
池ものぞいてみましたが、バス釣り客がえらく多いからか、フサタヌキモ(左)はごく少数。
ミズトラノオ(左)も、まだまだ固い花芽で、花が咲くのはだいぶ先よという雰囲気。

  
琵琶湖に流れ込む小さな川では、水面にたなびくヒメミクリ?(左)を見てると、
大量のコアユ(右)も発見。そうか、遡上時期なのか。

  
悔しいので、再度湖畔に挑戦してみると、メガネサナエ(左)は場所を選ばず広い範囲に
いるんだということを確認できましたが、相変わらずどうしようもな愛想のなさで、
本当に散々がんばって、こんなのが数枚。マジで泣くで。
目の前で力いっぱい穴を掘っているクロアナバチ(右)なんてものにも逢えたんですけどねぇ。

  
その後、いそいそと向かったのは、久しぶりの伊吹山。花というよりは鳥狙いだったのですが、
さすがに頂上まであがると下界と違って相当涼しかったものでちょっと嬉しくなります。
さっそく歩き始めると、大満開のシオガマギク(左)なんかに続いて
銀穂をなびかすススキ(右)を発見。おお、そういえば、世の中すでに秋ななんだぞ。

  
いい感じで求愛中のイチモンジセセリ(左)もいました。
草地の中を歩くと、これまたお見事な雰囲気のタムラソウ(右)も発見。

  
ヨツバヒヨドリにはアサギマダラ(左)も飛来していました。うん、秋風味。
ハクサンフウロ(右)もまだまだ元気に咲いていました。

  
そういえばこいつもこの山の名前がついているんだな、ということを
再発見して驚いたのは、イブキトリカブト(左)。海辺にもあるのにね。
ツルニンジン(右)も気の早いのが1花だけ咲いていました。

  
大群生していてお見事だったのは、フジテンニンソウ(左)。
ご立派な雰囲気のオオハナウド(右)もあって驚いたりします。

  
お久しぶりのルリトラノオ(左)は、時期が悪かったのか、小型の株ばかりでした。
逆にご立派でビックリしたのは、ヤマハッカ(右)。こりゃお見事。

  
ちょっとビックラこいたのは、もうリンドウ(左)が咲いていたんです。
そうなんですよね、本来はもうそんな季節なんですよね。まだ暑いんだけど。
ツリガネニンジン(右)もパラパラといい感じに咲いていました。

  
ミヤマコアザミでいいのかな?面白げな雰囲気の花(左)もありました。
ニセイブキゼリ(右)なんかもあちこちでエエ感じで咲き誇っています。

  
嬉しかったのは、イブキコゴメグサ。いやぁ、かわいらしいじゃないですか。
もっとあちこちにあると思っていたんですが、見つけれたのは数株だけでした。

  
こちらもこのお山の名前を冠したイブキジャコウソウ(左)はわずかな咲き残りを見れただけ。
クロホウジャクかな?面白そうなホウジャク類(右)にも逢えました。

  
花は終わり賭けでしたが、勇猛な雰囲気のオオヒナノウスツボ(左)も発見。
ブンブンと賑やかにキアゲハ(右)なんかも飛び回っています。

  
アザミ類も、いずれも固有種のコイブキアザミ(左)や、イブキアザミ(右)が
あちこちで花盛りで、あれこれと面白い雰囲気が満開でした。

  
思わずうめいてしまったのは、一面に大群生していたサラシナショウマ(左)。
ここまで埋め尽くすように群生する植物というイメージはなかったぞ〜!
こちらはちょっとかわいらしい群生、アキノキリンソウ(右)も見つかりました。

  
すっかり実になったクサボタン(左)にも遭遇。これはこれでおキレイですね。
車まで戻ってくると、すぐ近くでふわりとオオウラギンスジヒョウモン(右)も御登場。

  
その後、山頂を離れてと某ポイントへ移動し、しばらく粘ったのですが、
狙いの某鳥は最近さっぱりと出が悪いということで、あえなく惨敗。
あとで聞く話だと、その日誰もヒットしなかったみたいですし(^^;
うろうろしている間に、ご立派なミツバベンケイソウをいくつか見れたのが成果でしたが、
あえなくタイムアップで引き上げることとなったのでした。

というわけで、なんともいえず中途半端な1日でした。
本命どれもヒットせず、オマケも予想より少なめという寂しい結果。
おまけにこの日は、帰路の山道で観光バスを先頭にした大渋滞に引っ掛かりまして、
せっかく一大決心で早めに引き上げたのに、お次の約束も大遅刻。
平均50km/hくらいで走れる山道を、バスはノロノロ10km/hくらいで下って行くんですから…
そこそこ「観光地」な場所に行くと、こういうことがタマにあるのが困りものですね。
しかし、今回の大空振りの原因としては、ここんところ共通していますが、初秋のもの狙いを
するには、どうにもこうにも、まだ『ド真夏』すぎたということなんでしょうね。
カレンダーを見ないと「9月」だということを忘れるほどの、記録的酷暑はホント困りもの。
しかし、このHPを作成している時点で、数日間いきなりビタッと秋に急速移行してきて、
数日前まで夜は暑くてハダカで寝ていたものが、夜中に冷えて
毛布をひっぱり出さなきゃなくなるという急変ぶり。
今年は春→夏の移行がグラデーションなしの突発的切り替わりでしたが、
もしかして夏→秋も、順序を踏まずに一気通貫なのか?
ということで、皆さんカゼなど召しませぬようご自愛を。へ〜〜くしっ。


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