但馬五目挑戦〜豪雨の前夜に〜 10.7/10
  
<2>但馬地方各所 続き

  
一回り大きな、エゾミドリシジミっぽい個体(左)にも遭遇。見上げる形で正体不明だったけど。
あたりではムカシヤンマ(右)も登場して、いつも通り地面でのんびりしています。

  
花に訪花しているゼフはいないかと探してみるも、スジグロシロチョウ(左)がいるばかり。
えらく小型のテングチョウ(右)も何度も飛んで、えらくまぎらわしかったり。

  
ゴイシシジミ(左)がやたらとたくさんいる場所もありました。
じとみてると、かなり大きく翅表(右)を披露してくれる個体も出現。
いい時間になったのでヒサマツのテリ張りポイントを
のぞいてみましたが、採り屋さんがで〜〜んと陣取っていたので
こりゃだめそうだ、ということでまた別の場所へとっとこ移動。

  
次にやってきたのはいつもの草原。歩いていくと、さっそくウスイロヒョウモンモドキ(左)が
登場してくれて、今年も健在を喜びますが、この1匹目、やたら小さいんです。
引きの画像(右)でわかりますかね、ほぼシジミチョウサイズ。
春先が寒くて餌不足なんてことがあったのかな、そのほかにも小型の個体が目立ちました。

  
普通サイズの個体(左)もパラパラ混じっていました。
草地の中では、あちこちに交尾中のナキイナゴ(右)が目立ちます。最盛期?

  
ぴっかぴかのコキマダラセセリ(左)も登場しました。性票の黒紋が鮮やかですなぁ。
逆にササユリ(右)はすでに時期はずれのようで、ぼろぼろの花ばかり。

  
夏型のトラフシジミ(左)もご登場。そして、すげぇなぁと思ったのは、
限界までボロボロのヒメウラナミジャノメ(右)。よく頑張ったで賞をあげたいね。

  
ちょっと驚きの発見もありました。草地にはびこっている丈の低いクリで
ウスイロヒョウモンモドキが吸蜜してたんです。え〜、これでも吸うのか。
ず〜っと邪魔モノ扱いで、そのうち全部切り倒してやろうと考えてましたが、
こんな利用のされ方があったとは、ちょっとだけ考え直さなきゃですね。

  
ゼフも顔負けの見事なメタリックを誇るルリハダホソクロバ(左)も見つかりました。
ススキ葉上にはあやしげな蛾の幼虫(右)も発見。お名前は?

  
ヤマハンノキの葉裏にアゲハモドキの幼虫(左)が3匹ついてたりもしました。
いつ見ても奇天烈なお化粧ですが、小さいからまだ弱齢なのかな?
あたりには、そこそこの標高なのにニホンアカガエル(右)も登場してちょいビックリ。
でもその後も粘るも、一番の狙いの某蝶は出現しないので
諦めて、この時期恒例のカシワ林まで足を伸ばすことに。
到着すると見知った顔を含むかなりの蝶屋さんで賑わっていて驚きましたが(笑

  
さて、と気合を入れて歩き始めると、数歩歩いたところで道端から
オレンジ色の影が。ベニシジミ?と思ってなにげなくカメラを向けると、
それがなんといきなりウラミスジシジミじゃないですか!
今年こそは、と気合を入れていたのが初手でクリアということで大興奮。

  
く一息ついて周辺をうろうろすると、当然ながらハヤシミドリシジミ(左)も登場。
早くも開翅してくれる個体(右)もいましたが、少々遠いのが残念。

  
しばらく探索したあと先ほどの場所に戻ると、ウラミスジシジミ君はシダの葉上に
移動していて、もっといい感じになってたのでバシバシと追加撮影。

  
ちょっと長竿を振り回すと、ハヤシミドリシジミ(左)もシダの葉上に降りてきてくれました。
ふと気づくと、ボロボロの個体が開翅(右)していたりもしましたが
あわてたらボケボケになってしまって残念無念。

  
オオウラギンスジヒョウモン(左)なんかもブンブン飛び交っていました。
そうこうすると、誰かの車の屋根の上で開翅している奇特なハヤシミドリシジミ♀(右)に
遭遇。バシバシ撮りましたが、なんかうそ臭さ満点でCGみたいですな。

  
そうこうするうちに、バサッと曇って小雨がぱらついたかと思うと、
しばらくして薄日が差してきました。こりゃ絶好のチャンスじゃん?ということで
ハヤシミドリシジミのとまっていた場所を見ると、やっぱり開翅中(左)。
で、なにげなくウラミスジシジミのいた場所を見ると…
うっ、うわっ!開翅してるじゃないですか!

  
おおっと思うと、すぐにウラミスジ君は飛んだのですが、少し離れた
シダの葉にとまったので、ドキドキしながら真横で待機。
すると、す〜〜っと翅が開き始めて、ぐんぐんブルーの翅表が見えてきます。
まさかここまでの奇跡が起きるなんて思っていなかったので、もう感涙。

  
んで、最終的にはこうですよ〜♪
ほぼ大全開。色鮮やかなブルーがビシバシです。眼福じゃ。
ウラミスジシジミなんて普通に写真撮るチャンスもほとんどないのに、
全開写真なんて宝くじ並みの奇跡ですよね。
いやぁ、これ見れただけでも来てみてよかったとホンキで感涙。

  
ふと振り向くと、すぐそばで、わたしも負けてないわよ、とばかりに
ハヤシミドリシジミ♀も大全開してました。う〜ん、ごめん、勝負にならんかも(笑

  
その後は、ひょいと降りてきたハヤシミドリシジミ♀(左)など見たりしてましたが
先ほどの場所まで戻ると、少し移動したらしきウラミスジシジミ(右)が
またいい感じに大全開で開いてくれていて大興奮。
ちょうどこちらに向かっているK氏のために、しばらくこの個体を徹底マークすることに
して、横でひたすら次のチャンスを狙うことにします。

  
すると、ひょいと飛んだ彼は、お次はカシワの葉上で、V字開翅(左)から
大全開(右)までご披露。いやぁ、いい子だねぇ♪
しかし、彼はなにを思ったのかこのあとヒョイといきなり舞い上がり、
カシワの梢まで飛んだかと思うと、そのままはるかかなたへ。
あわてて探すも二度と見つからず、途方にくれた頃にK氏御一行のご到着
という見事なタイミングとなったのでした。やっぱ「いい子」は撤回!

  
そこで時間を使いすぎたので、本来の目的であるハヤシミドリシジミは、
少し遠目での全開(左)と、至近距離のチラ見せ(右)が見れた程度で終了。
例年かなりの数が見れる卍飛翔もこの日は少なめでした。
その後も遅くまで粘ると、カシワ葉上にとまるキマダラルリツバメやら、
高くを飛んでいくウラミスジシジミやらを見ることができましたが、撮影はいずれも失敗。
粘りすぎて時間が遅くなり、大慌てで宿へと急ぐ羽目になったのでした。

というわけで、あれこれ中途半端ではありましたが
五目撮りでなかなか楽しめた一日でした。
ご一緒いただきましたのぞぴーさん、ma23さん、そして各所でお会いした皆様、
どうもありがとうございましたm(_ _)m
空振りも多かったのですが、撮影種数はかなりのものでしたし、
なんといってもウラミスジシジミの大全開は本当に幸運でしたよね♪
やはり但馬は楽しすぎる。来年もまた頑張ってあれこれ挑戦せねば。
さて、実はこの日は翌日のウスイロヒョウモンモドキの観察会のため、またぞろ
ハチ高原近くの宿にとまり、素敵な宴で酔いつぶれてきましたが
翌日はご存知の通り、早朝からすごい豪雨で観察会はやむなく中止。
(開催7年目にして初だそうです)
変わりに地元の方対象の勉強会となりましたが、その間も大豪雨と
台風のような横殴りの風が続き、さすがに野外挑戦はできずに終了。
但馬のゼフはまた来年ですね。次こそはさらなる成果があればいいなぁ(^-^)


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